矢野徹のレビュー一覧

  • 宇宙の戦士

    Posted by ブクログ

    SFというか啓蒙本だった気がする。
    ハインラインの本はこれが初めてだったけどもっと読みたいと思った。

    0
    2011年11月07日
  • 宇宙の戦士

    Posted by ブクログ

    SF マガジン誌での石川喬司氏の、
    本作についての新刊書評に対する反論投稿。
    さらに 17 通の様々な投稿とその後の論争。
    ネットの無い生真面目な時代がかつてあったのだと感じる。
    今なら炎上状態で、にっちもさっちもいかなくなっていたのであろう。
    ミリタリー SF として純粋に楽しんでしまって申し訳ない。
    モビルスーツに与えたパワードスーツの影響が、
    計り知れない事は容易に想像される。

    1960 年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品。

    0
    2011年11月01日
  • 宇宙の戦士

    Posted by ブクログ

    だいぶ前に読み終わった本。
    テレビを見ていた時に「ガンダム」の元になった要素がけっこうでてくると言っていて、ああ、なるほどねと思った一冊。
    モビルスーツの原型みたいな強化服というのがでてきて、これを巨大化させるとそのまま「ガンダム」みたいな。
    敵は異星人だし、あまり重い話はでてこないのでさくさく読めて面白かった。

    0
    2010年12月28日
  • 宇宙の戦士

    Posted by ブクログ

    軍国主義への風刺がかなり効いた洋画「スターシップトゥルーパーズ」の原作。
    こちらは風刺を効かせた作風ではないが、映画が好きなら読んでも損にはならない。

    他惑星の生物バグによる侵略から故郷を守るために、軍に志願した若者の話。
    バグの描写や戦闘が、臨場感溢れており、恐怖できる。
    戦艦や訓練、装備なども密に書かれていて、SF好きには堪らない。

    0
    2010年11月08日
  • 宇宙の戦士

    Posted by ブクログ

    「ガンダム」の発想の元となった小説として名高いが、パワードスーツがどうのこうのというより、終始「愛国心」について説教され続けているといった印象。

    0
    2010年07月19日
  • 宇宙の戦士

    Posted by ブクログ

    非常に古典的な作品です。
    ボードゲームや映画にもなった機動歩兵兵器対宇宙生物の典型的なエピソードが満載。
    特に、敵が穴の中にいると言う状況は、うまく制限された視野内での小説としてはうまくできている。

    各兵器にも味付けがうまくできていて、ガンダム等の作品に影響を与えたのは確かでしょう。

    0
    2010年07月10日
  • 宇宙の戦士

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    TVアニメ『機動戦士ガンダム』のイメージ・ソースになったとの評判と、
    スタジオ・ぬえの挿絵のおかげで、ハインラインの作品中、
    日本で一番読まれたのがこの作品ではなかろうか?
    作中の地球対エイリアンの対決構図は、
    冷戦下のアメリカ対ソ連の構図そのものなのだろうが、
    マッカーシズム(いわゆる赤狩り)吹き荒れた時代に著された作品でもあるので、
    作中に語られた、危険なまでに先鋭化した思想は、
    マッカーシズムの結果、極端に右傾化した米国の行き着いた先を
    表しているようにも思う。

    それにしても、地中に潜り、機動歩兵の火炎放射器に焼かれる
    エイリアンのモデルはきっと、太平洋戦争中の日本軍兵士か
    朝鮮戦争時

    0
    2017年04月15日
  • 宇宙の戦士

    Posted by ブクログ

    素直に面白かったし読みやすかった…

    映画「スターシップトゥルーパース」が日本でだけやたら受けたせいでその原作として有名ですが、せめて翻案くらいにしといたほうが多分両ファンにとって幸せ。

    これをネタに困った富野御大に高千穂さんが紹介したら勝手に「ガンダム」が出来上がったので、高千穂さんがマジギレしたのは有名な話。
    が、両作品には「機動歩兵用外装骨格が活躍する」くらいしか共通点はないです。
    でもスタジオぬえの描くパワードスーツはどうみてもザク。

