矢野徹のレビュー一覧

  • 悪徳なんかこわくない 上

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    ハインライン晩年の作品。多分80過ぎてから書いたんじゃないでしょうか?

    金持ちの爺さんが若い美人秘書の身体に脳移植して第二の人生を生きる・・・という。
    ちょと醜悪な話・・・・・とおもいきや、この爺ちゃんが可愛くて可愛くて!
    ハインライン本人なんじゃないの?!と思いながら読んだ(笑)
    登場人物皆が愛しくてたまらなくなるっていうハインラインマジック♪

    女性としての生活、セックス、そして出産と、本当に男の勝手な夢と妄想を描いてるんだけど・・・・面白い!
    これを死ぬ間際の爺ちゃんが書いてるとは・・・・
    本当にまったくもう!!と笑ってしまった。ハインライン爺ちゃん!・・・・好き!

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    2010年12月20日
  • 愛に時間を 1

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    有名なヒューゴ賞SF小説作家で、ほぼ著作は読みつきしました。そのなかでも、珠玉の3冊。不死の男が、愛とはなにかを語る。

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    2009年10月04日
  • 愛に時間を 2

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    ジョウとリータの物語、ドーラの物語、そして現在が語られます。ジャスティンを本編に登場させたのが上手いなと思いました。

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    2009年10月04日
  • 愛に時間を 1

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    長命種の長老、ラザルス・ロングの長い長い物語です。年に一度は読んでいる気がします。上手く表現出来ないのですが、こんなに完成された物語があるのだと読むたびに感動します。

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    2009年10月04日
  • 442連隊戦闘団 進め!日系二世部隊

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     日本人なら一度は読んでおきたい一冊。長年絶版状態でしたが、このほど 『442』 と改題されて新装版が刊行されました (^^)/。

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    2009年10月04日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    タイトルから想像したのとは異なり、目立った展開はそこまでなかった。
    しかし、月世界植民地が地球政府に対して独立を宣言するという特殊な舞台設定ではありながら、その内容は極めて現実的なものであって、組織の構造や情報の重要性などの学びが得られるような作品だった。
    読み終わった後に気づく、マイクの安心感。

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    2025年11月02日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    ネタバレ

    シンプルなストーリーなのにSF要素、戦略、政治、バトル、恋愛などが中途半端に展開し複雑すぎる。
    マンと教授が凄すぎて他は凡人にすぎない。

    終わりかたも普通すぎた。一回だけ笑えるとか言ってとんでもないことをマンがやらかすのを期待してた。

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    2025年10月22日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    かつて知人にこう言われた。ハインラインはタカ派の作家である、と。確かに『宇宙の戦士』は好戦的な内容とも捉えられるし、本作で月世界植民地が地球政府に対して独立を挑む、という内容もそういう風に見て取れる部分はある。
    ただ、だからと言って本作が戦争を賛美し、他国に攻め込んで逆らう奴ァ皆殺しにしてしまえ! と叫んでいるかと言うとそうでもない。
    月世界の描写は圧倒的で様々な登場人物からなる群像劇になっているし、何と言っても一人の人間から見た「革命」の図がいい。壮大な物語でごちゃっとしそうだが、一人から見た図だから難解になっていないのだ。強大な地球政府とどう戦うのか? これには大変興味を惹かれた。

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    2025年09月23日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    月の文化(特に結婚や法律について)の設定が中々練られていて面白い。
    地球の連中とやり合う上で、有利な点と不利な点がハッキリしている。
    その上で、最大限有利な箇所を押し付け、誇大に広告し、そう思わせ交渉する。
    綱渡りの革命戦略が面白かった。
    最後のマイクについては、どういうことだろうか。
    物語上の美しく、余韻を残す結末の為、という以外の理由はあるのだろうか。

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    2025年08月23日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    月で暮らす人々の家族の形や恋愛観が今読んでも新しくて驚いた。合理的で自由、でもちゃんと温かい。
    教授は私の中では『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクのイメージ。コンピューターのマイクは、生意気でいたずら好きな超頭のいい中学生男子って感じで非常に魅力的。
    革命ものとしても熱く、独立戦争の指南書みたいなリアリティがある。社会が変わっていく熱いエネルギーを感じ、読後は、じんわりと祭りの後のような余韻が残る一冊でした。

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    2025年07月23日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    ネタバレ

    SF古典名作みたいなやつを最近ちょこちょこ読んでる。
    まあまずこのタイトルが秀逸だよね。かっこええ。

    訳は少し読みづらいところがあるんだけど、なんとか乗り切った…。

    「夏への扉」は昔読んだけど、これはがっつり長編。
    日本では「夏への扉」人気が高いけど、アメリカではこっちのほうが人気だとか。
    独立戦争っていうテーマが刺さるらしい。

    地球から追放された人々が独自の社会を築いている月世界。
    植民地として搾取され、苦しい生活を強いられている。

    主人公のマヌエルはただの技術者だけど、あるとき、メンテナンスをしている「計算機」が進化して自我を持っていることに気づく。

    この人工知能のマイクの能力を

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    2025年07月22日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    主人公たちが住む月世界は豊富な資源を有しているが、地球の植民地、流刑地として一方的に搾取されている。そんな苦しい状況下で、コンピュータ技術者マニーと巨大コンピュータのマイクは革命を決起する。マイクの計算により、地球政府に完全勝利する保証はなかったが、それでも革命を望む者たちは自分が果たすべき役をこなす。

