深水黎一郎のレビュー一覧

  • ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!

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    ネタバレ

    ある作家の元に手紙が届く。

    その手紙の内容とは「読者が犯人だという小説を書いてみたので、それをあなた名義でよいので公表して下さい」とのこと。

    まぁ作者はこの仕掛け頑張った。

    読者が犯人ものは2冊ほど読んだが、どれもはいはい乙!な内容だった。
    実際、これも……

    いや、これは仕掛けが納得いくもので、作者の自己満足ばかりではなかった。

    ただ、いらん登場人物がいたのはいただけない。
    ぶっちゃけマンション下の子供。意味はあるが、無くてもよかったかな。

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    2011年01月23日
  • 五声のリチェルカーレ

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    表題作の長編と短編1作併録

    「五声のリチェルカーレ」
    昆虫好きの少年が殺人罪で逮捕された。「生きていたから殺した」という供述の真意とは。
    少年の学生時代が描かれることにより判明する真相とは?

    「シンリガクの実験」
    ある少年が学生時代に「実験」と称して行った行動と、そしてそれによって起こったニヤッとしてしまう結末。


    表題作は家裁調査官や少年法、昆虫の擬態、バッハの六声のリチェルカーレの解説等、結構盛り込まれていて、流し読みしていた自分としては、キレた少年の話をお固く文章にしたかったのねぇ~、なんて思いながら読んでいたら、最後に少年に対し家裁調査官が発したセリフに思わずオオっとなってしまった。
    思わず再度読み返し、五つの声は誰なのか読み解き、文章の構成や伏線が素晴らしいと感じた。
    講談社から出版されている小説とはチョット違った作風だったのが良かったのかも。

    短編は短いながらも、内容が濃くとても良かった。

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    2010年03月05日
  • 五声のリチェルカーレ

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    現代社会のアンファン・テリブルがテーマ。

    1回読んだだけじゃ解らないので再読してみるも、仕掛けが凝っていて
    まだ全貌が捉えられてない気がする。かなり細緻に富んだミステリィ。
    これは2度読み推奨。というか、初読で解る人はいるんだろうか。
    (結局声部はいくつなんだろう、ってね)

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    2010年02月10日
  • 五声のリチェルカーレ

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    2010/1/30 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2011/7/15〜7/16

    初めての深水作品。表題作と「シンリガクの実験」の2作からなる文庫書き下ろし。
    「五声のリチェルカーレ」は昆虫好きのおとなしい少年が起こした殺人事件の裏側を描く。なかなか口を開かなかった少年がやっと話した動機は「生きていたから殺した」。果たして、何故少年は殺人を犯すに至ったのか?
    「シンリガクの実験」は小学生の子ども達の大人とも子どもとも言えない心境を描く。

    どちらも心理的な動きを丹念に描いた作品。初めて深水作品を読んだが、結構好きかも。

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    2011年07月16日
  • 花窗玻璃 シャガールの黙示

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    シャガールのステンドグラスと三つの事件。
    生涯をかけた執念に黙祷を。

    作中作ではカタカナを使わず漢字表記オンリー。
    北原白秋とか好きだったので、こういうのぞくぞくします。好き。

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    2009年12月10日
  • 美人薄命 〈新装版〉

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    物語の中ほどまで、どういう話なのか掴めずにぬるぬると少しずつ読んでいたが、起承転結の「転」が起こってからは一気読みしてしまった。
    切なくも読み終わった後に心がじんわりあたたかくなるミステリー。

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    2026年10月03日
  • テンペスタ 最後の七日間

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    コメディ要素の強いミステリ。
    美術の非常勤講師と小学校4年生の姪っ子のやり取りが大部分。
    最後の90ページの展開は面白かったが、それまでが長すぎ。
    コメディチックな会話と美術・天文学・相撲などの雑学が楽しめるかどうかで好みが分かれそう。

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    2026年09月17日
  • ミステリー・アリーナ

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    ネタバレ

    映画は映画館で見てから、原作に
    映画と小説で表現する方法も方向性も違っていて、その違いが面白かった。小説は多重解決が主で、ストーリーはあってないようなもの(それで良いと思う)。やはり何個かは「なんじゃそりゃ」な叙述トリックもあったけれど、それでも15重の解決はすごい。若干キャラが軽すぎるのと、単純に長い気はしたけど、楽しみながら読むことが出来た
    ただ、最後は(映画版の盛り上げを見たからこそ)物足りなさを感じた。最後、「真相」に矛盾を見つけて、全部を説明する完璧な16個目の推理が出てきたりしたら、面白かったかも

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    2026年09月12日
  • 最後のトリック

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    「読者が犯人」っていうサブタイトルみたいなのに気になって読んでみたけど、なるほど、感心するなって思ったはず。だいぶ前やからあんまり覚えてないけど。

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    2026年08月24日
  • トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ

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    神泉寺瞬一郎シリーズ二作目。
    プッチーニのオペラ「トスカ」を絡めた芸術ミステリー。個人的に「トスカ」は実際に観劇した事もある思い入れのある作品。作中の現代オペラの演出論などは非常に興味深く、古典的な形式を現代で取り扱う意義については本格ミステリーにも通ずるものだろう。
    ただし肝心のトリックに関してはやや肩透かし。探偵役である瞬一郎もキャラが弱く、警察陣の方がキャラが立っているのではないかと感じる。

