河合香織のレビュー一覧

  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

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    専門家会議は、事前準備されたものでなく、寄せ集めであった。
    尾身先生の人間力は、すごい。
    専門家会議の位置づけが不明確であった。
    専門家会議は、やはり前のめりになっていた。
    役人と専門家 同じ言葉を話していても、食い違いが生じる。橋渡し役も必要。

    重症度も低いことがわかった。

    もっと、日頃から御用学者と密接に関わっているものと考えていた。が違った。

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    2025年10月28日
  • 選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子

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    ネタバレ

    またどうして私はこういう重いテーマの本ばかり読んでしまうのだろう。なかなかに、つらい。
    河合香織さんの「母は死ねない」が良かったので次はこちらを読みました。
    北海道で、誤診の結果ダウン症の子供を産んだ母親が、医師を相手取って裁判を起こしたできごとのくわしいルポです。当然、世間からさんざん批判されただろうと予測できる。羊水検査をして「異常ありません」と診断され、出産したところ、重い合併症を伴うダウン症の赤ちゃんが生まれた。・・・それで裁判を起こした、ということだけ聞くと「ダウン症の子どもなんて生みたくなかった!どうしてくれるんだ!」という裁判なのか?となってしまう。
    河合香織さんは、原告の母親「

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    2025年07月15日
  • 母は死ねない

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    再読。以前読んでから忘れてしまった話もあり読み返してみました。
    まずは、帯に書かれている言葉がとても重い。
    「ほんとうのさいわい」とは何か。
    娘であって、母親であり、妻でもあり、どうするのが正解で答えなんて見つからない。
    家族の絶対の正解な形なんてない。
    ただ一緒にいるだけで良い、分かり合えなくても同じ時を過ごせれば良い。
    自分が絶対の存在ではないのだから、絶対に正しい事なんてないのだから。
    そう受け止めました。

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    2025年02月20日
  • 母は死ねない

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    なかなかに衝撃的な本だった。
    赤ちゃんの子育てって、本当に自分がこの子が生きるか死ぬかを預かっているという恐怖との戦いだと思う。自分の色々なやりたいことをすべて後回しにして、子どもに合わせてひたすら毎日を重ねていく。母になるということは自分の一部を子どもに捧げることなのではないかと思うくらい。でもその分、子どもから返ってくる喜びも大きい。
    でもそれはあくまで自分だけの体験であって、この本を読んで母の多様性と、共通する何か、の両方を感じた。病気、障害、事故、死別、中絶、それぞれの母が色々な経験をしているけれど、誰が良い母で、誰が悪い母というのはないと思った。皆ただ懸命に子育てをした母であるという

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    2025年01月14日
  • 老化は治療できるか

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    はたして不老不死は実現可能なのか、人は何歳まで生きられるのか、老化は治療できるのか、そのような問いに答えるための老化やアンチエイジングの研究の最前線を追う。
    幼い頃からタナトフォビアであり、でき得る限り長生きしたいと願っている自分にとって、本書の内容は、とても興味深かった。また、腹八分目によるオートファジー活性化、抗老化物質としてのNMN、認知症予防のためのデュアルタスク、睡眠の重要性など、老化防止に向けた実践のためにも参考になった。

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    2024年07月01日
  • 母は死ねない

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    ちくまに連載された、さまざまな母が登場する17の短篇ノンフィクション。アベレージはもちろん高く、著者自身の話を含めてどれを読んでも静かに面白い。「母は死ねない」はこの作品のテーマや結論というよりは、ある話では著者の確信になったり、疑いの対象になったりしながら全編を漂っている。

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    2023年10月13日
  • 母は死ねない

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    何人もの人生を垣間見た感じがしました。読後感は、重苦しく感じてどっと疲れましたが、知ることをできて良かったです。自身の人生の在り方を問われた気がしました。

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    2023年08月04日
  • 母は死ねない

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    "私自身は、きっとこれからも間違い続け、不完全な母であり続けるだろう。また知らず知らずに、子どもを傷つけてしまうに違いない。それでも「あなたのために」という言葉だけは言わないようにしたいと誓った。"(p.146)


    "それぞれが抱える絶望を、家族だからといって聞かなくていいし、語らなくていい。家族が向き合って、絶対的な愛情を持つべきだという規範にとらわれたとたん、苦しくなる。家族はそっぽを向いていても、ただそこにいるだけでいい。痛みを見つめ合って話し合わなくてもいい。同じ山を見て、同じ歌をくちずさむことができればいいのだ。"(p.210)

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    2023年03月27日
  • 選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子

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    昨日に引き続き「小さな命」を考える本です。

    出生前診断の誤診によってダウン症の子を出
    産した女性が、誤診した医者を訴えた裁判の
    ルポです。

    「では誤診でなければ、中絶を選んだのか?」
    と問われると、そうではないと言う。

    単純に第三者的な立場で考えてしまうと、ダ
    ウン症であると知らされていなかったので、
    しなくてもよい苦労や悲しみを背負うことに
    なった。それを訴えるのだろう、と思えます。

    しかし訴えた理由はそんな単純ではありませ
    ん。

    「命とは?」「母親の思いとは?」「生きる
    とは?」

    本当に本当に、人間の根源について考えさせ
    られる一冊です。

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    2022年03月08日
  • ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

    購入済み

    曽我さん最高❗️

    ウスケボーイズの曽我さんの、小布施ワイナリーはブルーベリーワインからのファンです。お母さんから息子がフランスにワインの修行に行ってると聞いてました。ウスケボーイズに曽我さんの名前を見つけてビックリしました。麻井さんという偉大な方の存在、ワイン大好きボーイズの素晴らしい学生時代。読み進めるごとにどんどん引き込まれてました。本日は小布施ワイナリーのピノ・ノワールをゆっくり堪能いたしまーす。

