あらすじ
生まれつきあやかしの見える高校生・草壁彰良は、父親の死をきっかけに奈良に住む親戚の額田真奈歌に引き取られることになった。彰良は真奈歌の営む喫茶店「万葉茶房」で働き始めるが、そこはあやかしたちの憩いの場でもあった。彰良は趣味で万葉集の歌をそらんじれるのだが、あやかしたちにはこの歌が大好評。歌を聞きに来る常連客も出るほどで――奈良の喫茶店を舞台に、あやかしと人間たちの交流を描いたハートフルストーリー。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
奈良町というこで勢いで買ってしまったけど、期待以上に良かった。
もーお腹いっぱいだよと思うほど流行ってる「あやかし」を題材にした本作。
あやかしに食べ物を与えるというお店という点においても、まさかのあやかしと人間の間に生まれているという点も二番煎じ感たっぷりなのだけど、話の進め方や登場人物が私の好みだったらしく、そーゆーどこかで読んだ話感は気にならなかった。
美幸、良かったなぁ。ぶっきらぼうだけど優しくて。
奈良の町もきちんと、描写されてて良かった。
吉野山の天狗の話もよかったし、満足。
うわっ!凄い!
あやかしと、人間とが集う、茶房。
主人公が、口ずさむ万葉集の歌が、言霊になって、あやかし達を、癒す。
何だか、急に、万葉集が、読みたくなった。
学校の授業で習う、古典としてではなく、しみじみと、味わって、読んでみたい。
Posted by ブクログ
ならまちが舞台、万葉集の歌がピンポイントで出てくる、あやかしと人間のハートフルストーリー、と個人的にはツボな設定てんこ盛りでよかった。
登場人物みんないい人で、安心して読めるのもいい。和みたいときにオススメの本。
Posted by ブクログ
奈良が舞台で万葉集が出てくる本ってなかなかないからすごく新鮮だった!設定はありがちかもしれないけど、いろんなあやかしが出てくるのは楽しいし、周りの人の正体もなるほどな〜って納得しました。吉野さんすきだな〜!あと女子たちがとてもかわいい。
Posted by ブクログ
父親が死んでしまって、特殊体質のせいで親戚にも
頼れずに、どうしようかと思っていた主人公。
そんな彼の体質を承知して、母方の親戚が
一緒に暮らそう、と言ってくれて。
辿り着いた先は、人間とあやかしがやってくる店。
ようやく自分らしくいられる場所に…ですが
学校生活、大丈夫でしょうか?
自分を偽らなくていい生活、というのは大事ですが
先生に目をつけられそうなほどの居眠り生活。
保護者呼び出しは大丈夫か、と聞きたくなるほどです。
小さな妹分もできたり、男女の友達もできてみたり
自分と同じではないか? と声をかけてくれる
同級生もでてきたり。
最後には、自分の母親の正体もわかってみたり
親戚のお姉さんも、分かってみたり。
ほっこりとはしてきますが、寝不足な主人公に
遭遇するたび、客も遠慮しなさい、と思ったり。
遠慮、なんかする存在ではないでしょうけど(笑)