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    2025年06月01日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    月に住むコンピュータ技師の義手の男が唯一心を通わせることのできる思考計算機のマイクと共に月世界に革命を起こし、地球の植民地から独立する一大巨編。多種多様な義手を持つ技術屋とさまざまな計算で主人公を助ける人工知能AIの設定が魅力的ではあるのだが、その設定をフル活用したアドベンチャーというわけではなく、本作の大半は革命の下準備と実行。政権樹立後の独立に向けての国家間の交渉という政治劇である。月世界という独特の社会の有様もさることながら、革命に至るまでの手順の綿密さは流石のリアリティであり、その中でも特に内や外に向けてのメディアコントロールの比重はやはり大きく、そこは近未来でも変わりないんだなと納得

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    2025年05月21日
  • 悪徳なんかこわくない 下

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    読んできたハインラインの作品の中でも一番長編でした。

    上巻の終わりにとんでもない事始めたヨハン(ジョアン)がそのまま下巻の最後まで走り切ります。

    通読するなかで、悪徳と銘打ったタイトルに含まれる『悪』とは何だろう?という気持ちがずっと残りました。
    本当に悪い事なんでしょうか?

    正直、出てくる人たちの倫理感がぶっ壊れています。少なくとも現代日本に生きる者としては真似しようとも思えない。

    脳移植から始まり、
    不倫、浮気、輪姦、強姦、乱交、幼児性癖(のような描写)まで。

    しかし、これだけ書き連ねても、作品の底流に流れるものは、愛情と幸福を追求する雰囲気です。

    一般的に守るべきとされる倫理

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    2025年05月07日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    おもしろかった
    海外文学特有の無骨な感じが多分にあり、とても楽しめた。
    主人公の飄々とした感じがかっこよかった。
    よく読めてない部分が何個かあったのでまた読みたい

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    2025年04月19日
  • 悪徳なんかこわくない 上

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    ハイラインの背徳感あふれる一冊。
    夏への旅に感銘を受けて読み始めただけに、
    『老富豪の脳を、若い人の身体に移植する』とか、、、もう彼の料理の振れ幅が大き過ぎます。
    ただ、彼の作品のいいところは、一つのテーマー夏への扉で時間旅行、悪徳なんかで、性の統合、を取り上げて、後は私たちの感性に任せてくれることです。

    よく他の方の書評でSFらしくない!と書かれていますが、的を得ているなーと思います。ほんのちょっと、今の技術で叶わない事を混ぜつつ、その本質は今と変わらない。
    男女の関係や、人の欲望、大衆の愚かさ、老いの恐怖。
    だからSF初心者の私でもずっぷり楽しめるのだと思います。


    ところで、この本は

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    2025年04月16日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    よく見る題材となってしまったAIが自我を持つということだが、当時は最先端だったのかな??
    月での婚姻システムが面白かった。

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    2025年03月20日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    人々が月に移住している未来で、AIと計算技術師が地球から月の世界を独立させるため奔走する物語。
    700頁近い長編の中に、ひとつの国家を樹立させるための詳細な設定が、そこかしこに散りばめられている。これだけの物語を書くために、どれだけの知識が必要なのだろうと圧倒された。

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    2024年11月25日
  • 月は無慈悲な夜の女王

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    ネタバレ

    流刑地として月が使われるようになって100年、地球から搾取をされ続ける月世界市民…
    月にあるスパコンが意思を持ち同志達と共に革命を計画、実行するための革命の物語。

    革命における組織作り、強み弱み分析、ゲーム理論を用いた戦略、プロパガンダ政策、などはリアリティを追求しており革命の教科書として必見!


    月環境の特徴として、
    ①重力が6分の1なので体に対する負担が少なく長生き
    ②真空が身近にあるため病原菌の殺菌が容易に行えるため外からの病原菌が持ち込まれずらい(旅行者の体内に潜伏したウィルスは✖️)
    ③流刑地だから?か男女比率が2:1で男が2倍数おり女性を主として大切にしている
    ④政府側を信頼し

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    2024年11月04日
  • The Vagabond 流浪者たちの肖像#1 カムイの剣

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    色々な視点で考えても面白かったです。
    歴史ファンタジーは大好きなカテゴリーですが、その中でも、今主流となっている日本の歴史に絡めて、アイヌの歴史文化などを垣間見ることができ、私の中では未知でありつつも興味のあったアイヌの方たちの歴史がとても新鮮でした。
    また、そこここに、私がこれまで感じていたことや信条にとても近い表現があり非常に共感できるセリフや言葉がありました。
    星5つにするか4つにするかで迷いましたが、後半、財宝を見つけて以降のお話がなんだかとても駆け足で、主人公含め登場人物の機微が感じにくかったことや、宿敵の動向がすっぽり抜けているように感じたことがあり、星4つとさせていただきました。

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    2024年08月24日