井出留美のレビュー一覧
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あるものでまかなう生活
著:井出 留美
どうあがいてもないものはないと悟れば、人は「あるもの」に目を向けざるを得ない。新型コロナウイルス感染症の拡大により、そんな状況が世界中に訪れた。
家にあるものを使って料理する人、食材を大切にする人が増え、その結果、イギリスやイタリア、オーストラリアでは、2019年に比べて家庭で食品を捨てなくなったことがデータから読み取れる。日本でも調査の結果、家庭で食べ物を捨てる量が減った人が20%と、食品ロスが若干減る傾向がみられる。
「あるものでまかなう」は、コロナ時代の新たなスタンダードとなる生き方である。それは、眠っていた古いものに新たな命を吹き込み、創意 -
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ネタバレ本書に書いてある事で驚いたのはほとんどの商品に記入してある賞味期限の長さは、実際の賞味期限のだいたい八割だという事だ。さらに店で商品を売るときには「3分の1ルール」が適応され賞味期限の3分の2を過ぎたら廃棄するということになっているらしい。だからスーパーやコンビニなどでは単純計算で本来の賞味期限の約半分しか経っていないものを廃棄しているということになる。またコンビニで売られている物の値段が高い理由の一つとして廃棄のための費用が値段に組み込まれている事が挙げられる。コンビニの商品は廃棄されることが前提で売られているのだ。
筆者は日本の消費者が食品はゼロリスクではなくてはならないと信じている事を批 -
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「生卵なんて1カ月はじゅうぶんもつよ」と言ったら、ダンナと弟にドン引きされたことがあります。賞味期限が1日過ぎただけで、食べたらお腹をこわすのではなどと心配をするのは、女性よりも男性に多いように思います。そんな心配は無用だよとまでは言いませんが、本書を読めば、少しは男性陣の心配が減るかも。
日本において卵の賞味期限として表示されているのは、「夏場に生で食べること」が前提。冬場であれば57日間、2カ月近くも生で食べられるのだそうです。もちろん管理の状態にもよりますから、日数だけで判断してはいけないでしょう。でも、日本でどのように賞味期限が設定されているのかを知るためには非常にいい本。
法律で -
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まだ食べられる食品が大量に廃棄されている。
日本では年間4兆円、世界全体では2.6兆ドル。
食品ロスのためにこれだけの金額が失われている。
賞味期限はおいしさの目安である。賞味期限が切れても食べられないと言うわけではない。
スーパーで奥から賞味期限の長い物を良くとってしまうが、これはやめようと思う。
日本で収穫された農産物の中で、規格外のために出荷できない、また採れすぎた野菜は価格を維持するために廃棄される。
あまり知名度のない魚は買い手がつかない可能性があるので、洋上で投棄されてしまう。
コンビニやスーパー、飲食店などで売れ残った食品の廃棄など、もったいないことをしている。
廃棄した食品は、 -
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ネタバレはじめ、数字やカタカナ、ビジネス用語が多くでてきて、読みにくく読みきれるか不安になった。
だんだん身近な内容に感じられ、読み進みられた。多分はじめの方で挫折する人多いと思う。
今あるすぐそこの手近なものを再利用する技術的な本ではなかった。社会や会社、団体などの大きな取り組みが目立った気かする。本や映画言葉の引用が多く、次に繋がる本だと思った。
以下ライブ感想文
ベジブロス 野菜だし 玉ねぎの皮や野菜の硬い部分をためて、煮込む。いい出汁になる。
ケチャップは旨味を濃縮した調味料。味噌汁や炊き込みご飯に入れると美味くなる
調味料 五香粉ごこうふん 中華料理のスパイス本格的な香りになるなるらしい
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『サステナブル・フード革命』(アマンダ・リトル)がキッカケで読む事になった『あるものでまかなう生活』(井出留美)。
【アメリカの一部スーパーマーケットで捨てられる大量の食品内容】を読んだ時に「まだ食べれるのになぁ…」とまず思い、
「自身の生活で工夫できる事があるとすれば何か?」という事を探そうと思ったためです。
そう思って手に取れば何と以前読んだ『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』の著者さんでビックリしました。
冷蔵庫の中でキュウリを腐らせ白いブニュブニュ状態にしたり、
長期間キャベツを入れておいたが故に調理後も布巾生乾きのような匂いを放つ状態にさせた事がある身としては、