金森誠也のレビュー一覧

  • 心に突き刺さるショーペンハウアーの言葉 人生、孤独、悩み、恋愛ほか

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    商業主義的な切り抜き動画の体裁を取りながらも、それがショーペンハウアーのものならば、断片的に触れられる事すら至高。ショーペンハウアーのアフォリズムを全身で味わう。

    早朝、本を開く。箴言を読む。
    ゆっくりと、単語の連なりを噛み締め、それが血液のように全身に行き届く感覚に浸る。

    厭世的な世界観さえ乗り越え、静謐な孤独の境地で世俗に取り込まれぬ思想生活を送りながら、穏やかな処世術にも触れる。人生を芸術作品の域に到達させ、自らを色彩の一部としてメタ認知する。

    ーすべての欲望の根底にあるのは、動物や人間にもともとその本性からつきまとう不足、欠乏そして苦痛である。その一方で欲しいものがいとも簡単に得

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    2023年03月19日
  • 教科書に書けない「世界史」 西洋の意外な風俗から秘密の趣味まで

    購入済み

    面白い

    歴史好きなわたしにはとても面白く、イロイロ詳しく書かれていたので、すごく読んでいて楽しかったです。知っているものもあったけど、知らなかった事がわかったりして購入して良かったです。

    #怖い #笑える #タメになる

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    2021年06月02日
  • 30ポイントで読み解く「ローマ帝国衰亡史」 E・ギボンの歴史的名著が手にとるようにわかる

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    とてもコンパクトでわかりやすく、それでいて結構ディテールまで分かる、手軽なローマ通史でした。「ローマ人の物語」を読む時間のない人にはいいかも。

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    2018年05月14日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    ちょうどプロ倫と対極をいく本でしょうか。ウェーヴァーは哲学の体系の中に組み込まれているという意味で感動するけど、ゾンバルトの理論が今となっては研究の対象になるべきだなぁ。

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    2009年10月04日
  • カント「視霊者の夢」

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    第二部では、カントの痛烈な皮肉屋的側面を楽しめる。カントは皮肉を言うにもクソ真面目に全力でことに臨む。ただ、内容的に面白いのは圧倒的に第一部。特に意識が焦点を結ぶ場所について論じた第3章がカントらしくてよかった。

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    2025年02月25日
  • 超訳 ゲーテの言葉

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    自己コントロールは自由に出来る
    自分の感情を自由に処理したり扱ったりできる。

    短期は人生を厄介なものにする

    考えは言葉の質と量で決まる

    自分しか証人のいない試練をかけることで、本物の自尊心が手に入る

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    2017年02月25日
  • 教養として知っておきたい 世界の名作50選

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    これはあらすじだけのツマラナイ本ではない。

    取り上げられている作品に対する著者の熱い思いが伝わって来て、こちらの読書欲が大きく刺激される。

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    2017年02月04日
  • ユダヤ人と経済生活

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    第1部 近代国民経済形成へのユダヤ人の関与
     第一章 調査方法―関与の方式と範囲
     第二章 16世紀以来の経済中心地の移動
     第三章 国際商品取引の活性化
     第四章 近代植民地経済の創設
     第五章 近代国家の建設
        Ⅰ 御用商人としてのユダヤ人
        Ⅱ 財政家としてのユダヤ人
    第2部 ユダヤ人の資本主義への適性
     第八章 問題点
     第九章「資本主義的経済人の機能」
     第十章 資本主義へのユダヤ人の客観的適正
        Ⅰ 空間的な拡散
        Ⅱ 異質性
        Ⅲ 半端な市民性
        Ⅳ 富
     第十一章 ユダヤ教の経済生活に対する意味
        Ⅰ ユダヤ民族にとっての宗教の重要性

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    2015年08月21日
  • 心に突き刺さるショーペンハウアーの言葉 人生、孤独、悩み、恋愛ほか

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    哲学者の物の見方というのは常人のそれとは、言い方を変えると”ずれている”と思います。ずれているから物事の本質を捉えられるのかなとも思います。この本に書かれているショーペンハウアーの言葉は読んでいて心が温まる感じがします。正に、”読んでおいて、損はない!”です。

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    2014年11月20日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    ウェーバーにならぶドイツの経済学者による一冊。18-19世紀の風俗史としても秀逸といえる。

    某関西圏の勘違いしっぱなしな市長が、大通りに居住用建物の建築許可を緩和するに当たり『社長の皆さんには、愛人を囲ってもらって当該市の景気回復に当てて頂きたい』みたいな話をしたのは、この御本でもお読みになられたからか。

    経済の一側面、ということなんでしょうな。

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    2014年08月10日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    資本主義の誕生を貴族の贅沢の延長線上に捕え、彼らが買い集めた奢侈品こそが源泉なのだとする本書はヴェブレンの『有閑階級の理論』と共同戦線を結び、ウェーバーの『プロ倫(略)』と対峙するかに見えてその実補完関係を形成する。貴族的贅沢も宗教的禁欲も、共に資本主義に至る道は用意されていたという事なのだ。そして本書が魅力的なのはそれに加え、ルネサンス以後における愛の世俗化の道を巧みな文学的表現と様々な資料の引用によって描き出している所にもある。15世紀末のローマは娼婦が人口の7%強を占めいてたとかインド人もびっくり。

