河合香織のレビュー一覧

  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

    Posted by ブクログ

    日本における新型コロナウイルス対応の記録。科学者だけで物事を進めることは良くないし、政治家だけでも良くはない。稀に見る事態ゆえに、対応する人員のバランスをとることがとても難しいところであるが、今後の対応を考える上で資料価値のあるノンフィクションだ。

    0
    2021年10月17日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

    Posted by ブクログ

    大変興味深く拝読した。コロナが出てきた直後の意思決定がどのようにされていたのか、断片的な報道では知り得なかったことがまとまっている。未知のウイルスに対する初期対応の難しさがひしひしと伝わってくるまた、どう意思決定者に伝え、国民にコミュニケーションするか、何を課題として議論すべきかという点が、コロナ対策の本質的なテーマなのだとも再認識する。

    読んでいろんな疑問が一年越しに晴れた。なぜあんなにも意思決定が遅く感じられたのか、専門家はどんな立場だったのか、などなど。最終的に思ったことは、政治の意思決定と、科学分野の検証プロセスはあまりにも相性が悪いということ。
    そのギャップを埋めるために、結局は

    0
    2021年09月25日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

    Posted by ブクログ

    尾身先生は日本の宝。
    あと、読んでて西村大臣ってのはけっこうまともな政治家なのかもしれないと思った。厚労大臣の話はほぼ出てこない。

    0
    2021年08月22日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

    Posted by ブクログ

    西浦先生の本を先に読んでいたが、こちらの本の方がより多様な関係者の思いをキレイに整理してくれています。人間ドラマとして面白いです。
    主に専門家側の視点から書かれ、政治、行政批判のトーンが随所に滲んでいますが、政治、行政サイドも色々考えがあり、そう簡単な話ではないんだろうと推察します。

    0
    2021年08月17日
  • 選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子

    Posted by ブクログ

    出生前診断が優生思想と結びついて語られがちな状況は、日本独特のものであることを知った。母体保護法と名前を変えてはいるが、その前身は優生保護法。母体の保護と経済的理由を中絶の根拠と表向きにはしつつも、実態としては胎児の先天的な障害が中絶の直接的な理由になっている。
    NIPTのカウンセリングまでは受けた当事者として、どうしても読まなければならないと思って読んだ。やっぱり、どこにも答えがない。答えがないのが、答え、という言い古されたフレーズが頭をよぎる。
    科学技術の進歩は、人類の身体的あるいは精神的負荷を取り除き、自由の領域拡大を目指してきた。結果、従来、人類に課されていた負荷は軽減された。楽に遠く

    0
    2021年08月07日
  • 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

    Posted by ブクログ

    新型コロナウィルス感染症対策専門家会議の発足から廃止まで、約5ヶ月間を追ったノンフィクション。招集されたチームの微妙な立ち位置や劣悪な作業環境など、政府の本気度を疑う。厚労省の役人や政治家の態度は想定内だったが、きちんと話を聴ける人がいたことに希望をもてた。たった1年半ほどのことなのに、どれだけ日本が、世界が変わってしまったかに驚く。収束したとしても終わりではない。このウィルスとは長い付き合いになりそうである。

    0
    2021年05月21日
  • 選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子

    Posted by ブクログ

    河合香織(1974年~)氏は、神戸市外国語大学ロシア学科卒のノンフィクション作家。2004年のデビュー作『セックスボランティア』で注目され、2009年の『ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち』で小学館ノンフィクション大賞を受賞。
    本書は2018年に発表され、大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞。2021年に文庫化。
    本書は、2013年に始まったある裁判を軸に、人(胎児)の命について問うものである。
    その裁判とは。。。41歳の母親が、胎児の染色体異常を調べる羊水検査を受けたところ、ダウン症という結果が出たにもかかわらず、医師は誤って異常なしと伝えてしまう。そして、母親が出産した

    0
    2021年05月06日
  • 新型コロナウイルスを制圧する ウイルス学教授が説く、その「正体」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    まえがき
    第1章  新型コロナウイルスの研究最前線
    第2章  ウイルスと共に生きる
    第3章  ウイルスと私

    <内容>
    世界的なウイルス学の権威、河岡先生の話を、ノンフィクションライター河合香織氏が聞き書きをしたもの。大変分かりやすく、コロナウイルスの何が怖く、何をしてはいけないのか、大変分かりやすい。その後の状況などから、「コロナウイルスが季節性があるかもしれない」などは、外れている可能性があるが(8月に第2波が来ているので)、第2章はよく参考になるし、マスコミのもしくはネット上の情報が、如何に杜撰かもよくわかるので、冷静になることができる。研究者なので、大胆な踏み込みはないが、コ

    0
    2020年09月07日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    障害者の性をテーマにしたノンフィクション。

    男女の障害者、性の介助の提供者、オランダの性事情、風俗など、関係のある人物をレポートしている。

    「性は生きる根本」
    「全ての人が自分の性について見つめ直すべき」

    などの言葉が響いた。

    性=生であり、性欲≠性交ではなく、精神的、肉体的コミュニケーションであると。

    また障害者だから性のことをタブー視するのではなく、全ての人間がもっと性について向き合うべきとしている。

    勉強になりました。

    0
    2018年11月12日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    途中まで読みました(確か出張ホストの話まで)
    重度身体障害者の男性と、健常者の女性の夫婦の話には驚きました。
    女性に障害者の男性とお付き合いしたい、結婚したいと思わせたものは何なのだろう?
    身体こそ不自由だけれど、内面がとても魅力的で、奥様との相性も合うのだろうなと思いました。

