河合香織のレビュー一覧

  • 母は死ねない

    Posted by ブクログ

    レポなのか?小説なのか?判別しかねる書き出し。
    借りた本でもあったので、3、4話で離脱。極端で、ちょっとついていけない、と思う私は、幸せ者か?

    0
    2023年11月05日
  • 母は死ねない

    Posted by ブクログ

    中絶,障害児,難聴の子育て,ママ友,殺された子などへの母としてのアプローチや自分が子供だった時の母への思いなど母と子の関係も簡単ではない.17人の母へのインタビューでその本音を聞き取っている.このインタビューに登場する母は,しっかりと現実に根ざして生きているところがすごいと思った.

    0
    2023年07月10日
  • 母は死ねない

    Posted by ブクログ

    最初の2編だけ読んでいまいち響かず、あやうくスルーするとこだった。
    これはすべてノンフィクションであの池田小学校の事件で犠牲になった優希ちゃんのお母様の本郷由美子氏、そして記憶に新しい山梨でキャンプ中に行方不明になった美咲ちゃんのママ、とも子さんの苦しい胸の内を、そして現在の心境と活動が丁寧に綴られていて生半可な気持ちでは(全編をとおして)
    読めない本だった。
    母は死ねない。読んだあとにこのタイトルを思うと改めて
    そういうことなんだと思った。

    0
    2023年06月05日
  • 母は死ねない

    Posted by ブクログ



    ★自分が母となり、自分の命よりも大切な存在ができることは、喜びも大きいが、苦しみも深いということを初めて知った。

    ★当時の私は子供を寝かしつけると、「自分はだめな母親だ」という気持ちに押し潰されそうになり、子供に謝りたくなった。なのに、子が起きている間には、反省も忘れて何もできないでいる。仕事と日々の生活で余裕がなかった。
    →◎わかる。痛いくらい、目をそむけたくなるくらいこの気持ちがわかる気がする。仕事、両立、忙しい、それを言い訳にする自分が嫌になる。ダメな母親だ、そう思うくらいなら、仕事やめればいいのに。そう思いながらも、どちらも手放したくなくて、必死になってる自分がいる。必死になれる

    0
    2023年05月29日
  • 母は死ねない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2023/04/24予約 50
    子を殺された母、難病の子を育てる母、精子提供で子を産んだ母、特別養子縁組で子どもを授かった母、我が子が失踪した母、中絶のトラウマから子供を持たない母など。
    理解できる母親、理解できない母親、様々だった。
    私は
    P123
    『本当はママも自分の母親の胸で泣きたかった』
    ここが一番響き、腑に落ちた。
    それぞれの立場で納得する場面は違うだろう。

    かなり精神を削られるので、元気でない人にはおすすめしない。

    0
    2023年10月27日
  • 母は死ねない

    Posted by ブクログ

    子どもを持つ決意、持たない決意。そして、子どもを産んだ後の親としての喜び、哀しみ、悩み、後悔…
    親となった今では、子どもに関する悲しいニュースを聞くのが辛く、涙が出てしまうのだが、この本はそのニュースの裏にある当事者の親の気持ちをリアルに綴っている。実際に起きた事件についての取材や、筆者の周りの人との会話に基づいて書かれているので、まるで自分の目の前でその人が語っているかのような臨場感がある。
    子どもを育てる上で、「親は死ねない」というのは、本当にその一言に尽きる。法律上や経済面の責任だけでなく、愛情の面でも、「私はこの子が死ぬまで死ねないし、この子が私より先に死ぬことは決してあってはいけない

    0
    2023年01月28日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    一言でとても感想は書けない

