金森誠也のレビュー一覧

  • 「西洋の哲学・思想」がよくわかる本 ソクラテスからニーチェ、サルトルまで

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    ニーチェについてしりたいなと思って手に取ったものですが、
    他の哲学者の勉強にもなり、良い一冊でした。

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    2009年10月04日
  • 30ポイントで読み解く「ローマ帝国衰亡史」 E・ギボンの歴史的名著が手にとるようにわかる

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    ローマの研究に必須の書、18世紀にE・ギボンによって書かれた『ローマ帝国衰亡史』を解説しながらローマ帝国の歴史や人物を詳しく紹介しています。私がローマ関係で授業の小話やブログのネタを書くときにまず手に取る本です。おそらくローマ史専門の方には物足りないというか、監修者が当該分野の専門ではないのでいろいろと問題のある箇所も多いかもしれません。しかし、そこまで専門性を求めない私たちにはローマ史について知ることのできる手頃な本だと思います。

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    2009年10月04日
  • 戦争と資本主義

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    戦争のための武器の供給、軍隊を維持などを効率的に行うため、資本主義が発達してきたことを定量的に分析していた。

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    2023年02月15日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    ゾンバルト 恋愛と贅沢と資本主義


    贅沢消費から資本主義成立の現象を説明した本。


    資本主義の成立を説明するために用いた人間モデルが ステイタスのために 贅沢をする貴族や王であり、経済学の人間モデル(経済合理性や効用最大化の行動をとる人間)より人間臭い。ただ この経済モデルでは、平均的な人物からかけ離れていて、現在の資本主義を説明できない



    富裕者の贅沢消費が 労働者の労働機会となり、富裕者から労働者へお金が移転している経路から 資本主義が成立したことを説明しているが


    王や貴族が贅沢をつくしていた 社会主義国家もあるはずなのに、資本主義が成立しなかった理由については論じていないし

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    2018年01月14日
  • カント「視霊者の夢」

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    カントによるスウェーデンボリへの見解。哲学者がオカルトについて語る。大意は想像したとおり。割と誠実に語っていると思う。バッサリと切り離しつつ、慎重にディスっている。その微妙な歯切れが面白いといえる。でも、想像している大意以上でもないのでカントならそりゃこうかもねって感じ。

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    2017年12月18日
  • 一日古代ローマ人

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    ローマ生活入門書。
    思ったよりも簡単な内容で拍子抜け。
    それならイラストを多くしてくれた方が、もっと分かりやすかったのにと思います。

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    2016年03月23日
  • 世界の名言100選 ソクラテスからビル・ゲイツまで

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    ネタバレ

    古今東西100の名言集。言葉、特に偉人が残した名言を知ると、人生の糧とできる。いつ、どこで、誰が、どんな状況・背景のときに発言したかがわかるようになっている。

    「世の中で成功を収めるためには、馬鹿のように見せかけ、利口に活動することである」

    モンテスキューの言葉。彼はペンネームで書いた小説『ペルシア人の手紙』がフランス革命を招くほどの影響を招くも、本名で書いた『本の精神』は世論の強い批判を浴びた。「法は神の意思によってではなく、各国の風土によって制定されるべき」というくだりが影響し、カトリック教会から禁書扱いにされた。そういった人が発言した、と考えると味わい深い。染み入るのだ。

    偉人の言

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    2015年06月28日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    世の中は、男が女性に高価な贈り物をしたり、贅沢をしないと、うまくいかなくなる。 
     中世の貴族たちの恋愛と贅沢三昧がなければ、資本主義は生まれなかった。 貴族が愛妾に貢いだり、豪華絢爛な宮廷生活、祝祭の贅沢があったから、音楽家や画家、馬具や装飾品の職人、大工などの市民が潤った。 最高の贅沢品だった香辛料や香水、医薬、染料、極上の絹、象牙、陶器などを求めたから、植民地貿易が発達した。 

    今の日本も、ステータスやゆとりを感じられる高級品をもっとつくって、海外で売らなければ。 新興国で安物を売ったり、日本へ逆輸入している場合ではない。いろんな意味で、恋愛と贅沢は的を得ている。

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    2013年09月27日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    ネタバレ