    1
    2010年06月21日
  • 月は無慈悲な夜の女王

    Posted by ブクログ

    マイクは魅力的。登場人物が多く誰が何を言ってるのかが把握できず字面を追ってるだけになってしまっていて難しく感じることが多かった。

    0
    2025年11月22日
  • 月は無慈悲な夜の女王

    Posted by ブクログ

    ページ数が多くて、文章が難しい部分もあって読み進めるのに少し苦労した。それでも、月社会の独自の価値観やマイクとの関係性には引き込まれた。

    0
    2025年11月22日
  • 月は無慈悲な夜の女王

    Posted by ブクログ

    元々、想像していた内容と違っていた。旧ドラえもんの映画でいうところの『雲の王国』に近いような気がする。それまでの作品から趣向を変えてきたというべきか。著者の作品はこれが初めてだが、持った印象はおんなじ。

    面白いかどうかでいうと、第3章はまあ面白いかなと思えたが、それも4分の3を読み終えてやっとというところだったので、着火剤がなかなか見当たらなかった。劇的なものは少ない。今までだったら挫折してただろう。耐久力は上がったようだ。

    ガンダムの『宇宙世紀』がこれを参考にしていたと聞いていたので、勢い込んで読み始めたが、勢いだけで読める頁数ではなかった。コロニー落としのモデルといえば、そうかな。

    0
    2025年08月17日
  • 月は無慈悲な夜の女王

    Posted by ブクログ

    ・革命の起こし方
    ・理想を実現するための組織と哲学

    この本が伝えたかったことはその2つだと思った。
    それらを、流刑地となった月の住民が地球植民地からの自由を得るための革命というストーリーで伝えている。

    この本は人工知能との協働という視点と、革命という非常時の視点から、SFはおもしろいと思わせてくれる!

    心に残った一節
    ・解けないことがあれば、解けることから始めて、また全体を考えろ
    ・敵を騙すにはまず仲間から
    ・3人が最も意思決定に適している。六人以上いれば何も決まらない。
    ・永続する政府組織とは十分な時間をかけ歴史から学びながら熟考せよ。
    ・伝統を疑え。明らかなことに反抗せよ。
    ・考えろ

    0
    2025年07月18日
  • 動乱2100 未来史3

    Posted by ブクログ

    [もしこのまま続けば If This Goes On...]★★★
     SFっぽい話ではないけど、ハインラインが書いたと思えばいかにもって感じ。インチキ予言者による独裁体制になってしまったアメリカと、それに対して革命をもくろむカバラ党という大枠はいいとしても、話が長いせいか焦点が定まってない感じで話が展開する。
     主人公が反体制側に寝返るきっかけとなった女性が、逃亡先であっさりと別の男に乗り換えるのもそうだけど、かといって主人公がそれを発奮材料に革命に没頭していくというわけでもない。中途半端な逃避行もあんまり意味がないような気がするし、長いだけの話?
     最後の戦闘であっさりと人が死んでいくあたり

    0
    2025年05月14日
  • 地球の緑の丘 未来史2

    Posted by ブクログ

    [宇宙操縦士 Space Jockey]
     ストーリーとしては今読んでもちょっとローテクな宇宙船のパイロットの話。なんで月への直通ロケットがなくて、地球と月の軌道上で2回も乗り換える必要があるのかというのを経済面から説明しているところなんて、いかにもって感じ。やっぱアメリカだよ。ペプシで宇宙に行けるはずだわ。
     バカ息子のせいで軌道が狂っちゃうところも、いつものハインライン。必ずこういう権力をかさに着た大バカ野郎がでてくるんだよな。ハインラインは寛容なんだけど、俺の精神衛生上はこういう奴らはもっとボコボコにしてすっきりさせて欲しかった。

