河合香織のレビュー一覧

  • ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

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     多少、日本ワインに興味がないと「?」って感じの「岡本英史、城戸亜紀人、曽我彰彦」がワインと出会い、作るまでの物語。映画化もされている。

     やっぱり少しおかしな(普通でない)人、計算しない(できない)人でないと、こんなワインを作ろうなんてしないんだろう。凡人かつ計算高い私には無理だ。

     今も昔も飲み物や食べ物の宣伝手法は「体にいい」。本格ワインが入ってきたときも「甘くないものはまずいという認識であり、しかし、アルコールを添加していない天然のワインだから薬としての効用は高いという」という打ち出しだったようだ。少し前も「ポリフェノールは体にいい」で赤ワインが大ブームになった。

     本書では、ワ

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    2020年08月02日
  • ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

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    恥ずかしながら、飲むのは好きだがワインについての基礎知識は皆無で、少し難しい箇所もあった。
    2018年以前、酒税法が改正されるまでは原料自体が国産でなくても、加工さえ国内で済ませれば国産ワインとして販売できていたことを初めて知った。

    ワインを楽しむのは、なんとなく華やかなイメージがあるが、本書に登場する国産ワインの革命児たち、ウスケボーイズたちは自身の目指すワインの形に向かってまっすぐ、ただ地道に葡萄と向き合っている。
    これからは、味だけでなく、少なくともそのワインが出来上がるまでの背景もイメージしながらワインを楽しみたいと思った。

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    2020年05月27日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    当時、大学卒業後だった著者が書いた取材をもとにしたルポルタージュ(デビュー作)。障害者にとって”無かった”ことにされる性の問題について切り込んだ内容。
    河合香織さんの本を読むのは「選べなかった命」に続いて2作目となります。

    時系列的にはこちらの方が「選べなかった命」より前になりますが、既に2018年「選べなかった命」を出版した彼女が、なるべくしてなった形だということがその文面から伝わってきます。
    取材に際して葛藤する初々しさはありつつも、どこか真剣でひた向きな取材姿勢が伝わってくるようでもありました。

    少し障害者について接点があったこともあり、私自身では「障害者=特別な人ではない」というこ

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    2019年11月18日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    国内外の身体、精神障害者に対する性の支援について、国内や先進的であるとされるオランダなどの事例を紹介されたもの。提供者側の障害者への支援という行為、性に関する行為、と言う両面の葛藤と、性に対する支援ということへの、障害者側の葛藤との錯綜が現れていた。自然と、どちらかに立ち、それを当然としている自身の価値観とも向き合える作品だった。

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    2017年02月26日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

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    当時10才の少女と47才の男性の起こした誘拐事件。
    誘拐とは言っても、主導権は少女が持っていたという証言もある。
    一体二人に何があり、どういう関係だったのか…
    ただの誘拐事件ではない、もっと別の大きな問題も抱えているのではないかと思わずにはいられない。
    家族とは何か、親子とは何かを深く考えさせられる。

    2016.5.3

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    2016年05月03日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    正直なところ、本のタイトルに対して助平な気持ちがあったから読んだ。50歳目前にして性欲は食欲や睡眠欲とあまり変わらない。10代や20代の頃は歳をとれば自然に衰退するものだと思っていたけど、今のところその様子はない。本能だから逆らえないとも思う。身体障害者と健常者の間でもそこに違いはないみたいだ。ただ、人の介助ないしでできるか否かは大きい。他人にオープンにすることではないからだ。ホントは誰もがしていることだ。どんな美男子や美少女だって。身体障害者と健常者にそこに違いはない。愛がなくてもしたいものはしたい。でも、「したいって」他人に言わないとできない障害がある人はむしろ潔い。

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    2016年02月06日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    自分とは異質なものに接すると、つい反射的に身構えてしまう。
    多かれ少なかれ、人にはそういった傾向があるのかもしれない。

    障害者は当然同じ人間なのだけれど、その見た目が異形だから、つい、自分とは違うという意識が働いてしまうのだろう。
    分からないことは、怖い。
    分からないことには、興味津々。

    私も、純粋な興味からこの本を手にした。
    でも、そうなのだ。
    みんな同じ人間なのだ。
    うわべで惑わされて、見えなくなっているけれど。

    かといって、障害者の方の性の問題は、そうやすやすとクリアできるようなものではないだろう。
    誰の性も、本来はごく個人的なことなのに、介助のありかたを一律化・一般化なんてできな