     一時期はマルクスかゾンバルトか、と言われたほどもてはやされたという著者の代表作。資本主義が生んだのは何か、というのがメインテーマ。結論を言えば女性が宮廷で影響力を増して奢侈にかけるお金が増えて、高級品の供給量を増やすために資本主義が発生したということらしい。
     中身の半分近くは取引の情報などであまり読まなかった。読んでも数字が大きいのか、小さいのか分からない。現在の単位との比較がないため全然目安が付けられなかった。

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    2013年09月02日
  • カント「視霊者の夢」

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     カントらしい物の見方であるけれど、何より面白いのは「仕方なく書いた」感がひしひしと伝わってくるところである。カントにとって「霊魂」というものは議論に値しないものではあるが、霊界を観てきたとスヴェーデンボリとの対決を周囲から望まれ仕方なく書いた、とうふうである。しかしながら、スヴェーデンボリを批判するように見せかけて形而上学を批判しており、煽り文句にある通り三批判への前段ともとれる興味深い内容となっている。

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    2013年03月27日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    タイトルからラノベ臭がしたので買った。ウェーバープロ倫とあわせてよんだ。ウェーバーが資本主義成立の原因を行動的禁欲に帰したのに対して、ゾンバルトは一見真逆の奢侈こそがその原因だとした。一読した程度での理解だが、ウェーバーが分析しているのは生産側の要因で、ゾンバルトは消費側の分析だったので、両者の主張は両立し得るものであるように思う。
    同じ現象を分析するにしても、現実のどの部分を切り取って分析するかによって全く異なる説明がなされるのは、社会科学の難しいところでもありまたそれが面白いなとも思った。

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    2013年02月20日
  • ドイツ貴族の明治宮廷記

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    モールの日本観光記、のような印象。
    彼といっしょに明治の日本を歩いているような感覚になる一冊。本書の内容は引用に尽きます。
    モール的には、日本がその伝統文化と引き換えに欧米化に走る様子にガッカリだったよう。まったく異なる文化を模倣し始めて、まだ馴染んでいない時期って、どこかしら違和感あるんでしょうね。

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    2012年06月28日
  • 世界の名言100選 ソクラテスからビル・ゲイツまで

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     著名人とその名言を取り上げ、その人物がどんな人生を送り、どういう背景でその名言が生まれたのかを、解説した本。

     このサイズで100の名言を取り上げているので、ある面、網羅的に名言をおさえることができるのがこの本のよさであり、逆に言うと、一つ一つの掘り下げは十分ではないというか、あまり、ドラマチックな演出がされていないのが、特徴的です。

     各著名人の、必ずしも一番有名な言葉ではないというあたりが、渋いというか、筆者のこだわり、のようなものを感じます。

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    2012年02月20日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    資本主義の生みの親を贅沢にあるとする、ウェーバーとは真逆の主張。しかし歴史は一つの原因だけで動くのではなく、様々な要因が絡み合って動くものである以上、ゾンバルトの考えもまた是なのです。

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    2011年05月16日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    この本を一言で表すと、
    *ヨーロッパ人の見栄と実情の本

    【この本を読む目的、動機】
    好きな人を振り向かせるために過去、現在の著名人達は努力を惜しまなかったという話はよく聞くが、実際、どこまでの効力を発揮したのか知りたいと思った。
    贅沢は資本主義にどんな影響を与えたのか?
    【この本から得られること】
    3つあります。
    1、ヨーロッパ諸国の16世紀から18世紀頃の経済の動き
    2、贅沢ばかりしていた人々の本当のお財布事情
    3、非合法恋愛の発展

    贅沢することがステータスだったこの時代。
    その後ろ側には女性達の「贅沢」が世の中のニーズを作り出していた。

    お金を使うことが最大のステータスのため、借金し

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    2010年04月23日
  • 恋愛と贅沢と資本主義

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    名著とされるらしいので読んでみました。理論もので研究の内容が当時の文献から辿る的なものだったので当時の通貨単位とか経済レベルがわからないとイメージがわきづらいのですが、後半に行くにしたがって資本主義論が集約されていく作りのようです。文体は平易だから「〜の倫理と資本主義の精神」よりは読みやすいかも。

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    2009年10月04日