あらすじ
後宮に咲き乱れる恋の謎、
綴ってみせましょう。
平和なはずの宮中で
過激な女房が止まらない!
主上の寵愛を一身に受けよという親兄弟の重圧で、孤独に耐える后・定子が望んだのは「清少納言が揺さぶられた世界の文章を見せて」。
その願いに応えたいと定子に仕える女房・清少納言は後宮のしきたりを無視して、大好きな姫様を笑顔にできる謎物語集めに大暴れ。
そこへ恋に奔放な女房・和泉式部も合流し、地味な中年貴族に届いた差出人不明の恋文の謎に挑むことに。
ところが和泉式部の暴走で藤原道長が激怒、清少納言に流罪の危機が!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
清少納言✕紫式部✕和泉式部
すっごく良かった!
1作目より好き!
和泉式部が登場ということで、恋にまつわるお話にキュンキュンです
季節は夏。
今読むのにぴったりで、より物語に入り込めました。
削り氷が登場するのだけど、この時代の夏に氷って、なんて贅沢なんでしょう。
ふんわりと削られた氷に、あまづらをとろりとかける。あまづらは、甘茶蔓や甘蔓の液を煮詰めて作るらしい。
そして七夕。
「ひさかたの 天の河原の 渡し舟
君渡りなば かぢかくしてよ」
(詠み人知らず)
ーー天の河原の渡し守よ、彦星様が渡ってきたならば、帰らないように舟の艪を隠してくださいませーー
素敵です。
目を閉じると、時空を超えて平安時代へ……
Posted by ブクログ
面白かった!!1巻よりさらに面白い。副題に恋多き女房とあるので、これは和泉式部がでてくるのか?と思ったら、最初ちょっと違ってあれ?と思ったが、やっぱり出てきてめちゃ嬉しかった。なんとなく、私の和泉式部イメージは、妖艶さと清純さの中間をクラクラとあるくような、かなりやばい恋愛モンスターで見た目はかなりシュッとした感じ。朧月夜の君とか、そっちなキャラだったが、本作の和泉式部、つややかな黒髪、美肌、手も顔も小さく華奢、黒目がちでぬれぬれとした垂れ目、小首をこてんと傾げる姿が激烈にあざとい!全体的に、超絶あざとい系。秋葉でモテるタイプ(私見)。エモーショナルで、書と恋歌の芸術系の天才、ギャップ萌え属性もプラスされる。これはこれで良い(笑)。当代の有名女性3人、清少納言、紫式部、和泉式部を出して、うまくユニゾンさせているところが良いですねぇ。これも、ほどよい間抜けなヴィラン(道長)が居ることによって、場がしまっているといえよう。
今回も、いくつかの謎やトラブルを、清少納言とその助手(紫と和泉)が解決する。女童のみること弁の君もたいへんよろしい。
そして、1巻もそうだったが、清少納言に若干の百合味があるのも良い味になっている。実は、作者は定子推しなのでは、と思わされる。犬島に流された翁丸には泣けた、その巻き添えの話。七夕、藤原公任と氷泥棒、恋文騒動、道長の屏風。ちょっとした小ネタもほんとに面白くしっかり描いていて、おすすめできる小説。
かき氷が食べたくなった。
Posted by ブクログ
恋多き女性、和泉式部の登場です♪
夏から秋にかけての物語になりますね。
夏に食べる氷削にあまずらをかけたものや、日々の行事。
そこへ関わる人の想い。
笑ってしまうのだけれども、平安の人々も現代の私たちも変わらないのだと思うのは、作品に感動し共感する気持ちがあるからなんですよね。
続き楽しみです♪