ゆき林檎のレビュー一覧
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購入済み
美しい
絵もそうですが、内容も洗礼されていてとても美しい作品だと思います。
読んでいて心が澄みわたる気がしました。
本編の空白の時間の出来事を描いた番外編「或る日」も最近電子化されたのでそちらもおすすめです! -
Posted by ブクログ
「そっか…最終巻だったのか…」という言葉がまず出てきた。
アニメ業界だけじゃなく、
会社に勤めてる人みんなが抱えている気持ちだと思う。試験に合格して、次へ次へとステップアップしていく。
でもその次のステップが見当たらない。
次のステップがなんなのか、自分でもわからない。
先が見えない。
自分が何をしたいのかわからない。
悶々と考えては、でも同僚には吐き出せない。
そんな姿を見た先輩は、態度で背中を押す。
背中を押す。
色んな先輩と後輩の関係があって。
ある人へは直接的な激励のような言葉で。
ある人へはキツイ少しなにかを含んだ言い方で。
ある人へは、、、、。
様々な人間関係が進んでいく -
この巻で完結。咲の恋愛模様ももうちょっと見てみたかった気はするけど、とてもきれいにまとまっていて読後感スッキリ。最初から最後まで爽やかな気持ちで読み切れました。巻数も少なくて一気に読めるので、時々読み返したくなるお気に入りの作品です。
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Posted by ブクログ
動画から原画にあがる昇格試験
その試験は5度落ち続けると辞めると言われている試験。
そんな試験に4度落ちて腐れ気味の今野くん。
自分自身の限界だと思いたくない、でもただしがみ付いているだけなのかもしれない。
葛藤し続ける今野とやっぱりここでも光る松本さんの言葉。
現実は辛い。でも、この決断が、今野にとって良い一歩になったのだと思いたいです。
後半からは典型的な女子に嫌われる系女子の製作デスク。
やっぱり女子から嫌われる嫌われる。媚売って仕事をしていると周りの女子からの妬みがすごい。
でもそんな女子の腕は媚は、やっぱり本物だ。きっとこの2人はどんどん仲良くなって行くんだろうな。 -
Posted by ブクログ
1巻で仕事も恋も、と書かれていたけど「え、どこに!?」と思っていたら、2巻の新キャラ百々瀬がやってきた。
潔癖症で自分の才能に惚れ惚れしてる感じ。最初は恋愛のれの字もなかったし、今までは自宅で仕事をしていたが三津さんに言われて会社で仕事をすることに。食べかすをつけたまま出勤してくふ女や、デスクで寝こける男のよだれ、冷蔵庫を開ければ賞味期限切ればかりの食材だらけ。全然集中が出来ない。しかも任された所は苦手な恋愛部分。行き詰りながらも一皮向けた彼の今後が気になる。
そして敬子ちゃんのお話。
彼氏が良い人で理解がある人だけど、この業界で頑張ろうという人間にとってグサリとくる言葉も持っている。
でも -
購入済み
何度も読み返したい大切な一冊
こちらの作家さんの玉響を読んで、とっても良かったので期待してこちらも購入。
玉響に負けないすごく素敵なお話でした。
普段は気にしないようにしていた自分の心のヒダに隠れている
色々な気持ちをもう一度見つめ直しました。
何度も何度も読み返して、自分の気持ちを主人公に重ねていました。
今横にいる人ともう一度恋愛したい!そう思わせてくれたお話です。
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購入済み
今までのBLの中で1番
こんなに色々な思いが万華鏡のように色や輝きを変えて心に沁みてくるお話は初めて。
一冊でこれだけの内容を無理な感じを与えず自然に描きあげたのは作家さんの力があるんだと思いました。
出会えて本当に良かったと思える一冊でした。 -
Posted by ブクログ
色恋に興味のない高校教師×そんな先生を大好きな教え子。
同性を好きになった事ではからずも起こる様々な問題や事件が、繊細なタッチでまっすぐに描かれていて切なくさせられました。
一途に笠井先生のことを想う加藤は、高校生らしい怖いもの知らずなところがあってほっとけないかんじです。先生と生徒というだけでも世間的には禁忌な風潮の中、ましてや同性ともなると絶望的になってしまいます…
笠井は加藤をかわいい…!って心から思ってるのですが、彼の気持ちを安易に受け入れたりしないところが誠実で、人柄がよく出てるなと思いました。
再会愛の描き方がすごく上手くて。
加藤の一途さに胸を揺さぶられる笠井の気持ちが伝わっ -
Posted by ブクログ
甘くて苦い青春学園モノでした。
高校生の男の子たちのセンシティブな心のうちを丁寧に描いていて、それが柔らかな絵のタッチと上手く溶け合っていて読後はすごくあったかい気持ちにさせられました。
野球部のピッチャーで肩を壊していて辛い気持ちを抱えているケンゴと、留年しているワケありな吉岡の距離が少しずつ近づいていく感じがかわいくて…
吉岡はイジメによる暗い過去があるけど、それについてむやみに興味を抱かずにいつも一緒にいてくれるケンゴは、いつの間にか彼の中で安心して頼れる唯一の存在になっていたんだろうなと思えました。
そしてまたケンゴも吉岡を好きになったことで、人として男としてぐっと成長した気がします -
Posted by ブクログ
ゆき林檎さん、初めて読みました。
一般マンガに行ってしまいそうな気配が
ビンビンする安定感のある作画とストーリーのうまさ。
高校生モノ。
肩を壊した野球部のケンゴは、放課後の音楽室で
無愛想な生徒・吉岡と出会う。彼は高校をダブっていて
つっけんどん。次第に近づくけれども、彼が過去に
性的暴行を受けていたことを知る。
そのあと、吉岡視点の話でそれなりにえぐい
ことがあったことが語られて、傷付いた吉岡を全部
受け止めようとするケンゴの姿が描かれる。
せつなくてビター。
そして、吉岡さんの淡々としながらも
傷付いているキャラに萌えまくる…
装丁:川谷デザイン -
Posted by ブクログ
大正浪漫。好きな世界観でした。絵柄と話の内容がドンピシャ、はまっています!
幼馴染みはいいですね。そして、想いあうけれどすれ違う二人の姿を時の移り変わりの中でゆっくりじっくり描いているところもいいです。
大正時代だからこその、切なく悲しく美しい想いが胸に響きました。制約や障害が多ければ多いほど恋が燃え上がり、それを乗り越える恋人同士の姿に感動して涙。現代ものじゃ絶対出せない萌え感です。
そんなロマンティックな大恋愛に久々に遭遇できました。
分厚い一冊なので読み応えは充分なんですが、それでももう少し掘り下げてもらいたい箇所もあったしあの人はどうなったのか?と気になる登場人物もちらほら。
王道