左巻健男のレビュー一覧
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理科教育の専門家として、中学校教員を経て大学研究者としても活躍した著者が、日本の理科教育、ひいては科学教育を歪ませる”ニセ科学”の実態を明らかにする警鐘の書。
取り上げられているのは
・水に対して乱暴な言葉を浴びせれば結晶の形が乱雑になる、という「水からの伝言」
・有用微生物の働きで健康増進など様々なメリットがあるというEM菌
を始めとして、親学、ゲーム脳など広範な”ニセ科学”の数々である。
名前は聞いたことがあるものばかりであるが既にブームを過ぎたものが多いということもあり、こんなものが義務教育の中で実際に教えられた学校があった、という点に素直に驚愕する。
特にこれらのうちの一部、例え -
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ネタバレ●→引用
●無農薬野菜と聞くと、体によく安全・安心だというイメージが広まっている。しかし、虫の食害に対抗するために、野菜自身が多種類の防虫成分(天然農薬)を作り出すことをご存じだろうか。それが健康に悪い影響を与える可能性がある。(中略)天然農薬による害の代表的なものに、未熟なジャガイモを食べたことによる食中毒がある。未熟なジャガイモやその芽、日に当たって緑色になった部分にはソラニン類という毒性物質が多く、これが天然農薬となる。(中略)いっとき、本やテレビ、映画で大きな話題となった木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」という話がある。(中略)リンゴが自分で作り出している農薬成分こそが天然農薬だ。リンゴが -
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ニセ科学の例
水伝(自らの伝言)
EM(有用微生物群)
脳科学(脳内の代謝や血液量の変化を計っているだけ)
脳の10%しか使っていない
右脳型と左脳型
3歳までに脳は決定される。
ゲーム脳
ヘビの脳、ネコの脳、ヒトの脳
脳トレ(脳トレではなく、人と接触が増えたから)
粗食のススメ(寿命が延びたのはたんぱく質摂取が増えたから)
日本人の長は長い、は都市伝説。
白砂糖有害説
奇跡のリンゴ=むしろ耐性のため天然農薬が増えている可能性がある。腐らないのは微生物が生育できないリンゴ。
TOSSランド 放射線ホルミシス
江戸しぐさは、現代人が創作した
副教材の改ざん=女性の妊娠のしやすさの年齢による変化グ -
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何かおしい。問題提起として共感できる。
論の展開が荒く感情的な印象を持つ。これくらい分かるでしょという感じで,批判対象の非科学的な言説を紹介するが,これを信じた人たちは間接的に非難された,恥ずかしいと感じるだろう。そういった教員は多いだろうから,そこに寄り添った記述だと教育現場への貢献になるのではないか。それが目的ではないとなればそれまでだけど。
「学校教員の知的レベルの低下(本を読まない,相互に学ばない),それが多忙化とも相まってお手軽にネットから指導案や授業アイディアを得てしまい,教員自身が考えていない」⇒こっちもどうにかするべき問題。 -
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