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    2013年08月22日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    固い学術書かと思って読み始めた。
    学術書であることは間違いないが、ずいぶん雄弁な語り口で驚いた。
    訳者によれば、経済史家として稀に見る名文家だそうだ。
    なるほど、そんな感じがした。

    貴族からブルジョアの贅沢を支える生産機構が、資本主義の体制を作り出した・・・というのが骨子であるそうだ。
    西洋史自体に知識がなく、ピンとこないところもあるのだが・・・
    (実際、フーコーとかも、どこに注意を払って読むべきか、困ってしまうことが多い。)
    屋外で、大勢の家来に大盤振る舞いをするという「男」的な贅沢のありかたから、都市化が進んで、大勢の家来がもてない生活となることにより、贅沢が家庭の中に囲い込まれていくと

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    2013年03月13日
  • 超訳 古代ローマ三賢人の言葉

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    ネタバレ

    マルクスの『自省録』の超訳と知り ひかれてちょい読み。
    さすが超訳 読みやすい。

    各タイトルごとにまとまっており
    まだ読んだことのないキケロやセネカの語録も読めることがいいかも。

    ただ、本がハードカバー。見た目はいい。
    けど、持ち運ぶ時や寝る前の読書の時には不便かな。

    文庫サイズなら手元に欲しい本です。

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    2012年09月19日
  • 30ポイントで読み解くクラウゼヴィッツ「戦争論」

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    ネタバレ

    ■クラウゼヴィッツの「戦争論」を完全に理解するのではなく、概要を知りたいと考える向きには良書。
    ■どのようにして戦争論が編集されたのか、また、クラウゼヴィッツ自身の生い立ちや経歴などにも触れられている。
    ■もちろん「戦争論」の内容もポイントを抑えて解説されている。引用のところに多数掲載したが、将官のあるべき姿などが書かれている。社会人を長くしている人には自分の経験に照らして読むことができる。

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    2012年06月10日
  • 戦争と資本主義

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    資本主義経済の発展について独創的な研究を数多く残したゾンバルトによる、戦争と資本主義の関連を解明しようとする試み。常備軍の増強に伴う食糧・装備の需要の爆発的増大と、それに応えるために経済組織が統一化されていき、手工業的生産から工場生産へと移行していく過程を詳しく述べている。

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    2012年04月03日
  • 「西洋の哲学・思想」がよくわかる本 ソクラテスからニーチェ、サルトルまで

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    西洋の思想に影響を与えてきた偉人さんたちが、10ページ前後ずつで説明されています。

    概要くらいしか書かれていませんが、40人以上がピックアップされているので、気に入った人を他著で詳しくっていうのがオススメです。

    もちろん、各人についてちょっとだけ知りたいっていう読み方も可能です。

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    2010年09月19日
  • 戦争と資本主義

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    戦争に関する消費活動が資本主義を発展させたという事を詳細に論述。
    ウェーバーと同時代の学者。ウェーバーを読んだフリしてた時と比べて、非常に読み易い。
    近代の発展具合の証明となる材料は、その時代の知識人の論文ではなく実務家の実務資料(帳簿)だった事には非常に納得。
    但し、外国の昔の貨幣単位には完全に消化不良になった。

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    2011年04月29日
  • 世界の名言100選 ソクラテスからビル・ゲイツまで

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    <本の紹介>
    「天才とは永遠の忍耐だ」―これはルネサンス期を代表する芸術家ミケランジェロの至言だが、その言葉が生まれた背景を知れば、より深く味わい、自らの人生の糧として胸にきざむことができる。本書は、古今東西から100の名言を厳選し、エピソードなどを織り交ぜながら、その意味や内容をやさしく解説する。愛、人生、幸福など、“自分”を確認しながら耽読できる箴言集。
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    こういった短編集のようなテンポで読める本はいいですね。いい気分転換になります。
    自分が大事にしてる言葉はこの本にはほとんどなかったけど、「100こに絞れ」って言われてもそんなに世界の言葉に触れてもいないし、こういう機会に少し

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    2020年01月12日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    経済なんて真面目に勉強したこともないし、政治も歴史もそんなに詳しくない。
    でも、タイトルが素敵だったのと、知らないだけじゃだめなのかな、と思って手に取った本。
    もっと、予備知識があれば、筆者の言わんとすることが深く理解出来るのかもしれない。ただし、私のような経済初心者でも、充分楽しめました。

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    2010年04月19日
  • 30ポイントで読み解くクラウゼヴィッツ「戦争論」

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    クラウゼヴィッツの戦争論を現実の戦史に即して解説。

    戦争論が史実の度の戦争から書き起こされたのかがわかり、
    クラウゼヴィッツ没後の戦争についても、戦争論のロジックで
    わかりやすく説明されている。

    企業戦略立案の際にも、軍事戦略から学ぶべきことがある。

    古典的名著とされる原典は難解と評判なため、平易かつ
    的確に説明されている本書を読み、戦争論の概略をつかむことは
    有益と思われる。

    本書によって、原典を読もうという意欲が湧き、また、その他の
    軍事戦略の原典(リデルハート、孫子、マハン、秋山実之など)
    にも触れてみようという気になった。

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    2010年01月03日