井出留美のレビュー一覧
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【目次】
まえがき
第1章 とっても低い日本の食料自給率
食料自給率が低いと何が問題なのか
もし食糧の輸入がストップしたら
食料自給率が低いのはなぜか
食料自給率はどうすれば上がるのか
第2章 改革に成功した先人から学ぼう
食料自給率を改善した大統領、シャルル・ド・ゴール
学校給食を重視
270年前の殿様が地球を救う
農家が豊かになればみんなが豊かになる
みんなを幸せにするのが総理大臣の役割
儲かる農業をしよう!
1軒の農家でたくさんの顔を持つ
農家がレストランを作っちゃった
これからの農業をひっぱるリーダーを
第3章 ものの価値を知る
ニセモノのキムチ
食べものにも正義心を
食 -
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ネタバレ奇しくも『こどもサピエンス史』とも『僕らが学校に行く理由』ともつながりのある本だった。「貧困」「飢餓」「環境」といった社会的な課題の解決という視点を与えてくれるという点についてだ。
『こどもサピエンス史』は、世界を平和にも不公正にもしてきた人類の賢愚の歴史を描き出し、知恵を使って協力することの必要性を訴えていた。
『僕らが学校に行く理由』では、平和な世界を創るために、学び、相手と眼差しを共にすることの重要性を描いていた。
そして本書では、「食べ方」という視点から、飢餓や環境問題を解決するための具体的なアクションへと読者を導いている。
まず、世界や日本の食品ロスの現状を知ると驚く。世界の -
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ネタバレ『サステナブル・フード革命』(アマンダ・リトル)がキッカケで読む事になった『賞味期限のウソ』(井出留美)。
まだ食べれる食品が廃棄されるアメリカのスーパー事例を読んだ時に「日本ではどうなってるんだろう」と気になりました。
2016年に書かれた本なので、2023年である今では変化があるかもしれませんが、
とりあえず2013年における日本の食品ロス量は632万トン。
そのうち約半数は消費者由来、残りが飲食店や食品メーカー、販売店など事業者由来のものだったそうです。
世界の食糧援助量が比較として出され、約320万トンと見た時には口が開いてた。
このデータが弾き出された背景には、スーパー・ -
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おもしろかった!
豆知識の詰め合わせみたいな感じもあって、「へぇ~」って頷きながら読んだ。具体的にどこに「へぇ~」ってなったかはちょっと全部忘れたけど。
最悪、と思われるかもしれないけどここ一年くらいの私の目標は「買った食べ物を捨てない」ことである。
「あ、これ食べたい。お腹空いた」と思って買った食べ物。でも食べきれなかったり途中で味に飽きたりして捨ててしまうことが多かった。外食に行っても定食とかになると食べきれなくて残すことがあった。もう回転寿司しか行けない、と思ってた時期を経て、だってお腹いっぱいになったんだからしょうがないじゃん、という開き直り時期も過ぎ、今また「残さないぞ」と奮闘して -
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またしてもちくまQブックスを読む。
先ほどレビューしたジュニスタと、競合するレーベル。
発酵学の大家、小泉武夫(どうしても音楽学者の文夫さんと混乱してしまう)先生に、食品ロス問題に取り組むジャーナリストの井出留美さんがインタビューする形式の本。
日本の食料自給率の現状、農業政策の問題点など、最初からつらい現実が突き付けられる。
そこへ小泉さんが、各地の農業リーダーの取り組みを紹介していく。
例えば熊本の中嶋農法。
輸入肥料に頼るのではなく、堆肥づくりを重視する。
びっくりするのは、いい土で育った野菜の自然治癒力。
少しくらい青虫に食べられても、まったく問題ないという。
にわかには信じがた