金森誠也のレビュー一覧
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ゾンバルト 恋愛と贅沢と資本主義
贅沢消費から資本主義成立の現象を説明した本。
資本主義の成立を説明するために用いた人間モデルが ステイタスのために 贅沢をする貴族や王であり、経済学の人間モデル(経済合理性や効用最大化の行動をとる人間)より人間臭い。ただ この経済モデルでは、平均的な人物からかけ離れていて、現在の資本主義を説明できない
富裕者の贅沢消費が 労働者の労働機会となり、富裕者から労働者へお金が移転している経路から 資本主義が成立したことを説明しているが
王や貴族が贅沢をつくしていた 社会主義国家もあるはずなのに、資本主義が成立しなかった理由については論じていないし
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ネタバレ古今東西100の名言集。言葉、特に偉人が残した名言を知ると、人生の糧とできる。いつ、どこで、誰が、どんな状況・背景のときに発言したかがわかるようになっている。
「世の中で成功を収めるためには、馬鹿のように見せかけ、利口に活動することである」
モンテスキューの言葉。彼はペンネームで書いた小説『ペルシア人の手紙』がフランス革命を招くほどの影響を招くも、本名で書いた『本の精神』は世論の強い批判を浴びた。「法は神の意思によってではなく、各国の風土によって制定されるべき」というくだりが影響し、カトリック教会から禁書扱いにされた。そういった人が発言した、と考えると味わい深い。染み入るのだ。
偉人の言 -
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世の中は、男が女性に高価な贈り物をしたり、贅沢をしないと、うまくいかなくなる。
中世の貴族たちの恋愛と贅沢三昧がなければ、資本主義は生まれなかった。 貴族が愛妾に貢いだり、豪華絢爛な宮廷生活、祝祭の贅沢があったから、音楽家や画家、馬具や装飾品の職人、大工などの市民が潤った。 最高の贅沢品だった香辛料や香水、医薬、染料、極上の絹、象牙、陶器などを求めたから、植民地貿易が発達した。
今の日本も、ステータスやゆとりを感じられる高級品をもっとつくって、海外で売らなければ。 新興国で安物を売ったり、日本へ逆輸入している場合ではない。いろんな意味で、恋愛と贅沢は的を得ている。 -
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Posted by ブクログ
この本を一言で表すと、
*ヨーロッパ人の見栄と実情の本
【この本を読む目的、動機】
好きな人を振り向かせるために過去、現在の著名人達は努力を惜しまなかったという話はよく聞くが、実際、どこまでの効力を発揮したのか知りたいと思った。
贅沢は資本主義にどんな影響を与えたのか?
【この本から得られること】
3つあります。
1、ヨーロッパ諸国の16世紀から18世紀頃の経済の動き
2、贅沢ばかりしていた人々の本当のお財布事情
3、非合法恋愛の発展
贅沢することがステータスだったこの時代。
その後ろ側には女性達の「贅沢」が世の中のニーズを作り出していた。
お金を使うことが最大のステータスのため、借金し -