    #カッコいい #アツい #感動する

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    2022年02月09日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

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    この方の本初めて読んだけど、とても読みやすい。
    ページ数も少なく文字も小さく無い事もあるけど2日で読み終わった。
    最初はおっさんに感情移入したけど、あとから気持ち悪い一択になった。
    この子は今どこでどう過ごしているんだろう。

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    2021年12月02日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

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    HONZノンフガイドから。もう何だか、ひと昔前という気すらしてしまうけど、コロナ渦にまさに突入せんとする最初期の混沌を収めた一冊。この時期は、さっさと任務をほっぽり出した前々首相の末期とも重なる訳だけど、良心たる本会議の存在すらもし無かったとしたら、果たしてどこまで愚かな暴走が突き進んでいたんだろう…と、改めてゾッとする。本書は表立って、まだまだ不気味な謎が多かったウイルスに対し、その時点での最適解を求めんとする会議メンバーの奮闘録なんだけど、その裏側に見え隠れする、ときに有害とすら思える政権の存在もしっかりと記録されている。今後当然、後方視的検証も重要になってくるけど、その中で、本書は重要な

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    2021年10月04日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

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    とにかく私たちを投げ出さずに対策を考えてくださり、感謝しかないです。
    文句を言う前に、読んで欲しい本だと思いました。
    自分にはこれができるような能力はないので、専門家はやはり重要と思いました。
    この本が一番わかりやすかったです。

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    2021年09月26日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

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    専門家と政府、政府と都、分析と実行。その間の溝と埋まらないままどう動いていくか。現場、発信者の疲弊。
    広まる感染、正解のない対策、疲弊する経済、市民。

    こういった状況の中での判断の連続と、その為の緊張感しかなく、長い専門家会議。最終的には特措法の元の正式な組織として改組されたが、その不安定さも、不安定さからくる中の人たちの情熱によって蠢く状況が表現されている。
    特に尾身氏含む専門家たちの人間性、リーダーシップ、献身性に、自分達が生かされているのだと、尊敬の感情が湧いた。

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    2021年08月27日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

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    この本は、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の発足から廃止までの約五ヵ月を振り返り、専門家たちの視点を核に、政府や行政の声も合わせた「乱世」の記録です。

    未知のウイルスを前に、使命感から命を削るように動いてくれた専門家たち。

    多くの人に読まれて欲しい本です。

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    2021年05月26日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

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    ◯とても面白い。NHKのドキュメンタリーさながら、臨場感があり分かりやすい。
    ◯専門家会議って国の組織じゃなかったのか、から、感染症の感染拡大、専門家たちの市民を守るという思い、専門家が訴えられる?!まで、波瀾万丈というかジェットコースターのような展開。
    ◯著者のスタンスも非常に好感。事実をどちらの立場に立つのでもなく、ありのまま伝えようという意志を感じる。だからこそ、行政、政治家、専門家と幅広い取材が可能となったのだろう。その記載内容に信頼がおける。
    ◯去年のその頃の自分を思い出しながら読めるという同時代性も良い。これは是非多くの人に読んでもらいたい。

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    2021年05月23日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

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    コロナ対策に関する提言で頻繁にマスコミに登場した「専門家会議」。3密とか、人との接触7割減とか、さまざまな提言を発信されました。その専門家会議は発足から約半年を経て、後継の組織へと引き継がれたのですが、その半年間に政権や厚労省などとどのようなやり取りがあったのかを追ったドキュメントです。
    感染症の専門家であっても新型コロナは初めて遭遇する感染症で、”サイエンスは失敗が前提。新しい知見が出てくれば、前のものは間違いということになる。そういう積み重ねが科学であり、公衆衛生はエビデンスが出そろう前に経験、直感、論理で動かざるを得ない部分がある(本書より尾身先生の発言を抜粋)”という姿勢で臨まれたのに

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    2021年05月13日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

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    対策案の考案、厚労省等の関係各所との調整、国民への情報発信などを、凄まじいスピード感で実行していった専門家の先生方に、敬意を表したい。

    もどかしく感じたのは、省庁内部や、国と地方など、縦割りに伴う信頼関係の薄さ、連携不足であった。
    特に、感染状況のシミュレーションに用いる感染者数等のデータを、地方自治体の発表資料から手作業で引っ張ってきていたことには衝撃を受けた。

    最近になって、科学的には徐々に解明されてきているにも関わらず、ワクチン接種や医療体制拡充などの対策がなかなか進まないのも、各組織間の連携がうまく行っていないことも原因にあるように思う。

    専門家会議に参加されていた先生自身による

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    2021年05月05日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

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    コロナ対策専門家会議の発足から解散までを追ったノンフィクション。メンバーの中でも微妙に立ち位置が違うのが興味深いですね。

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    2021年05月04日
  • 選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子

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    読み始めた直後は、文章があまり上手くないのだと思った。読みながら、どこに着地するのかが全く想像出来なかったから。
    でも読み進むうちに、この本は、これまで自分ごととして考えた事がなく、気づきもしなかったような答えのない何かへの無数の問いかけであり、本を閉じた時にどこかに着地できるようなものではないのだと気づいた。

    本書は、命の選別についてのみ書かれた本ではなく、私たちの生きる社会全体の矛盾や、マイノリティへの見えない圧力を炙り出したものだ。
    善も悪も幸も不幸も、誰も明確な線をひけないものを、私たちは社会を維持するために法律というルールで仕分け続けている。
    そこで、法の抜け穴に落ち込んだ者は、あ

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    2021年04月26日