深水黎一郎のレビュー一覧
-
あの手の仕掛けに定評のある深水先生。
まあ、ある程度ミステリーを読み慣れた人向けの作品ですね。
取って付けたようなエピローグはちょっと気に掛かる。 -
笑った笑った。
コロナ禍でマスクしてるから顔がニヤけても周囲にバレないのをいいことに、電車の中で思いっきりニヤけながら読みました。
いかにもクローズドサークルになりそうな匂いプンプンの冒頭、ちょっとベタだなぁと思ってたら近未来テレビ番組に切り替わり、読んでたものは出題のミステリつまり作中作で、番組...続きを読むPosted by ブクログ -
ちょうど軽いミステリが読みたかったのでちょうど良かった。初めの掌篇三つはイマイチ。ブリューゲルのネタは良かった。後半の注釈モノは音楽評論についての部分は面白かったが、ミステリとしては安易か。Posted by ブクログ
-
「野球が好きならどうぞ」とオススメされた一冊。野球モノというと、熱く・爽やかなストーリーと勝手に想像していたが、いい意味で裏切られた。ハッキリ言って野球バカ揃いの9短編集。そしてラストが思いのほかぶっ飛んでいる作品揃い。ちょっと世代が合わなくて理解しづらい話や、相当に意味不明で読み辛い話もあったが、...続きを読むPosted by ブクログ
-
「完全犯罪完全指南」という裏ファイルを使って完璧な犯行を確信するも、小さなミスや綻びから、暴かれてしまう倒叙ミステリー。
ドラマ化してほしいくらいよく出来た短編集という感想です。
ファイルの存在が犯人の気持ちを大きくさせ、緻密な犯行の潜む本心は、胸糞の悪い動機ばかり。辟易とさせられるものの、現実味...続きを読むPosted by ブクログ -
設定やキャラクターはバカミス的なノリですが、結構しっかり作られてました。登場人物たちのやりとりにクセがあって、ちょっと鼻につく部分もありましたが、内容的には楽しめました。Posted by ブクログ
-
このミス2016年版6位。これは斬新。多重解決ものってジャンルがあるみたいでそれってどうなのって思うし、三津田信三の最後にどんでん返し連発するのは嫌いだけど、これはもう全編隙なく作りこまれててるし文章も楽しいしミステリーファンにはたまらんですね。なんか全ての行が伏線として意味をもってくるのがすげえで...続きを読むPosted by ブクログ
-
古今東西ミステリーにはたくさんの意外な犯人が登場してきた。そんな中、読者が犯人というのは、確かに群を抜いて突飛な犯人像だし、その発想は面白い。
物語は、新聞に小説を連載している主人公のもとに、読者が犯人というミステリー小説の不可能トリックの原案を買ってくれという手紙が届くところから始まる。
一見...続きを読むPosted by ブクログ -
音楽を主軸においた連作短編集。多彩な読み味で、ミステリの面白さやコミカルな人間関係、そして崩壊と幻想的な余韻など作品によって異なる印象がなんとも楽しい作品でした。 特に『レゾナンス』は緊迫感と盛り上がり、そしてラストの風景が美しく、大好きです。Posted by ブクログ
-
2018年74冊目。ミステリ好きの心をくすぐる仕掛けの数々。あれが怪しい、ここがおかしいと思い付いては、回答者の回答に共感し、はたまた思いもよらない考えを提示され、そしてそれらの回答がことごとく否定されていく。試行錯誤の楽しさを存分に味わわせてもらった。惜しむらくは作品自体の展開がハマりきれるもので...続きを読むPosted by ブクログ
-
Numberの本特集の欄で紹介されていて、おもしろうそうだったので
ネットオフで購入。
元々はミステリー作家の方のようですが、今作は恋愛中心。
短編すべてが野球が関わっていて、それがスパイスになっていておもしろい。
恋愛としてはタイトルにもなっている午前3時のサヨナラゲームが最高。
...続きを読むPosted by ブクログ -
一言で言えば、野球ファンの人間模様を描いた作品集である。ミステリ性は皆無。一深水ファンとしては、戸惑ったけれど楽しめた、とでも言うべきか。
日本のスポーツ報道は、プロ野球を中心に回っている。一面の多くをプロ野球が占める。毎日一喜一憂しているファンは多いだろう。自分はサッカーファンであり、野球に...続きを読むPosted by ブクログ