遠藤遼のレビュー一覧

  • 平安姫君の随筆がかり 一 清少納言と今めかしき中宮

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    後宮で起きる事件を、清少納言と紫式部が解決していく謎解きミステリー

    二人は宮仕えの時期が違うので、本来なら顔を合わせる事はないでしょうが、この物語ではふたりが一緒に謎を解くのです!!

    反りの合わない二人と言われていますが、きっとそれぞれの才能を認めあっていたのでしょう。
    互いを「有能毒舌家」「妄想物語姫」と罵り合いながらも、仲が良いのか悪いのかどこか楽しそう。
    そんな二人の掛け合いは最高に面白い。

    源氏物語も枕草子も、この場所で生まれたのかぁー
    なんて思うとキュンキュンして、どっぷりと世界に入り込んでしまいました。

    清少納言が仕える中宮定子さまの可愛らしさは格別です。しかしとても孤独だ

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    2023年04月29日
  • 平安後宮の薄紅姫 三 恋する女房と物語の縁

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    面白かった!!これで完結、だと思うが、が、はっきり書いてない(見落としてるかもしれないが)ので、もしかしたら続くのか??しらんけど。ラストでやっぱり薄紅が菅原孝標女だとわかるのが、やたらスッキリした。潔し。下巻では政治のごたごたもあるが、後輩右近の縁談がらみでの、物語を嫌う人を物語好きにしようと奮闘する薄紅が楽しい。

    ああ、『源氏物語』尊い・・・

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    2023年04月10日
  • 平安後宮の薄紅姫 二 宮廷去りし皇后宮と伊勢物語

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    面白かった!副題の通り、某政治家の横車で中宮にねじこまれた姫と、後宮から方違えした皇后宮の『伊勢物語』を挟んだ謎を解明する。「薄紅の名にかけて!」
    相変わらず捕まえどころのない晴明の孫奉親とアツい髭黒のヲタ義盛が、とてもいい味をだしている。しかし、平安時代は普通の風邪でも簡単に死ぬので、殿上人が雨に打たれるのはどうかと思うが(笑)、そこはキャラ文庫なので良し。あいかわらずの超楽天源氏おたくの薄紅が、非常にええ味をだしている。平安文学や平安事情について、かなりの精通っぷりと、近代的な今風の考え方のまぜこぜになったところが、ものすごくいい味になっている。そして祐子内親王家への出仕となると、やっぱり

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    2023年04月08日
  • 平安後宮の薄紅姫 物語愛でる女房と晴明の孫

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    面白かった!!平安の貴族社会に潜むミソジのヲタ女子(源氏物語/紫式部推し)が、その拗れ具合を持って、謎をとくという、ミステリ?なのか?そういう話。菅原道真の来孫あたりで、源氏物語推し、となると菅原孝標女がモデルなんかねぇ。平安の貴族女性の生態なども、細かく入っており、さらに現代のヲタネタ的な『金田一少年の事件簿』みたいな感じで、作者の推し愛を感じるような気がする。従者の髭黒の右大将ならぬ義盛が、すんごい良い味。晴明の孫、奉親(確かに一説には安倍晴明に息子が2名いたというのもある、奉親は孫ではなく息子という説も?あったか??)。ともかく、微妙にちゃんとある説を混入させつつ、リアリティがあるようで

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    2023年04月08日
  • 晴明の事件帖 消えた帝と京の闇

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    陰陽師バディ者。
    平安時代の登場人物は、戦国以降ほど書き記された物語が多くないせいか、作者作品によって登場人物の性格や見た目が異なるところも魅力の一つ。
    道満は特にそうで、今作は老僧。道満とのやり取りを繰り返しながら、十二神将や、主人公実資と清明のやり取りを描く。

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    2023年01月09日
  • 晴明の事件帖 頼光の剣と悪霊左府

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    次作に続く終わり方が良い。
    道満はやはり生きていたのか。次も楽しみだなぁ。
    劣等感や嫉妬心が鬼を呼び、心を壊していくんだなぁと。

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    2022年10月01日
  • 平安算術がーる

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    ネタバレ

    おもしろかった!遠藤さんの本、個人的には結構好みが分かれるものが多いけど、今回は好き。吉備がびっくりするほどフランクだったけど、おかげでこちらもフランクに楽しめた。

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    2022年08月31日
  • バリスタ晴明 心霊相談お受けします 第4話

    noa

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    面白かったです。

    絵は所々にアンバランスさがあっていまひとつですが、話はテンポも良くとても面白かったです。これを機に原作を読んでみようかなと思いました。

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    2022年08月19日
  • 晴明の事件帖 消えた帝と京の闇

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    晴明と相棒の藤原実資のバディもの。

    初めて実資を知り、ウィキペディアで調べながら読みました。中々の人物だったようですね。

    蘆屋道満の不気味さや思惑が少しずつ明かされていく過程で、ついつい現代と照らし合わせて考えてしまいます。

    何気に聡い実資に影響を受けている晴明も人間味があっていいですね。

    シリーズ第1弾となっているので、今後も楽しみです。

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    2022年07月31日
  • 平安算術がーる

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    ネタバレ

     算術から平安時代を見るというのはなんて斬新な作品なんでしょうか!

