金森誠也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
商業主義的な切り抜き動画の体裁を取りながらも、それがショーペンハウアーのものならば、断片的に触れられる事すら至高。ショーペンハウアーのアフォリズムを全身で味わう。
早朝、本を開く。箴言を読む。
ゆっくりと、単語の連なりを噛み締め、それが血液のように全身に行き届く感覚に浸る。
厭世的な世界観さえ乗り越え、静謐な孤独の境地で世俗に取り込まれぬ思想生活を送りながら、穏やかな処世術にも触れる。人生を芸術作品の域に到達させ、自らを色彩の一部としてメタ認知する。
ーすべての欲望の根底にあるのは、動物や人間にもともとその本性からつきまとう不足、欠乏そして苦痛である。その一方で欲しいものがいとも簡単に得 -
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Posted by ブクログ
固い学術書かと思って読み始めた。
学術書であることは間違いないが、ずいぶん雄弁な語り口で驚いた。
訳者によれば、経済史家として稀に見る名文家だそうだ。
なるほど、そんな感じがした。
貴族からブルジョアの贅沢を支える生産機構が、資本主義の体制を作り出した・・・というのが骨子であるそうだ。
西洋史自体に知識がなく、ピンとこないところもあるのだが・・・
(実際、フーコーとかも、どこに注意を払って読むべきか、困ってしまうことが多い。)
屋外で、大勢の家来に大盤振る舞いをするという「男」的な贅沢のありかたから、都市化が進んで、大勢の家来がもてない生活となることにより、贅沢が家庭の中に囲い込まれていくと -
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Posted by ブクログ
<本の紹介>
「天才とは永遠の忍耐だ」―これはルネサンス期を代表する芸術家ミケランジェロの至言だが、その言葉が生まれた背景を知れば、より深く味わい、自らの人生の糧として胸にきざむことができる。本書は、古今東西から100の名言を厳選し、エピソードなどを織り交ぜながら、その意味や内容をやさしく解説する。愛、人生、幸福など、“自分”を確認しながら耽読できる箴言集。
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こういった短編集のようなテンポで読める本はいいですね。いい気分転換になります。
自分が大事にしてる言葉はこの本にはほとんどなかったけど、「100こに絞れ」って言われてもそんなに世界の言葉に触れてもいないし、こういう機会に少し -