    「自分は障害者だから恋愛や結婚は無理だろう」と諦めている方がもしいたら、↑の章だけでも読んでほしいです。

    0
    2020年05月06日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    性への興味から。

    非常に読みやすかったです。

    障害をもっていても、そりゃ人間ですものね。障害者の性介護を有償でするにしろ無償でするにしろ賛否両論あるようですが、私は本文中にもあったように、そこにニーズがあるのであればあってしかるべきだと思った。

    ただし、サービスを提供する側にも生活や感情はあるので、そこが有償であるか無償であるべきかは、当事者が判断されるべきだと思う。少なくとも何の手出しもしない外野の者がとやかくいうべきではない、と思う。

    有償であるべき理由として、互いに「お金が絡んだサービスだから」ということで割り切って気軽に付き合えるといメリットには大変納得した思いがしました。

    0
    2018年08月27日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    昔、セックスボランティアというものがあると聞いてからずっと興味は持っていた。
    技術や医療が進歩したり、バリアフリー法が多くの施設で義務付けられていたり等、昔よりも圧倒的に障がい者の人が生きやすい世の中になっているはず。
    しかし、障がい者の方の性の話になると途端にタブーな話のように感じてしまう。

    実際私も、読んでいく中で
    「障がいを持っていて、周りに助けられながら生きる事が出来ているのにそれでもなお、必要最低限以上の欲望を満たそうとするのか」と思ってしまい、我に返った。
    結局、自分も障がい者の差別を行ってしまっている。

    恐らく一般的にも「障がいへの理解があり、差別はしない」と思っている人が障

    0
    2017年12月24日
  • 絶望に効くブックカフェ

    Posted by ブクログ

    長期間にわたる連載書評をまとめた本。
    ジャンルも幅広く1回で2冊紹介される中で1冊は必ずしも新しい本ではなく、その2冊の関連性に着眼できるのは、著者の深く長い読書歴があってこそと思う。

    0
    2017年09月23日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今まで全く考えてこなかったコトであり、衝撃を受けつつも、なんでこんな当たり前であり、人間の基本の欲望に近い性という問題について知らなかった、教えてもらえなかったことが残念だったなーと感じた。大学時代には障碍者について学ぶことも多い分野だったにも関わらずだ。

    やはり性についての内容はタブー視されている今の世の中だから仕方のないことかもしれないし、じゃあこの問題について取り組めと言われても、拒否しそうな私もいて。

    本当に難しい問題だと思った。だからと言って、全く知らないふりをするということもいけないような気もする。この本を読んだからと言って答えがでるわけではないけれども、色んな人にこの内容を知

    0
    2017年09月16日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    事件に関わる人たちの正論は、再びこのような事を発生させない歯止めとなったのだろうか。読者は完全に否と答えるであろう。誰も悪くないなら、環境のせいか?運が悪かったからなのか。そう結論づけるのもますます解決には程遠い。他人への思いやり、その拡がり。なんとなくそれが第一歩のような。2017.7.1

    0
    2017年07月01日
  • 帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    寂しい半生をすごしてきた男が、虐待を受けたのか家を離れがちな少女と偶然知り合い、一緒にすごすようになる。男が定期的に子どもに会えていれば、こうしたヘンな関係にならなかったのではないか。そう思えてならなかった。著者の粘り強い取材程度には頭が下がる。しかし少女性愛に対しての絶対的な嫌悪感というのは、生理的なものだから仕方がないのかも知れないが、なぜ男性がそう思うようになったのかについては嫌悪感ですませるのではなく突き詰めて欲しかった。よく書けてるしよく取材できてはいるが、その点が残念。

    0
    2017年04月09日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    現在学生で介護を行った経験から読み始めた。
    性の介護について客観的に書かれている。
    知らない事が多く驚きの連続だった。最後のシーンは感動的だった。今後に生かしたい。

    0
    2015年03月30日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    かなり良かった。これまでタブー視されてきた障害者の性に(まだやや浅いぐらいだけど)切り込んだ一冊。昔TVで見たNPO ホワイトハンズの特集でこうした人達がいるのは知ってたけど、改めて読むと性は生の根源なのだと深く考えさせられる。読んで損なし。

    0
    2013年07月07日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    長い間タブーとされていて、ほとんど実態が分からない障害者の性について書かれていて興味深く読ませてもらった。男性だけじゃなく女性の障害者の性欲についても書かれていたのも良かった。

    0
    2013年06月05日
  • セックスボランティア(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    美談に持っていかれがちな障害者の問題を、美醜も善悪もない、必要不可欠な人間の営みとして捉え、淡々とルポしていく・・・
    と思いきや、時に著者が登場人物となり、迷い、成長し、読者に語りかける。
    単純に物語としても面白く読ませて頂きました。
    無論、内容も興味深いものです。
    自らの「出来る範囲」を見つめ直す良い機会になります。

    0
    2014年03月23日