深水黎一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
7つの結末をあなたが選ぶミステリー。
深水さん、今回も新しいことに挑戦して読者を楽しませてくれます。
当時は『犯人選挙』というタイトルで、読者が推し犯人を投票できるという企画があったらしい。私も参加したかったー。
企画としてやるのではなくて、全てストーリーの中で進んでいく。だから物語としても面白い。
選挙に参加できなくてもこの時の投票者の気分を味わいながら楽しめる。
7つの多重解決で面白いものもあるし、イマイチなのもある。
ミステリーあるある的なものが詰まっているので、ミステリーファンにはたまらない。
綾辻さんの館ファンなのでニヤリとしてしまうページもあった。
最後の終わらせ方もユニー -
Posted by ブクログ
芸術探偵が解説する、とても素敵なミステリー(〃´-`〃)♡
いやぁ、これは帯の『やられた!』そのまんまです(*´艸`)♡
表紙の可愛いイメージそのままのほんわかした雰囲気ですが、ちゃんとミステリーでした!
【ドンキホーテ・アラベスク】
烏丸バレエ団に脅迫状が届いた。
内容は『ドン・キホーテの公演を全て中止にしろ。さもなければ、舞台上でとんでもないことが起こるだろう』というもの。
海埜警部補は、甥の神泉寺瞬一郎を連れ、バレエ団へ捜査に赴く。
この神泉寺瞬一郎が、芸術探偵と呼ばれ、バレエ界にもめちゃめちゃ詳しい。
バレエに関するあれやこれが、彼の口から細かく丁寧に説明される。 -
ネタバレ 購入済み
アレです
あの手の仕掛けに定評のある深水先生。
まあ、ある程度ミステリーを読み慣れた人向けの作品ですね。
取って付けたようなエピローグはちょっと気に掛かる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレないわ!連続殺人はどうなってんねん、回収してー。つーか、大学合唱サークルのパート、なくていいから。いきなり阿井センセのサバティカル・ショッピングから良くない?
あと、プロの歌手が「子音を立てろ」だ「ずり上げるな」とかって、アマチュア合唱みたいな指摘されてるってどーよっ、あり得ないわっ。
しかしまあ、おそらくメインテーマであろう「ブラームスが加担したシューマンの企み」自体は興味深いものではあった。けれど、せっかく現代ドイツまで引き継がれたのに、ネオナチ絡みで消失…ってトコが、変にリアルで嫌な感じ。
ハイネの訳詩は引用元が明記されていないところを見ると、作者訳なのかな。私は新潮文庫の片山敏彦訳で -
Posted by ブクログ
ネタバレ芸術ミステリは、深水黎一郎さんのライフワークであり、代名詞。自分は芸術全般に疎いが、深水さんの芸術ミステリの一ファンのつもりではある。
深水さんの芸術ミステリは、その分野に精通していれば当然面白いし、自分のように全くの素人が読んでもやはり面白い。通と素人の両方を唸らせる。読者を置き去りにした蘊蓄系ミステリが多い中、なかなかできることではない。
手に取った待望の新作は、もちろん深水流芸術ミステリの系譜を継いでいる。面白いかったかといえば面白かった。しかし、本作と同名の歌曲集『詩人の恋』を知らなかった僕は、面白さと同時に悔しさも味わったのだった。
全七部からなるが、長さはばらばら、時