     こーいう話が好きだなぁ。読んでいて本当に面白い♪

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    2022年05月12日
  • 新米パパの双子ごはん~仲直りのキャンプカレー~

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    ネタバレ

    自分がパパだとわかってからの拓斗の親バカっぷりが凄いです!すっかり父親らしくなって……
    双子たちもお友達できて楽しく過ごしてるみたいで良かったです。心陽ちゃんの口から「ましょー」という言葉が出てきた時には笑いました!

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    2022年04月11日
  • 新米パパの双子ごはん

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    「双子」と「ごはん」の文字に惹かれて購入しました。初めはこの2人に双子の4歳児の世話なんて出来るのか?とヒヤヒヤしましたが、段々お互い打ち解けてきてしっかり暮らせていて、とにかく双子が大人っぽくて可愛いです!

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    2022年04月11日
  • 晴明の事件帖 消えた帝と京の闇

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    清明の相棒といえば、「源博雅」が一般的だと思うけど
    今回は藤原実資。初めて知る人物で「日記之家」の方らしい。
    相棒が博雅だろうが、実資だろうが、清明の相棒という意味では同じなので
    特に違和感なく読めた。
    蘆屋道満VS清明の陰陽師対決の構造の裏に道満の優しさが描かれており
    「道満よ、その通り!」と思ってしまった。
    新シリーズとのことで来月の新刊も楽しみ。

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    2022年03月18日
  • 京都伏見・平安旅館 神様見習いのまかない飯

    ネタバレ 購入済み

    涙…涙….

    訳ありの人(幽霊も)が、やって来る旅館で、色々なお客さんと関わって行く事で、自分自身も、再生していく….主人公の話。
    どの話も、深くて、じーんとしたけれど、最後の話は、号泣……

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    2021年02月17日
  • 奈良町あやかし万葉茶房 : 2

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    よきかな、美しきかな……

    古典の勉強ではなく、万葉集を、じっくり味わおう。
    日本の歴史も、楽しく、辿ってみたい。
    そして、奈良に行ってみたくなった。

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    2020年10月16日
  • 奈良町あやかし万葉茶房 : 1

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    うわっ!凄い!

    あやかしと、人間とが集う、茶房。
    主人公が、口ずさむ万葉集の歌が、言霊になって、あやかし達を、癒す。
    何だか、急に、万葉集が、読みたくなった。
    学校の授業で習う、古典としてではなく、しみじみと、味わって、読んでみたい。

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    2020年10月15日
  • 鎌倉あやかしシェアハウス

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    あら、面白い。

    この作者の作品は、平安時代のお話が、面白かったのだけれど、現代のお話も、結構、面白く、読めました。
    人ならざる者達と、それが見える人間が、織り成す日々の出来事が、心に響きました。

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    2020年10月14日
  • 平安謎解き歌ごよみ 在原業平とくちなしの女房

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    華麗な平安時代絵巻

    この作者の描く、平安時代絵巻が、素敵です。
    実在の人物と歌を、散りばめながら、語られるお話が、この時代、こんなことが、有ったかも、と、思わせられて、引き込まれます。

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    2020年10月14日
  • 星降り温泉郷 あやかし旅館の新米仲居はじめました。

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    楽しく、読みました。

    実は、作者の平安時代の陰陽師について書かれた小説が、面白くて、他の作品も読んでみようと思って、購入したのが、この本でした。
    似たような設定のお話が、結構あるけれど、この作者ならではの、色々な宝箱的なものが、あちこちに散りばめられていて、それを開けながら、なかなか楽しめました。

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    2020年10月02日
  • 京都祇園 神さま双子のおばんざい処

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    重くて、深い……

    表紙の絵と、タイトルから、今風の軽いお話かと、思って読んだら、まさかの、重くて、深~いお話でした。
    それぞれの人生も、お料理も、とても、重くて、深くて、考え込んでしまいました。
    さぁ、あなたは、どう生きる?って、聞かれているような気がします。

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    2020年09月27日