    インタビューの対象が障がいを持っている方達ということもあり内容にしても聞きにくいことばかりで苦労したのが想像できる

    日本では優生保護法なんていう時代があって
    障がいがある人は強制的に子供を持てなくさせられていた 酷いことだ

    障がいのある子を持つ親にとっても切実な問題だ

    0
    2022年12月27日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

    Posted by ブクログ

    うーん、最後の尾身さんの座右の銘の、「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。生まるるに時があり、死ぬるに時があり、植えるに時があり…」これは旧約聖書の言葉だそうだが、人間の個々の気持ちなど歯牙にもかけないリアリティの強さがあるという言葉、つまりは、個人個人の感傷などではない、大局を見ての諸々を決めていく度胸というか、根性というか。あの数ヶ月、いや実は今もかもしれないが、批判も轟々だったろうに、やりきった強さはそこにあったんだろうな。
    に、してもこんなに長引くものだとは、思ってなかったな、この頃は。

    0
    2022年06月06日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

    Posted by ブクログ

    新型コロナウイルス感染症が日本で発生・拡大し始めた初期から第1波の終息までの間、未知の感染症にどう対応すべきか誰もわからない中で、専門家として検討し発言していったコロナ対策専門家会議、その主要メンバーたちの言動・行動を追ったドキュメント。
    素人目には、その後の新型インフルエンザ等対策有識者会議の下の新型コロナウイルス感染症対策分科会と主要メンバーが同じなので、組織がどう変わったのかも意識されにくいが、そういう仕組みについても触れられている。
    それにしても、あまりにも最近のことで、記憶にも生々しいことで、専門家と政府との関係に関する違和感なども残っているが、その裏で、専門家会議が真摯に、しかも手

    0
    2021年09月23日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

    Posted by ブクログ

    なにせ図抜けた感染者数となった新型コロナ第5波がピークアウトかな?といった状況下なのだ。ここに記されるのは、第1波をなんとかやり過ごし「卒論」を発表された専門家会議の足跡である。この後、今日にいたるよもやの一年余の経過と現状を思うと、申し訳ないけれど素直にお疲れ様でしたとは言えない。登場する専門家の多くは、新たに設置された会で継続して奮闘いただいているに違いなく、あの厚生省、さらには政府、増してや言うこと聞かぬ(言うことだけは言う)我々国民を相手にご心労をおかけいたします。さて、着地点はどこなのでしょう。

    0
    2021年09月12日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

    Posted by ブクログ

    新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は政府に対し状況分析や科学的根拠を持って対策を提案するため2020年2月に設立された。同年6月、西村大臣からの唐突な廃止発表まで約5ヶ月間、「3密の回避」、「人との接触8割減」、「新しい生活様式」などを打ち出してきた。
    本書は専門家会議の議論や葛藤の様子を会議メンバーや関係者の証言で振り返るノンフィクションである。議論の内容、政治や行政との溝と連携のあり方、市民生活への影響などについて、どのように考えていたかが生々しく伝わってくる貴重な一冊だ。
    未知のウイルスに対して、手探りながらも高所大所からレベルの高い議論がなされ、庶民目線ではなかなか難解なところもあ

    0
    2021年09月06日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

    Posted by ブクログ

    よく調査された労作だとは思うが、何か時系列でまとめただけでメリハリがあまりなく、読み終わった後の納得感があまりなかった。

    0
    2021年06月22日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    あのカップルが良いなぁと思った。性のテーマは障害のあるなしに関わらず、向き合うのが難しいタブー視されがちなこと。ひとりひとりの背景、モラル、育った環境や歴史がすべて詰め込まれる。わかりやすい切り口で社会に切り込めるテーマだなと思った。
    ただそれ以上に深入りの仕方が難しい、テーマそのものの力が強く、作者そのものの課題が隠れてしまっているようには思った。もう一歩考えさせられる切り口があったらもう少し印象の強い本になっていたかもしれない。

    0
    2020年11月04日
  • 新型コロナウイルスを制圧する ウイルス学教授が説く、その「正体」

    Posted by ブクログ

    トランプ大統領の新型コロナウイルス感染症罹患のニュースはとても衝撃的だった。
    一方、東京都の発表では、5月までに比べて6月以降の方が確実に死亡率は下がっているという。
    今、新型コロナウイルス感染症がどのようなフェーズにあって、どう向き合っていけば良いのか難しいところだ。
    確かな知識がほしい。

