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「犯人を当てたら100億、不正解なら……」原作映画は、8月14日金曜日、Prime Videoで、独占配信。
唐沢寿明主演、堤幸彦監督で映画化。
連続殺人に挑むのはミステリー読みのプロたち――。15ある解決案のどれが真相か? 嵐で孤立した館で起きた殺人事件! 国民的娯楽番組「推理闘技場(ミステリー・アリーナ)」に出演したミステリー読みのプロたちが、早い者勝ちで謎解きに挑む。誰もが怪しく思える伏線に満ちた難題の答えはなんと15通り! そして番組の裏でも不穏な動きが……。多重解決の究極 にしてミステリー・ランキングを席巻した怒濤の傑作!!
本格ミステリ・ベスト10(2016年国内・原書房)第1位
ミステリが読みたい!(2016年版国内篇・早川書房)第3位
週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2015年12月10日号国内部門)第4位
このミステリーがすごい!(2016年版国内編・宝島社)第6位
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
劇場公開時に気になってはいたけれど、結局見逃していた。気がついたらアマプラで独占配信されていて、観たら面白かったので、原作を読んでみたくなって。
舞台は人里離れた別荘。そして台風が来ている。別荘に通じる一本道は自然災害で遮断され、外部から孤立… いわゆるクローズド・サークル。そんな中で起きた殺人事件。果たして犯人は? 国民的娯楽番組『推理闘技場(ミステリー・アリーナ)』に出演したミステリー読みのプロたちが、早い者勝ちで謎解きに挑む。一方で、番組の裏では不穏な動きが…
先に映画を観ていたので話は分かっているつもりだったけれど、映画はだいぶアレンジされていたようで、小説は小説でちゃんと楽しめた。
映画と比較して小説の方は解答者が多く、その分、映画にはない多重解決の推理が読めて新鮮な驚き。
ミステリは大好きだけれど、犯人を当てたためしがほぼないので、読み方や推理の仕方をいろいろな角度で教えてもらった気がする。推理の参考書のような感じ。ミステリ好きは読んで損はないかも。
Posted by ブクログ
映画が楽しかったので原作も…と思って読んだのですが、結果映画とは別物でした。
映画は『ミステリー・アリーナ』という設定を利用しただけのエンタメ映画。
原作はエンタメ性は強いけど、きちんとしたミステリー小説。
全然違うのでどっちが好きか試してみても面白いかも。個人的には圧倒的に原作ですね。
突拍子もない設定ですが、質が高いです。
推理小説(テキスト)を読みながら、その真相を早押しで解答していく大晦日恒例の国民的娯楽番組『推理格技場(ミステリー・アリーナ)』。
賞金はなんと20億円!!
人生一発逆転のため、命をかけてチャレンジする解答者15人。
テキストは、大雨で孤立したとある館で起きた殺人事件。クローズド・サークルの中、次々ヒントや伏線が散りばめられるのに、それをすり抜けるように事件も起きる。
そしてテキスト章と番組章(解答シーン)とが、交互に進んでいくので、実に番組らしい臨場感を味わえます。どちらも進む度盛り上がっていくのに、同時に何か違和感を感じていく。
そして最後に待ち受ける、テキストの真相、番組の真実。読む小説としての仕掛けもたっぷりで、読後の充足感は最高でした。
特殊なミステリーではあるけれど、もっと評価されてもいいような気がする一作ですね。ただ特殊過ぎるゆえに読者は推理が難しいので、不満な方は多いのでしょう。私は推理出来ない作品ほど評価したくなるたちなので問題ありませんでしたが。結末が読めない作品がお好きな方は是非!
Posted by ブクログ
・書名:ミステリー・アリーナ
・著者:深水黎一郎
・出版社:講談社(講談社文庫)
・内容:賞金100億円を賭けた国民的クイズ番組「推理闘技場(ミステリー・アリーナ)」。予選を勝ち抜いたミステリー読みのプロたちが、「嵐の孤島で起きた3つの殺人事件」という問題に対し、早い者勝ちで独自の謎解きを披露していく。誰もが納得するような伏線と推理が乱舞するなか、提示される解決案はなんと15通り。多重解決の極致を描いた、圧倒的な密度を誇る本格ミステリ。
先日、劇場で公開された映画を観て、その独特な熱量に当てられたまま原作小説を手に取りました。
映像から入って活字へと遡る読書は、頭の中で答え合わせをするような楽しさがありますね。当然のことではありますが、映画と原作とでは設定が異なっている場面が多々見受けられます。しかし、そうしたメディアの違いによる改変はさておき、本書が持つ圧倒的なエネルギーにはただただ圧倒されるばかりでした。
何と言っても、ひとつのストーリー、そして劇中で起き殺人事件に対して「15通りもの解決(ロジック)」が用意されているという事実。これはもう、ミステリとしての過剰なまでのサービス精神というほかありません。これだけの数の推理を、それぞれ矛盾なく、かつ説得力を持たせて組み立てていく作業は、想像するだけで気が遠くなります。著者の深水氏が、相当に神経をすり減らしながら執筆されたであろうことは容易に推測できますが、実際にあとがきを読んでみると、その壮絶な舞台裏がそのまま語られており、思わず深く頷いてしまいました。文句なしに、かなり読み応えのあるストーリーです。
あえて少し気になった点を挙げるならば、多重解決のプロセスそのものに特化しているため、個々の推理の応酬がやや衒学的(ペダンチック)に感じられる部分があることでしょうか。回答者たちのキャラクターや態度に独特の癖があり、ミステリの定番の型(プロット)を過剰にパロディ化しているため、純粋な人間ドラマや情緒的な余韻を求める方には、少し人工的すぎると映るかもしれません。
しかし、それこそが本作の最大の魅力であり、仕掛けなのだと思います。特に作中に登場する「螺旋階段の構造」を巡るあれこれは、いかにもミステリヲタ向けに作られていて、思わずニヤリとさせられます。論理の迷宮をぐるぐると登り降りするような感覚は、ジャンルのファンであればあるほど、その過剰さに歓喜してしまうのではないでしょうか。
読者を選ぶ尖った作品ではありますが、ミステリというジャンルそのものを愛する人への、これ以上ない挑戦状のような一冊でした。
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小説・文芸
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