遠藤遼のレビュー一覧
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ネタバレこちらも最終巻となりました。
一条帝と定子の間に生まれた敦康親王を天皇としたかった彰子と紫式部、そしてあくまでも外戚として孫を天皇にしたかった道長の長く目に見えない争いはこうして決着をつけることになるんですね。彰子は定子が亡くなってから敦康親王を自分の手で育てていますし、その辺りは物語と歴史にあまり差異はないとも思えたりするところが何とも~。
そして、『源氏物語』も『雲隠』の章へ。この辺りの作者の遠藤さんの解釈がとても面白かったです。
ここで話がずれてしまいますが、ご容赦を(;^_^A
光源氏が死に至る物語『雲隠』本当に書かれたのか? 存在したのか? 私が最初に読んだ谷崎潤一郎訳の『源氏物語』では巻名だけあって、本文がないと記されています。一番直近の角田光代さんの翻訳では解説で『雲隠』のことをこう称している。
【『雲隠』には本文はない。空白である。あまりにまばゆすぎて、私には顔がみえない、見上げた太陽のようにただの白い光に思えた光君がぽっかりと空白にのみこまれる】
『雲隠』が本当に存在していたかのか、いまだに決定打はありませんし、写しを重ねてきた以上途中で紛失したり、改変されたり、災禍で失された可能性もあるでしょう。研究をされる人は確たる証拠(例えば和歌など)がなければ、それは存在しないものとされますので、今後どこからか出てくるかもしれませんし、それは後世の研究者の方々にお任せしたいと思います(*^^*)
感想に戻ります。
そして、光源氏の華やかな出家の様子を描かれることを願った道長も年老い飲水病(糖尿病)で亡くなり、彰子は六代もの天皇を見守り、紫式部は出家することもなく亡くなります。
この『源氏物語』は彰子と紫式部が道長と戦うために描かれたもの。ですが、その物語を読みたいと願った一人の少女が最後を締めくくってくれます。天皇の妻になるよりも『源氏物語』を読む方がずっと素晴らしいと。
彼女の書いた日記は今も私たちの手の届くところに存在しています。(更級日記です)
まだまだ、『源氏物語』に関する資料も積読山にはいっていますし、そろそろ『伊勢物語』も読みたいと思ってます(*^^*)
日本人ならば一度はと思って手に取って読んだ『源氏物語』はこうした作品たちにも出会わせてくれた、世界を広げてくれた大事な物語にいつの間にかなっていたのだなと思いつつ、本を閉じさせていただきました。 -
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面白かった!!!そしてこれで完結。寂しい。
源氏物語ミステリ
出てくる物語にミステリーがあるんではなくて、
『源氏物語』のミステリを解くという遠藤QED本とでも言ってええと思う。
なぜ「雲隠」の本文がないのか!!それは!!
とかねぇ、そういうところよ。良き。
ほんと、私の思うところと非常に合致するので
ストレスがほんとにフリー、ゼロ、なしなんである。
そう、単に好き、としか言いようがない。
世に
色々な書き手の描く源氏と色々な紫式部の話がある
まあ、どれも面白いが、好きなのも嫌いなのもあり、
どれだけ自分の持つ紫式部像に近いか、というのが
ツボ(笑)。そう、好き嫌いだもの。100%主観よ。
その中でこれだけ好きなのに出会えると、感謝しかない。
彰子&紫式部VS道長
俗物魔王道長の見苦しい最期がこれまたすばらしい。
宇治十帖執筆のところもたまりませんな。
いやはや、また1巻から再読しようと思う。 -
Posted by ブクログ
めちゃめちゃ面白かった。遠藤本相性良くてハズレなし。
あやとき草子とあるので、ミステリ系ではあるが、高田QED系ミステリ。
惜しいのは、題名がちょっとよくありすぎるので、内容にくらべてもったいない気がしないでもない、多くの人にタイトル気にせず手にとってもらいたい。
ほんといろんな人がいろんな時代に描きまくってる紫式部ではあるので、
かなり評価がシビアである。しかし、そこをバッチリ合格してくるのが素晴らしい。
中宮彰子のお付きになって、敦成親王が生まれるちょい前あたりから、一条院炎上まで。
そして久々に天才陰陽師賀茂光栄『平安あかしあやかし陰陽師』の光栄が老けたのをイメージして、妙に嬉しかった。
”あなたは怨霊にさえなれないーーーっ” -
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シリーズ2作目
清少納言✕紫式部✕和泉式部
すっごく良かった!
