安里アサトのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
自由と平等の酷薄さ
今回の話はこれまでに比べてもかなり面白いテーマであったと思う
自分は作中で表現されるところの羊としての素質と王としての素質を半々くらい持っていたらしく
どちらの言い分も分かってしまい、脱走兵達の不平不満に共感すると同時に、連邦軍人達のように呆れと嫌悪感も抱きながら読んでいた
悪者になりたくないから、無能は何もするな、という残酷な本音を言いたくないだけの卑怯者という言葉は読んでいて思わずハッとさせられてしまい、思わずその前後の文章を何度も繰り返して読んだほどだった
その後のミアロナ中佐の本音もまた、彼らの行動を嫌悪しつつも押し付けられた自由と平等の残酷さに振り回される羊への哀れさを悼むも -
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Posted by ブクログ
〈シリン〉の犠牲により自分達の行き着く死を直視してしまい揺れるエイティシックス。その葛藤が最終的にあのような結論を導き出すとは……!
エイティシックスにとっては、いずれ訪れる死の瞬間まで戦い続ける事が誇りだった。それにより残酷な世界に負けまいとした。けど〈シリン〉により戦い続けた果ての死を見せつけられれば、エイティシックスとしての矜持は揺れる
それは自分達がエイティシックスで居続ける意味さえ疑問視させるもの
これまでエイティシックスは自分達とそれ以外を分ける事により世界を睥睨していた。外の声など聞く価値がないとしてきた
けど、矜持が揺れている状態では外の声は以前より聞こえてしまう。それはレ -
Posted by ブクログ
油断したよ…。そりゃ油断したよ……
前巻ラストにて分かたれていたレーナとシンが遂に対面を果たし共に戦うと誓いあった。今巻の序盤なんて本作らしくない程にラブコメしているレーナとシンの様子が描かれたらそりゃ油断するよ……
おまけに今回攻略する事になった敵拠点だって当初の想定じゃ、ただの制圧戦で終わると思われていたのに全然違ったし……
共和国に迫害されたエイティシックス、そしてレギオンが取り巻くこの世界がどれだけ残酷なものか改めて突きつけられた気分になったね…
共和国にて戦っていた者達も連邦に拾われ、独立機動打撃群なんてちょっとアレな部隊に再編されたシン達エイティシックス。そんな彼らに任された -
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Posted by ブクログ
共和国で迫害されていたシン達エイティシックスが連邦に移り住んでも意味を変えて別種の迫害が続く構図が描かれた前巻。その状況はこの3巻になっても変わらないのだけど、モルフォという人類共通の強敵が現れた事で軍内部での蔑視、世間からの憐憫は他所に置かれることになるね
その代わりに顔を出すのはエイティシックスが異邦人であり、戦いに赴く事に何の躊躇もなく、そしてその死を悲しむ者が本人達含めて居ない特殊性
モルフォ撃破の為に編み出された生還が限りなく不可能に近い特攻作戦。それに反対する者が直属の上司であるグレーテくらいしか居ない状況というのはあまりに物哀しいもの
また、エルンストとは別の形で庇護者として振 -
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購入済み
アニメの補完として
TVアニメをみて、ダイヤの死に間際のつぶやき
が知りたく、本書を購入したが残念ながら...
「愛してる、アンジュ」もっと深い言葉なのかな?
良いストリーでした。アニメを見直そう。
指揮権を継承したときのアンジュのつぶやきも
気になる。