    [鎮魂曲 Requiem]
     これが「月を売った男」で

    0
    2025年05月14日
  • デリラと宇宙野郎たち 未来史1

    Posted by ブクログ

    [生命線 Life-Line]
     人の寿命を測定する機械って最初聞いたときには、ウソくせえなあと思ったけど、時空存在の物質的連続性を電気的に測定するという説明には、それなりの説得性があるかも。
     それにしても、ハインラインは話作りがうまい。判事が保険会社の弁護士をやりこめるところなんて、気持ちいいもんなあ。ストーリーテラーというのは本当だ。クーンツも見習えよ。
     これがハインラインの初めて書いた小説らしいけど、頭の悪いインテリが出てくるところとか、背景が育ちのいいアメリカ人社会のリアリティで構築されているところとか、特徴はこの頃から変わってない。なにより最初からこの完成度はすごい。

    [道路を

    0
    2025年05月18日
  • 月は無慈悲な夜の女王

    Posted by ブクログ

    内容はSFとしてとても面白かったが、物語の中盤にかけて少し中だるみを感じた。

    この物語は、月を舞台にした自由と革命の物語。地球によって植民地化され、搾取される側である月の人々が、独自の文化や倫理観を育てながら、自由を求めて立ち上がる。主人公たちは、人工知能やハッカー、元犯罪者など一筋縄ではいかないメンバーで構成されており、それぞれが「自由とは何か?」という問いに向き合いながら行動していく。

    物語を読み進める中で、「人間とは?」「国家とは?」「自由とは?」といった哲学的な問いを自然と考えさせられる構造になっており、単なる宇宙冒険活劇にはとどまらない深みがある。
    ただその分、情報量が多く、思想

    0
    2025年05月11日
  • 月は無慈悲な夜の女王

    Posted by ブクログ

    登場人物が多く覚えきれないのと、独特な喩えや言い回しのせいか、かなり読みにくい…翻訳のせいもあるのかな。
    登場人物の役割リストを入れてもらえたら、だいぶ違ったかと。

    50年以上前に書かれた内容にしては、ものすごい想像力!というのはわかる。
    が、どう戦争をするか、相手に要求を呑ませるのか、戦略戦術に興味があまりないのと、会話がやたら長く、誰が話しているのかも分かりづらく、中盤から苦痛に。not for meでした。
    大体のストーリーを追うために最後までパラっと読んだ。戦略思考が強い人には楽しいのかもね!

    0
    2024年10月05日
  • 月は無慈悲な夜の女王

    Posted by ブクログ

    同著者の『宇宙の戦士』と共に、ガンダムの元ネタとして取り沙汰される本作は、結論から言うとかなり退屈な小説と言わざるを得ない。ただ、アメリカ人には、独立記念日の7月4日というワードの受けがいいのか、人気作らしいです。

    内容は、どのように革命を起こし、どのように独立と自由を勝ち取るかという過程が、組織の作り方や政治のあり方などを交えて延々と語られており、責任回避のための回りくどい会話も相まって、ひたすら疲れたというより他なかったです。

    それでも、1965年当時にコンピュータやAIの未来を予見するような内容には興味深いものもありました。例えば、AIに問題を説明するだけで、プログラムをあっという間

    0
    2024年06月11日
  • The Vagabond 流浪者たちの肖像#1 カムイの剣

    Posted by ブクログ

    懐かしの矢野徹。子供の頃理解出来なかったことが、こういうことだったかと感じた。キッドは唐突に思え、また話の回収が急ぎあしか。

    0
    2024年03月16日
  • The Vagabond 流浪者たちの肖像#1 カムイの剣

    Posted by ブクログ

    前半の主人公に降りかかる不幸が読んでいて辛い。
    キャプテンキッドの隠した秘宝が割とあっさり見つかって拍子抜けしたが、道徳的思考を供えた若者が日本の未来を憂い・考える事が本著の主題なのかと思う。
    これが正統派のジュブナイル小説と言うものなのだろう。

    0
    2022年10月27日