河合香織のレビュー一覧

  • 絶望に効くブックカフェ

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    長期間にわたる連載書評をまとめた本。
    ジャンルも幅広く1回で2冊紹介される中で1冊は必ずしも新しい本ではなく、その2冊の関連性に着眼できるのは、著者の深く長い読書歴があってこそと思う。

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    2017年09月23日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    今まで全く考えてこなかったコトであり、衝撃を受けつつも、なんでこんな当たり前であり、人間の基本の欲望に近い性という問題について知らなかった、教えてもらえなかったことが残念だったなーと感じた。大学時代には障碍者について学ぶことも多い分野だったにも関わらずだ。

    やはり性についての内容はタブー視されている今の世の中だから仕方のないことかもしれないし、じゃあこの問題について取り組めと言われても、拒否しそうな私もいて。

    本当に難しい問題だと思った。だからと言って、全く知らないふりをするということもいけないような気もする。この本を読んだからと言って答えがでるわけではないけれども、色んな人にこの内容を知

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    2017年09月16日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

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    事件に関わる人たちの正論は、再びこのような事を発生させない歯止めとなったのだろうか。読者は完全に否と答えるであろう。誰も悪くないなら、環境のせいか?運が悪かったからなのか。そう結論づけるのもますます解決には程遠い。他人への思いやり、その拡がり。なんとなくそれが第一歩のような。2017.7.1

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    2017年07月01日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

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    寂しい半生をすごしてきた男が、虐待を受けたのか家を離れがちな少女と偶然知り合い、一緒にすごすようになる。男が定期的に子どもに会えていれば、こうしたヘンな関係にならなかったのではないか。そう思えてならなかった。著者の粘り強い取材程度には頭が下がる。しかし少女性愛に対しての絶対的な嫌悪感というのは、生理的なものだから仕方がないのかも知れないが、なぜ男性がそう思うようになったのかについては嫌悪感ですませるのではなく突き詰めて欲しかった。よく書けてるしよく取材できてはいるが、その点が残念。

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    2017年04月09日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    現在学生で介護を行った経験から読み始めた。
    性の介護について客観的に書かれている。
    知らない事が多く驚きの連続だった。最後のシーンは感動的だった。今後に生かしたい。

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    2015年03月30日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    かなり良かった。これまでタブー視されてきた障害者の性に(まだやや浅いぐらいだけど)切り込んだ一冊。昔TVで見たNPO ホワイトハンズの特集でこうした人達がいるのは知ってたけど、改めて読むと性は生の根源なのだと深く考えさせられる。読んで損なし。

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    2013年07月07日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    長い間タブーとされていて、ほとんど実態が分からない障害者の性について書かれていて興味深く読ませてもらった。男性だけじゃなく女性の障害者の性欲についても書かれていたのも良かった。

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    2013年06月05日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    ネタバレ

    美談に持っていかれがちな障害者の問題を、美醜も善悪もない、必要不可欠な人間の営みとして捉え、淡々とルポしていく・・・
    と思いきや、時に著者が登場人物となり、迷い、成長し、読者に語りかける。
    単純に物語としても面白く読ませて頂きました。
    無論、内容も興味深いものです。
    自らの「出来る範囲」を見つめ直す良い機会になります。

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    2014年03月23日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    二人の間にピュアな愛情があって欲しい
    どんな形であれ愛があって欲しい
    愛がなくてもこれからの二人が幸せになって欲しい
    せめて、誰か一人でも救われれば……
    と思い読み続けていました
    取材中の河合さんもそのような気持ちだったのでしょう
    これがノンフィクションの醍醐味と言ってしまうと不謹慎ですか
    事実というものは残酷です

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    2014年03月23日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    ネタバレ

    興味本位で購入。障害者への性関連の現状に興味があったのもあるが、それ以上にそういうことが現実として行われているのかどうか、従事している人はどう考えているのか、その辺に興味があって。

    読んでみて、そんな軽い気持ちで読めるようなもんじゃないな、と思った。テーマとして非常に重い。まあある程度は予想されていたんだが、この『セックスボランティア』という題名から受ける軽さに比べて、内容は遥かに重い。これ、題名を変えたほうがいいんじゃないか?

    感じたのは、障害者への性的支援を行う人たちってのは、基本的にはすごく真面目なんだな、と。当たり前だよね、その人のために尽くそう、その人のために自分の時間や時には身

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    2013年04月22日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    ネタバレ

    すごいタイトルですけどね。米原万里さんお薦めでなければ敬遠するところですが、内容は至って真面目な身体障害者の性に関するルポルタージュ。
    しかし著者自身があまり釈然としないまま書いているのだと思いますね。それが読み手にも伝わってくるというか、後味の悪い読後感。誤解を恐れずに言えば、人間平等といったところで、平等なのは性を与えらたという所まで。そこから先は平等ではないという事。

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    2013年02月03日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    障害者の性の問題。

    脳性麻痺ってやつなんかだと、手も痺れてて自分でできないんだそうだ。
    介助者に手伝ってもらって自慰をするとか、
    女性ではウォシュレットで自慰をするなどびっくりする内容がほとんど。
    つか、
    男性が男性介助者に手伝ってもらうのはありですが、女性介助者には遠慮するらしい。。。
    おいらだったら、
    やっぱりどうせなら女性にって思うのですが。。。

    オランダでは、
    売春が合法だとか、ちょっと反れるけど安楽死も認められてるとか。
    そんな国でも、
    公には市役所は障害者にSEX代金を払ってるとは公言してないんだとか。

    日本では?