    本書は、ウイルス学の世界的権威がコロナについて、これまでにわかって来たこと、分かっていないことを比較的冷静に伝える内容。
    ほんとは、「正しい知識を身につけて、恐れることなくウィズ・コロナを実践してほしい」と、言いたいところだけど、これから起こることが予測できないので、「恐れることなく」とは言えないそうだ

    0
    2020年10月05日
  • ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

    Posted by ブクログ

     多少、日本ワインに興味がないと「?」って感じの「岡本英史、城戸亜紀人、曽我彰彦」がワインと出会い、作るまでの物語。映画化もされている。

     やっぱり少しおかしな(普通でない)人、計算しない(できない)人でないと、こんなワインを作ろうなんてしないんだろう。凡人かつ計算高い私には無理だ。

     今も昔も飲み物や食べ物の宣伝手法は「体にいい」。本格ワインが入ってきたときも「甘くないものはまずいという認識であり、しかし、アルコールを添加していない天然のワインだから薬としての効用は高いという」という打ち出しだったようだ。少し前も「ポリフェノールは体にいい」で赤ワインが大ブームになった。

     本書では、ワ

    0
    2020年08月02日
  • ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら、飲むのは好きだがワインについての基礎知識は皆無で、少し難しい箇所もあった。
    2018年以前、酒税法が改正されるまでは原料自体が国産でなくても、加工さえ国内で済ませれば国産ワインとして販売できていたことを初めて知った。

    ワインを楽しむのは、なんとなく華やかなイメージがあるが、本書に登場する国産ワインの革命児たち、ウスケボーイズたちは自身の目指すワインの形に向かってまっすぐ、ただ地道に葡萄と向き合っている。
    これからは、味だけでなく、少なくともそのワインが出来上がるまでの背景もイメージしながらワインを楽しみたいと思った。

    0
    2020年05月27日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    当時、大学卒業後だった著者が書いた取材をもとにしたルポルタージュ(デビュー作)。障害者にとって”無かった”ことにされる性の問題について切り込んだ内容。
    河合香織さんの本を読むのは「選べなかった命」に続いて2作目となります。

    時系列的にはこちらの方が「選べなかった命」より前になりますが、既に2018年「選べなかった命」を出版した彼女が、なるべくしてなった形だということがその文面から伝わってきます。
    取材に際して葛藤する初々しさはありつつも、どこか真剣でひた向きな取材姿勢が伝わってくるようでもありました。

    少し障害者について接点があったこともあり、私自身では「障害者=特別な人ではない」というこ

    0
    2019年11月18日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    国内外の身体、精神障害者に対する性の支援について、国内や先進的であるとされるオランダなどの事例を紹介されたもの。提供者側の障害者への支援という行為、性に関する行為、と言う両面の葛藤と、性に対する支援ということへの、障害者側の葛藤との錯綜が現れていた。自然と、どちらかに立ち、それを当然としている自身の価値観とも向き合える作品だった。

    0
    2017年02月26日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    当時10才の少女と47才の男性の起こした誘拐事件。
    誘拐とは言っても、主導権は少女が持っていたという証言もある。
    一体二人に何があり、どういう関係だったのか…
    ただの誘拐事件ではない、もっと別の大きな問題も抱えているのではないかと思わずにはいられない。
    家族とは何か、親子とは何かを深く考えさせられる。

    2016.5.3

    0
    2016年05月03日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    正直なところ、本のタイトルに対して助平な気持ちがあったから読んだ。50歳目前にして性欲は食欲や睡眠欲とあまり変わらない。10代や20代の頃は歳をとれば自然に衰退するものだと思っていたけど、今のところその様子はない。本能だから逆らえないとも思う。身体障害者と健常者の間でもそこに違いはないみたいだ。ただ、人の介助ないしでできるか否かは大きい。他人にオープンにすることではないからだ。ホントは誰もがしていることだ。どんな美男子や美少女だって。身体障害者と健常者にそこに違いはない。愛がなくてもしたいものはしたい。でも、「したいって」他人に言わないとできない障害がある人はむしろ潔い。

    0
    2016年02月06日