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    2026年08月20日
  • エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ

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    ネタバレ

    読みやすくて芸術の話も面白かったけれど、肝心のストーリーが好みではなかった。
    普通の古典的な推理小説で、今の感覚ではパンチが弱いように感じました。

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    2026年08月13日
  • 最後のトリック

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    ネタバレ

    ワクワクして読み始めたがだけに、少し期待外れ。
    『誰にでも出来るのに誰も思いつかなかった、読者全員を自分が犯人だと思わせる方法』を期待していただけに。誠一にしか出来ないトリックで肩透かし。

    ただ話の内容は興味深いものが多く、特に超心理学の話は専門的で面白かった。
    誠一のトラウマにもなった学校の作文のシーンは胸が痛くてこっちまでトラウマになりそうだった。

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    2026年07月27日
  • ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!

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    「読者が犯人」というアイデアを買い取ってほしいという手紙から始まる。
    「読者が犯人」なんてどういうこと?意味がわからなかったけど、最後はなるほど読者が殺したと言える。

    いや、ちょっと待った。
    少なくともこの本を読んでる僕は殺してなくない?

    ウルチモトルッコって「究極のトリック」という意味らしい。

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    2026年07月16日
  • ミステリー・アリーナ

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    ネタバレ

    これは私的には、ミステリーではないがミステリーと類似したコメディジャンル「開き直り型擬似ミステリ」みたいなもん。
    (世間的には全然ミステリーに入るんだろうけど、個人的には自分の快不快の観点からこれは分けたほうが良いだろうとして、内心でそうしている)

    最初から真剣に推理して読んでだ人なら本投げ飛ばすかも。私はざっとで読んだから、ある部分からキッパリと「ああこれはミステリというよりそういうコメディだな」で切り替えられた

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    2026年07月12日
  • 最後のトリック

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    ネタバレ

    割と面白かったけどな
    ただやはり犯人が読者というのは無理だな、限界がある。でもこういうアイデアは嫌いじゃない‎( ᴗ ̫ ᴗ )

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    2026年07月12日
  • ミステリー・アリーナ

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    ネタバレ

    バカ真面目に読むものじゃないなという感じ。悪い意味ではなく、硬派な筋を期待すると裏切られるが、実験的なエンタメ作品と思えばアリという具合。
    自身は「自分も推理するぞ」と意気込むタイプでもないし、多重解決モノは触れてこなかったので、色々とよく考えるなとある種感心しながら読んだ。中にはそれはさすがに荒唐無稽だろとか、意地悪すぎるだろなんていう解決案もある。最初はアリーナ編が度々挟まるので問題の方に集中出来ないなと思ったけれども、解決案がそうして突飛な方向に走り出してからは、硬派な筋は諦めたので成り行きを見守る形で読み進めた。
    問題文の話だけを取り出して作品化されていたら間違いなく駄作だったと思う。ミステリーアリーナという舞台で解決案を全て反故にしてやろうという目的で描かれることで初めて成り立つ内容になっていた。後半の解決は内容に無理がありすぎて失笑してしまう。フルネームを命名する(しかも元ネタ側は気づかない)って、シリアスな雰囲気の中そこかしこで踊るバレリーナって(笑)何でもアリすぎてこれを大真面目にやってると主張するなら間違いなく反感を買うのだろう。でも結局のところこうして作者の匙加減で何でもアリなんだよなという前提があると思っているから、自分はミステリを読んでても真面目に推理しないんだろうなと思い至った。

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    2026年06月30日
  • ミステリー・アリーナ

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    ネタバレ

    多重解決もの

    年末番組の推理闘技場に参加した15人のミステリー読みのプロ達が、早い者勝ちで謎解きに挑む物語

    「臓器くじ法」や諜報員など要らない設定が多かったしラストは急過ぎて少し残念でした。

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    2026年06月07日
  • ミステリー・アリーナ

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    国民的テレビ番組のミステリーアリーナ。
    作中でミステリー小説を読むパートと、そのミステリーの解答をする参加者パートで分かれています。

    ミステリーの文章から犯人を推理するための視点が色々あることが分かり勉強になった。
    全体の展開としては、終盤に近づくにつれて話のオチが都合よすぎて、なんか微妙に感じた。

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    2026年05月26日
  • エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ

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    神泉寺瞬一郎シリーズ一作目。
    芸術探偵という触れ込みから難解な作品をイメージしていたけど、内容は至極真っ当な本格ミステリー。というよりどこかで見たことあるような人物造形やトリックに若干肩透かし、というのが本音。ある意味では手堅い出来ばえとも言える。
    とは言えアートやクラシック音楽好きの自分には楽しんで読めたのも事実。エコール・ド・パリの諸作は以前に美術展で鑑賞する機会もあったので、作中の評論は興味深く読めた。今後の展開に期待。

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    2026年05月21日
  • 最後のトリック

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    読者が犯人という大きな命題がある。
    この作品は、その命題を達成することのみに心血を注いでいるように思われる。
    この物語に沿って読めば、確かに読者が犯人であろう。だが、それはあまりにこういう「設定」にすれば読者を犯人にできるという、ある種の特殊設定ミステリーの一つとされるように思う。

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    2026年05月06日