あらすじ
入社して二度目の誕生日を迎えた夜、咲は日向野が別のスタジオに誘われている話を偶然聞いてしまう。憧れの上司の去就に戸惑いながら、再び“原画試験”に挑戦する咲だったが……。次の道へと進んで行く者、そして夢を抱いてやって来る者。「仕事」も「恋」も全力で挑んだ大人たちの青春劇、完結!
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群像劇
アニメ業界の内部、というよりアニメ会社で繰り広げられる人間関係のあたたかい物語という感じ。各キャラクターに数話ずつスポットが当てられ、成長や苦悩などを見てきたが、最終巻となる4巻では再びエダ中心の物語で幕が閉じられていた。綺麗なおわりかただと思う。
成長物語、[完]
高卒で入社したアニメ会社。同期は皆新しい道を行き、1人会社に残っている主人公も、育ててもらった先輩と同じような立場となった。最後、急に四年後の話になり飛びすぎて寂しくなりましたが、これぞ成長物語だと思います。
すごく良かった分、心残り
主人公と仲間(同僚)、仕事がバランス良く描かれていて一気に読了。
自分も業界は違うけどクリエイティブな仕事をしているので、センス大事って部分は頷きながら読みました。
努力で補完できない、超えられない壁ってあるんですよね。
恋愛要素が薄めだったのが少し残念。でもきっと、主人公には新しい出会いがあるんじゃないかな、って思いました!
Posted by ブクログ
「そっか…最終巻だったのか…」という言葉がまず出てきた。
アニメ業界だけじゃなく、
会社に勤めてる人みんなが抱えている気持ちだと思う。試験に合格して、次へ次へとステップアップしていく。
でもその次のステップが見当たらない。
次のステップがなんなのか、自分でもわからない。
先が見えない。
自分が何をしたいのかわからない。
悶々と考えては、でも同僚には吐き出せない。
そんな姿を見た先輩は、態度で背中を押す。
背中を押す。
色んな先輩と後輩の関係があって。
ある人へは直接的な激励のような言葉で。
ある人へはキツイ少しなにかを含んだ言い方で。
ある人へは、、、、。
様々な人間関係が進んでいく。
アニメの世界は狭い世界で、飛び出しても何処かできっと繋がる。
外の世界はきっとそうじゃないのだろう。
でも、私はこの狭い世界で生きていく、
そんな思いが最後に込められているような気がした。
この巻で完結。咲の恋愛模様ももうちょっと見てみたかった気はするけど、とてもきれいにまとまっていて読後感スッキリ。最初から最後まで爽やかな気持ちで読み切れました。巻数も少なくて一気に読めるので、時々読み返したくなるお気に入りの作品です。