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    2015年06月30日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    元カレのお兄さん、母の友人の子供、
    大学同級生のお姉さん…
    身近にいながら考えなかったこもごも。
    必ず全員が抱いているわけでもないけど、
    必ず関わる人がいる問題。
    やっぱりきちんと教育すべきだよね、
    隠さないで、私たち自らもそういう機会が必要だったと思う。
    難しいテーマだった。

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    2015年02月25日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    いつまでもタブー化されている・されるであろう題材を書いてある。確かにどういう現状なのか。興味があったので読んでみましたが、もっと皆が考えていくべきだなっておもった。健常者だろうが障害者だろうが人間としての本能だしね

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    2014年03月24日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    非常に読みやすい文章で、この分野に特に知識とか持っていなかった僕でも容易に分かる内容でした…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、少々ショッキングというか、刺激の強い箇所もいくつかありましたけれども、障害者だって健常者同様、性欲はあるんだゾ! ってなことを知る上で最適な一冊かと思います…この本を読んだ人の中には「障害者にも性欲ってあるんですね!」みたいな感想を述べてきた人が居たとか…この感想自体にアレですね、我々健常者がいかに日常生活の中で障害者に会っていないかを物語るようですね…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    この人の本は他にも一冊あるみたいですから、そちらの方も賞味してみましょうか…そんな

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    2014年03月18日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    ネタバレ

    日本では障害者の性は長い間タブー視されてきた。障害者にも性欲があることじたい一般的には十分認識されてこなかった。最近になって少しずつ語られてきている。しかし「セックスボランティア」はまくいっているわけではなく、受け手の障害者もみな悩みながらの試行錯誤。感情の処理ができなかったりれない感情が芽生えて妨げになったり周囲の理解が得られず苦しむことが多かった。「人権」の中に「セックスする自由」は含まれているのかな。考えさせられる問題だが売春行為、性を売り物にすること自体に抵抗があるため、どこまで人権として認められるのか難しい。性を「生理現象」の文脈で語られているとしたら本当に排泄介助同様に手袋着用、汚

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    2013年12月30日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    単なる性的な欲求の解放だけを求めているならば(簡単に言うと自慰行為のお手伝い)、男でも女でもおじさんでもおばさんでもいいはずなのです。それが、「若い女がいい」というところには、何かしらの付加感情とか付加欲求があるはずなのです。しかし、それが「今までタブー視されてきた障害者の性の人権のことだから」とうやむやにされている。そういう感じがした。「障害者だって性的欲求があるはずだ!健常な男性と同じように、その欲求を解消する権利があるはずだ!」と声高に叫ぶことはまあ意味があるとは思うのですが、その先が問題だと。障害者だからということで免除されているなにかもやもやとしたものが、ある、気が。

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    2013年12月10日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    「世の中には、知らないことの方が明らかに多い」ということを、改めて実感する本だった。

    障害を持っている人の方が、積極的な気がした。

    「こうして欲しい」と言わなければ、感覚がない部分があったりするから、第三者を介していたり、健常者よりも時間がかかることをしているのだから、意味がないというか、だったらやらなきゃいい。

    自分をよく知っている。向き合っている。

    恥ずかしい、などと言ってはいられない。

    見習うべきだと思った。

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    2012年09月20日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

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    単行本(「誘拐逃避行」)の後味の悪さに、こちらで解説の角田光代さんはなんと書いているのかな?と確認。
    そうそう、と思うところと、でもね、と思うところ。

    とにかく「心の闇」なんて言葉に逃げ込んだら、何もわからないのだから。

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    2011年09月08日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

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    角田光代の解説はたしかに良い。けれど、ブラックボックスは何なのか、自分のこととして「考え続ける」という結論が凡庸。この手の感想は聞き飽きた。本当に考え続けているなら、何か成果が出たっていいころだろうよ。と。

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    2011年08月25日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

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    例えばゴールデンウィークやクリスマス、お盆やお正月になると、家族や親しい人たちと幸せな時間を過ごしている人々の映像がテレビからあふれる。確かにそれは幸せな風景だけど、そんな時間を共に過ごす人のいない人にとっては、こんな映像を次から次へと見せられてどんなにか孤独が身にしみることだろうと思う。47歳の男が10歳の少女を連れ去ったとされているこの事件に対する嫌悪感はすごくある。二人の行動が理解できないし、特に男の行動のなかには絶対に許すことのできないものがある。けど、じゃあ孤独な世界に身をおくことになってしまったこの二人に他の選択肢はあったのか。それぞれの孤独から抜け出すために、他にどんな方法があっ

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    2011年08月06日