あらすじ
幼い頃から“あやかし”を見る能力を持つ大学4年生の静(しず)姫(き)。そのせいで卒業間近になるも就職先が決まらない。絶望のなか教授の薦めで、求人中の「いざなぎ旅館」を訪れるが、なんとそこは“あやかし”や“神さま”が宿泊するワケアリ旅館だった! 驚きのあまり、旅館の大事な皿を割ってしまい、静姫は一千万円の借金を背負うことに⁉ 半ば強制的に仲居として就職した静姫は、半妖の教育係・葉室(はむろ)先輩と次々と怪異に巻き込まれてゆき…。個性豊かな面々が織りなす、笑って泣けるあやかし譚!
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Posted by ブクログ
この作者さんの同レーベルの他の小説が面白かったので読むことに。
1話目、綾葉さんの話の結論は切なかった…葉室さんがイケメンだし、続きが気になる部分も見られてすごい面白かった。本当に心温まるなあ…
2話目、豆柴ちゃんかわいいしあやかしから静姫ちゃんを守ろうとしたのかっこよかった。もふもふコンビが本当に可愛いし、葉室さんの過去も示唆されてなんか泣けた。
3話目、まじで2人の再開のシーン泣けた。心無い人間のせいでああなるのも何とも言えない気持ちになった。
4話目、神様のことばが本当に心やに染み渡る...この部分だけでもいいから多くの人に読んで欲しいと思った。
静姫が見る謎の夢や謎の声については謎のままで終わったけど、結局静姫ちゃんは巫女の生まれ変わりで巫女の声も聞こえるということでいいのかな...?個人的には葉室さんの過去についてもっと掘り下げてほしかった。
楽しく、読みました。
実は、作者の平安時代の陰陽師について書かれた小説が、面白くて、他の作品も読んでみようと思って、購入したのが、この本でした。
似たような設定のお話が、結構あるけれど、この作者ならではの、色々な宝箱的なものが、あちこちに散りばめられていて、それを開けながら、なかなか楽しめました。