安倍晋三のレビュー一覧
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安倍晋三元総理が凶弾に倒れた日は、一日中魂が抜けたように過ごしていました。その後、以前読んだ本書を改めて手にとって見ました。強く印象に残ったのが、靖国神社と、いわゆるA級戦犯の問題である。「日本はサンフランシスコ平和条約で極東国際軍事裁判を受諾しているのだから、首相が「A級戦犯」の祀られた靖国神社へ参拝するのは、条約違反だ、という批判がある。ではなぜ、国連の場で、重光外相は糾弾されなかったのか。なぜ、日本政府は勲一等を剥奪しなかったのか。それは国内法で、かれらを犯罪者とは扱わない、と国民の総意で決めたからである。一九五一年、当時の法務総裁は、「国内法の適用において、これを犯罪者と扱うことはいか
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安倍晋三氏の人柄がわかり、難しい話ではなく、素直な心で、先輩を敬い、後輩を大切に育てる、当たり前の道理が、当たり前に行動で表せる、心で感じ取ることが出来る人には参考になる本だと思います。
平成29年の現在から言えば少し古くなってしまいましたが、戦後レジュームからの脱却など、大きく意見の分かれる問題について、どのように見つめ、心持ちをどこに置くか、考える助けになった気がします。
これは今ではあまり言われない言葉でですが、根元から芽を出し、派生して枝葉となって色々な政策につながっている事が実感でしました。
世界が大きく動いている昨今、安倍晋三氏が日本の総理大臣でよかった。
これは総理大臣に -
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著作というよりは、各国でのスピーチ集といった感じで。
安倍政権の、2006年からのブレナイ軸が浮びあがってきます。
個人的には、非常に面白く感じた一冊でした。
基本的に、第二次に入ってからのスピーチ集となっていますが、、
一つだけ第一次政権時のものが収録されています。
“私は(インドの)皆様が、日本に原爆が落とされた日、
必ず決まって祈りを捧げてくれていることを知っています。”
平成19年、インドの国会で総立ちの拍手で迎えられたと、「二つの海の交わり」。
この時の外相、麻生さんが提唱した「自由と繁栄の弧」、
安倍総理の提唱している「セキュリティ・ダイヤモンド」、、
そして、そ -
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本書を読むことで、現在の日本のトップがどのような思想の上で政治を進めているのかを確認できます。
第一次安倍内閣の頃に出版された「美しい国へ」の改版ですが、それほど大きな変更はないようで、前回の組閣時と基本的な考え方がぶれていないことがわかります。
安倍首相を右派的と評する向きがありますが、憲法改正および軍保有は、日本の平和と国際関係上不利な立場にならないためである、という考え方です。
それ自体が右派だという人もいるかもしれませんが、家長が我が家のこと、社長が我が社のことを第一と考えるのと同様、首相が我が国のことを第一に考えるのは当然だと思います。
一度の失敗から立ち上がり、再度チャレン -
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ネタバレチェック項目20箇所。私は政治家として、大きな挫折を経験した人間であります、そういう人間だからこそ、日本のためにすべてを捧げる覚悟があります。長引く景気低迷、迫りくる外交・安全保障上の危機など、日本を取り巻く環境は、ますます悪化しています、この国をどこに導くべきか――本書において、私なりの考えを述べたいと思います。時代は変わったが、わたしは政治家を見るとき、こんな見方をしている、それは「闘う政治家」と「闘わない政治家」である、「闘う政治家」とは、ここ一番、国家のため、国民のためとあれば、批判を恐れず行動する政治家のことである、「闘わない政治家」とは、「あなたのいうことは正しい」と同調はするもの
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2006年、つまり民主党に政権が移る前に文藝春秋からだされたの『美しい国へ』に、最終章を加えて2013年に出されたのが、本書『新しい国へ』。
『美しい国へ』で述べたことは、安倍晋三(現首相)の政治家としての根本姿勢であるとのこと。今回もそのままの出あるところに意味があると思う。世論によって二転三転しブレブレにならないところがいい。
また、今回増補された最終章の項目は
・デフレ退治と日銀改革
・成長戦略をどう描くか
・「瑞穂の国」の資本主義
・「外交敗北」を乗り越えて
・ダッカ事件の敗北
・日本を、取り戻す
『新しい国へ』は読んでいたのだけども、今読んでみても面白い。歴史書としても興味深く読め -
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ネタバレ安倍晋三元首相が襲撃されてから早数年。
安倍氏の国家観、諸外国とどう付き合っていきたかったのか、この国をどうしていきたかったのか、現職当時は殆ど興味がなかったが、高市早苗首相が誕生して安倍政権時代を彷彿とさせる内閣になったので気になり読んでみた。
国家観は概ね同意する。
外交について対中、対印、他対アジア各国の付き合い方については随分楽観的な人だったのだなという印象。
インバウンドにより日本の景観がぶち壊され、外国人労働者流入により街中も不穏なものに大きく変わってしまい、日本国民に多共生文化を押し付けるようになった2025年の今を安倍氏が見たらどう感じるだろうか。
それから、家族観につ -
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安倍晋三元首相の言葉や話し方の巧みさに改めて感銘を受けた。オバマ氏やトランプ氏といった各国首脳に対して、必要な主張ははっきりと伝えつつも、相手を逆撫でしない絶妙なバランスでコミュニケーションを取る姿勢には、まさに「外交の安倍」と呼ばれる所以を感じた。
また、各国の首脳の個性や特徴が具体的に描かれており、外交の舞台裏を垣間見るような興味深さがあった。さらに、あの安倍元首相ですら大切なスピーチの前には何度も練習を重ねていたというエピソードを知り、強い親近感を覚えた。
もともと政治に深い関心があったわけではないが、この本を通して政治や外交への興味が大いに高まった。特に日本の外交体制については、今後も