深水黎一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初から結末がわかっているタイプの小説。
実はこの小説を知ったのは、ビブリオバトルだったのだが、挑戦的な作品を読めたので、彼に感謝したい。
最後の手紙を読むと、読者が犯人、というロジックがしっかり成立するように、読めば読むほど言い逃れができなくなる、用意周到さがよかった。犯人になるロジックがしっかり組まれていて、面白いアイデアだった。共感的に読むより、理屈で読む方が得意だという人に合うと思う。
そんなにミステリーファン!というわけではないが、いろいろ疑り深く読み進めても、このアイデアは思いつかなかった。
ストーリー展開も、なぜこの作者に手紙が?という謎解きも含めて面白かった。
ちょっと純文学っぽい筆致もあり、滑稽さと狂気が漂うESPの話など、一冊の中に複雑で断片的な話が散りばめられているので、個人的に興味深かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者のアイデアに敬意を込めて、星4。
うーん…。
まぁ、そういうトリックもあっていいと思う。
犯人は読者に殺されたんだけど、私は、「犯人は私だ…!」って感じなかった。読書方法として、自分と物語は乖離させて読んでいるからかな。物語を俯瞰して読んでいる人からしても「犯人は私だ…!」って思える内容を期待してたから、内容には納得できない。この内容が本当に現在進行系で進んでいる小説でノンフィクションを謳っていたら、少しは自分が犯人かもって思うけど。これはフィクションにすぎないって思ってしまったのが、私が面白さを感じられなかった原因かな。
ただ、このような内容は思いつきもしなかったので、アイデアの面白さには拍手を送りたい。
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Posted by ブクログ
7つの結末をあなたが選ぶミステリー。
深水さん、今回も新しいことに挑戦して読者を楽しませてくれます。
当時は『犯人選挙』というタイトルで、読者が推し犯人を投票できるという企画があったらしい。私も参加したかったー。
企画としてやるのではなくて、全てストーリーの中で進んでいく。だから物語としても面白い。
選挙に参加できなくてもこの時の投票者の気分を味わいながら楽しめる。
7つの多重解決で面白いものもあるし、イマイチなのもある。
ミステリーあるある的なものが詰まっているので、ミステリーファンにはたまらない。
綾辻さんの館ファンなのでニヤリとしてしまうページもあった。
最後の終わらせ方もユニークで上手い。
どうしてこんなに面白いのに評価が低いのか…。
深水さんの本はミステリーだけでなく、好奇心が刺激されることが書いてある。
世界史上で最凶最悪の呼び声高い暗殺者集団の「タギー」というのもこの本で知った。
他にもいくつか書いてあるので、更に知りたくなって検索しなかがら読書するのも楽しい。 -
Posted by ブクログ
芸術探偵が解説する、とても素敵なミステリー(〃´-`〃)♡
いやぁ、これは帯の『やられた!』そのまんまです(*´艸`)♡
表紙の可愛いイメージそのままのほんわかした雰囲気ですが、ちゃんとミステリーでした!
【ドンキホーテ・アラベスク】
烏丸バレエ団に脅迫状が届いた。
内容は『ドン・キホーテの公演を全て中止にしろ。さもなければ、舞台上でとんでもないことが起こるだろう』というもの。
海埜警部補は、甥の神泉寺瞬一郎を連れ、バレエ団へ捜査に赴く。
この神泉寺瞬一郎が、芸術探偵と呼ばれ、バレエ界にもめちゃめちゃ詳しい。
バレエに関するあれやこれが、彼の口から細かく丁寧に説明される。
私、バレエ鑑賞は好きなので、少しは知識がありますが、再度こうして改めて解説されると、知らない事や初めて聞いたパが出てきて、凄く楽しかったです。
Kバレエ(熊川哲也のバレエ団)なイメージで読みました笑
特に本書はフランス式の名称で記述がされていて、イギリス式との名称の違いもきちんと説明されていて、分かりやすい。
そんな説明を挟みながらも内容はミステリーでおもしろい。
久しぶりにドン・キホーテを鑑賞したくなりました♡
【グラン・パ・ド・ドゥ】
夕霧のいるバレエ団で、装身具盗難事件が起こる。
その後、殺人事件に発展するのだが、容疑者と思われるメンバーはいない。
聞き込みに来た海埜警部補に、夕霧は好意を寄せる。
この話、おもしろい!
まぁ、怪しげな雰囲気はあったのだが、まさかこうくるとはꉂꉂ(ˊᗜˋ*)
バレエ描写もお見事で、頭で思い描きやすく、光景が目に浮かぶ……笑
「あぁ、だからか!」と納得した所を言ってしまいたい!笑言わんけど。
素敵で可愛いミステリーでした♡