新川直司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ頭の中にピアノとヴァイオリンの音が響いている。全巻を読み終わるまで、それは止まなかった。漫画の中で、音楽が流れているような表現はなかったのに不思議だった。
あっという間に過ぎた公生とかをりの過ごした日々。実写映画では「ラブストーリー」と銘打っていたけれど、これはラブストーリーというより「相乗効果がうまれる物語」と言いたい。
かをりとの出会いから始まった公生を初め、そこから音楽を通して高め合っていく相座、絵見、三池、凪。公生の生み出す音に魅せられて彼らの心が変化し、それがまた他の人へも感動を与えるシーンにに、胸が震えた。
音楽は確かに言葉を超えるときがあるかもしれない。感動は、人の心を動かすん -
Posted by ブクログ
こういう終わり方の物語は好きになれない場合が多い。
けれど、『四月は君の嘘』は素直に泣けたし胸が締め付けられた。
登場人物それぞれの想いが理解できるし、彼らがみな前を向こうとしているから、切ないながらも純粋に美しい。
かをりに注目しつつもう1度全巻読み返してみたくなった。
音楽の物語としても、伝わってくるものを感じた。
公生、かをり、演奏者それぞれが奏でる音を聴いている聴衆の気持ち、音楽を聴いて揺さぶられている、その心の震えが伝わってくる。
登場人物それぞれが自分なりに精いっぱいで、いやな人が一人もいない。
そんな中でも、かをりのお父さんお母さん、年齢的なものか彼らにぐっと来た。
やはり