    最初の話に出てきたおじいさん70歳。
    年に1回お正月か誕生

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    2012年12月24日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

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    6/7 ドキュメントとしては本人の手紙から→取材を進めて→裁判→その後という流れで印象が変わって行くのがおもしろかった。もうちょっと中に入ってもいいような気も。こういうのが俯瞰過ぎると印象が薄くなるので。

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    2010年06月08日
  • 老化は治療できるか

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    各分野の研究者に取材して最新知見をまとめた一冊。
    老化細胞、エピジェネティック時計、細胞リプログラミング、といったワードを説明しつつ「そもそも老化とは何か?」 という問いが出てくるのが面白い。

    健康寿命を延ばすための「ミラクルな答えはない」。
    「結局は昔から言われている養生訓のような内容になります。しかし、実際に自分を含めて人々の生活について考えると、いったいどれだけの人がその『基本』を守れているでしょうか」
    ということで劇的なノウハウ・技術が提示されるわけではないのだが、まあ仕方ないのだろう(特に日本人は睡眠がひどいので)。

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    2025年11月26日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    人間は誰しもが三大欲求を少なからず持っていると思う。睡眠欲と食欲に比べて、性欲というものは敬遠されがちだったり、誰もが持っているということを否定されがちだったりする。
    確かに大きさには違いがある。

    この作品では、具体的に障害を持たれた方に対する性を満たすボランティア活動に関して目を向けている。この作品を見るまで障がい者が性欲をどのように満たすかや性欲を持っていることなんて考えたこともなかったが、この作品を通じて彼らの苦悩やボランティア活動の重要性を知った。

    このボランティア活動には嫌悪感を抱く人も少なからずいると思う。
    でも私はこの作品を通じて、ひとりひとり誰しもが自由に生きられる世界は美

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    2025年06月01日
  • 老化は治療できるか

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    健康寿命を適度に伸ばし、ボケる前に死ぬ、これが何としても実現したい。
    適度な運動、バランスのいい食事、十分な睡眠、これに尽きるようだ。
    それにしても、NMNは老化に効果があるということなので、ちゃんとしたものが安価に手に入るようになって欲しいものだ。

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    2024年09月20日
  • 老化は治療できるか

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    ネタバレ

    統計データから人間の平均最大寿命は115歳と結論づけられている。125歳まで生きる確率は1万分の1未満。
    人間の寿命は、生物学的年齢と回復力で説明できる。
    55歳を過ぎるとがんの死亡率が上がる。チンパンジーやゴリラの寿命は60歳を超える。
    ゾウは細胞数が多いのでがん化しやすいが、修復能力が高い。ヒトの細胞にゾウのDNAを移植すれば、最大寿命を延ばすことは可能かもしれない。
    DNAの傷が蓄積されてしまうので、デロメアを伸ばせてもがんにはなる。
    GLS1阻害による老化細胞を除去できる可能性がある。
    老化はプログラムされているかも。
    人間は240gのタンパク質を作り出している。それはなぜか。式年遷宮

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    2024年04月22日
  • 老化は治療できるか

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     河合香織さんの『老化は治療できるか』。今回の学びは以下に尽きる。
     老化のビジュアル診断の開発までにはまだ時間がかかるが、今の我々にもできることがあると。「仮説では、血圧、糖尿、脂質といった生活習慣病の危険因子によって、ゲノムに傷が入り、細胞が老化していくと考えている。つまり、老化する前の上流の部分の異常を食い止めること。それぞれ良い薬があるので、そこで調整する事は今すぐにでもできるでしょう」との専門家の見解。新薬やワクチンの前に、日々の健康管理が重要だという養生訓にたどり着く。

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    2024年04月09日
  • 老化は治療できるか

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    丸善の新書コーナーで目に留まり、読んでみた。

    フラットな視点(悪い方の意見をトンデモと結びつけない)で、最新の老化研究の状況についてまとめていると、一読して感じた。 最後に参考文献を載せているのも、非常に良い。

    本書でインタビューに答える研究者達の多くが言及するように、不老不死というよりはまず健康寿命を伸ばし、平均寿命との乖離を縮めることが大事になると自分も考えている。引き続きこの分野の進展は本など読みつつ、アップデートしていきたい。

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    2024年03月13日
  • 絶望に効くブックカフェ

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    感想
    絶望。無力感。なぜ私はこんなに小さいのか。あの英雄も、あの偉人も。皆が同じ絶望を抱く。人類の歴史が肩を押す。そして私も未来を支える。

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    2024年01月06日