1作目より好き!
和泉式部が登場ということで、恋にまつわるお話にキュンキュンです
季節は夏。
今読むのにぴったりで、より物語に入り込めました。
削り氷が登場するのだけど、この時代の夏に氷って、なんて贅沢なんでしょう。
ふんわりと削られた氷に、あまづらをとろりとかける。あまづらは、甘茶蔓や甘蔓の液を煮詰めて作るらしい。
そして七夕。
「ひさかたの 天の河原の 渡し舟
君渡りなば かぢかくしてよ」
(詠み人知らず)
ーー天の河原の渡し守よ、彦星様が渡ってきたならば、帰らないように舟の艪を隠してくださいませーー
素敵です。
目を閉じると、時空を超えて平安時代へ…… -
Posted by ブクログ
面白かった!!1巻よりさらに面白い。副題に恋多き女房とあるので、これは和泉式部がでてくるのか?と思ったら、最初ちょっと違ってあれ?と思ったが、やっぱり出てきてめちゃ嬉しかった。なんとなく、私の和泉式部イメージは、妖艶さと清純さの中間をクラクラとあるくような、かなりやばい恋愛モンスターで見た目はかなりシュッとした感じ。朧月夜の君とか、そっちなキャラだったが、本作の和泉式部、つややかな黒髪、美肌、手も顔も小さく華奢、黒目がちでぬれぬれとした垂れ目、小首をこてんと傾げる姿が激烈にあざとい!全体的に、超絶あざとい系。秋葉でモテるタイプ(私見)。エモーショナルで、書と恋歌の芸術系の天才、ギャップ萌え属性もプラスされる。これはこれで良い(笑)。当代の有名女性3人、清少納言、紫式部、和泉式部を出して、うまくユニゾンさせているところが良いですねぇ。これも、ほどよい間抜けなヴィラン(道長)が居ることによって、場がしまっているといえよう。
今回も、いくつかの謎やトラブルを、清少納言とその助手(紫と和泉)が解決する。女童のみること弁の君もたいへんよろしい。
そして、1巻もそうだったが、清少納言に若干の百合味があるのも良い味になっている。実は、作者は定子推しなのでは、と思わされる。犬島に流された翁丸には泣けた、その巻き添えの話。七夕、藤原公任と氷泥棒、恋文騒動、道長の屏風。ちょっとした小ネタもほんとに面白くしっかり描いていて、おすすめできる小説。
かき氷が食べたくなった。 -
Posted by ブクログ
個人的にドツボでした。
面白かった!なんや、清少納言と紫式部は、けっこう嫌味合戦してて、仲が悪いというのが世間一般のイメージだが、実はすんごく親しいから、お互い認め合ってるからこその軽口言い合いなのでは?!と思っているヲタが多いはず。そんな、平安文学ヲタの妄想を、ものすんごくええ感じにラノベ にしてくれている本作。実はあの件はそういうのでは?!とか、ほんま、悶えさせられること、たまらんですねぇ。なんか、大権威好きな頭ガチガチの人とか、全く別のイメージを持ってる人で別の考えが受け入れられない人は、嫌いだろうが、愛の溢れる二次創作、良いですね。ありです。まあ、ところどころ、ちゃんと平安から外れた感じなのも、ええ感じで正気に戻してくれたりとかして。私個人的には、イメージにとても近いキャラ設定なので、大笑いして読んだ。2巻も楽しみ。
出張から帰ガタしましたが、
源氏物語の物語世界から離れがたく
なんやかやと、読んだりしてますが
これはよいですねぇ。
平安ものは小説はもちろん
漫画もいいのがたくさんありますが、
キャラ文庫というのは盲点でした(私比)
軽い、が、めちゃしっかりしてます。
京都で平安文学の旅してきた!とか
これから行くねん!
っていう方に、特におすすめしたいです。
私の読書ツボに共感できる人はハマる可能性高し。
いとをかし