【感想・ネタバレ】ミステリー・アリーナのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年01月20日

 作中曰く「解答が15通りある」ということを前提とした多重解決ミステリー。メタ的な要素や純文学(を格上だとする風潮)を皮肉った部分などもあり、何より作中作と本編を書くだけでも大変なのにそれに対する解答を15通り考えるということにただただ「よくここまで書き上げたなぁ。」と感心した。もちろんそれぞれの推...続きを読む理や解決編もしっかりしていて面白かった。それにしても「はうあ!」とか「何…だと…」といった台詞が出てきたけど作者はジャンプマンガが好きなのかな?勿論ネタバレは厳禁で。

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Posted by ブクログ 2021年04月11日

これは素直にすごい。多重解決の極北とは確かに。次々に披露される推理には、笑いながら圧倒される。ミステリ読みなら必読。

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Posted by ブクログ 2023年04月22日

初めて読んだ深水作品。とても面白かったです。次にミステリーを読む時に色々なことを考えながら読んでしまいそう。

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Posted by ブクログ 2022年12月17日

前半のドキドキワクワク感と、後半のぶっ飛び感の落差が楽しい。ミステリー好きであればあるほど、楽しめる一冊だと思います。
なにより、この物語を書ける作者が、トンデモナイ才能の持ち主ですね。〈シュレディンガーの猫〉の例えもピッタリでした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月21日

オチが戦隊モノみたいで面白かった。
司会者がひどいけど、大きな矛盾なくあれだけの分岐する?シナリオを書けるのはすごい。

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ネタバレ購入済み

アレです

2020年12月02日

あの手の仕掛けに定評のある深水先生。
まあ、ある程度ミステリーを読み慣れた人向けの作品ですね。

取って付けたようなエピローグはちょっと気に掛かる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年07月31日

笑った笑った。
コロナ禍でマスクしてるから顔がニヤけても周囲にバレないのをいいことに、電車の中で思いっきりニヤけながら読みました。

いかにもクローズドサークルになりそうな匂いプンプンの冒頭、ちょっとベタだなぁと思ってたら近未来テレビ番組に切り替わり、読んでたものは出題のミステリつまり作中作で、番組...続きを読むは犯人を当てた回答者がキャリーオーバーした20億円を賞金で貰えるという国民的年末番組らしい。

早い者勝ちなものだから、回答者は序盤から先のストーリーを読んで犯人を「推理」するんだけど、深読みに深読みを重ねた珍回答と、それを避けたり採用したりして妙な具合に展開しどんどん駄作化してゆく出題ミステリに笑わされました。
特に、並木=人間説と、たま=バレリーナ説は大笑いしちゃった。平さんがめっちゃ性豪キャラ設定になっていったり、ヒデが女性にされたり老爺にされたり、登場人物の属性がどんどん(変に)肉付けされていくのも可笑しかった。

一人二役、二人一役、多重人格、性別誤認、ダイイングメッセージ、見えない人、名前のトリック…。実は回答者の回答は、そのままミステリのトリックのパターンだったりする。
こじつけっぽい回答もあるけど、推理が開示される段階でミステリの暗黙ルールが浮き彫りになる。
ミステリそのものを解体してゆくような展開がとても面白かったです。
それにしても、出題ストーリーの文面を一応説明のつく程度にぼやかしつつ具体的な表記にするのはさぞ大変だったろうなぁ。
破綻してるけど(笑)。

臓器の強制提供が合法化され回答者が臓器移植のドナー候補だと明かされて、急にブラックな話になってきてこっちの世界もミステリ化する。
最後はドタバタ劇っぽかったけど、まぁご愛嬌。
とにかく退屈しない作品でした。

あと、司会者は出題ミステリの展開は15通りって言ってるけど、各分岐点でだれが犯人と指摘されるか分からない中で複数の展開を用意するなら、各分岐点の枝葉に容疑者の数だけ別展開が必要になる。
大変だぞこの仕事は。
ギャラ3億でも妥当だと思う(笑)。

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Posted by ブクログ 2018年11月22日

設定やキャラクターはバカミス的なノリですが、結構しっかり作られてました。登場人物たちのやりとりにクセがあって、ちょっと鼻につく部分もありましたが、内容的には楽しめました。

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Posted by ブクログ 2018年11月14日

本格派が好きな人は低評価なのかもしれない。
でも、私にとってはミステリーあるある辞典の様で楽しかった。

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Posted by ブクログ 2018年11月09日

このミス2016年版6位。これは斬新。多重解決ものってジャンルがあるみたいでそれってどうなのって思うし、三津田信三の最後にどんでん返し連発するのは嫌いだけど、これはもう全編隙なく作りこまれててるし文章も楽しいしミステリーファンにはたまらんですね。なんか全ての行が伏線として意味をもってくるのがすげえで...続きを読むす。思わず笑ってしまうところも多々あって面白い。でもミステリーファンでない人にはどうなんでしょうかね。あと、純文学批判は自分も村上春樹読むと感じます。
他の人の評価読むとあんまり高くないみたいですね。自分的にはツボなんですが。

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Posted by ブクログ 2018年06月22日

2018年74冊目。ミステリ好きの心をくすぐる仕掛けの数々。あれが怪しい、ここがおかしいと思い付いては、回答者の回答に共感し、はたまた思いもよらない考えを提示され、そしてそれらの回答がことごとく否定されていく。試行錯誤の楽しさを存分に味わわせてもらった。惜しむらくは作品自体の展開がハマりきれるもので...続きを読むはなかったことかな。

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Posted by ブクログ 2023年07月31日

ひたすら多重解決多重解決多重解決……といった感じでストーリーはほぼないに等しい。ミステリー小説を「トリックを解き明かすゲーム」として摂取できる人ならおもしろいだろうといった感じ。私には少し合わなかった。
ただあれだけの量の解決を用意するのは相当な技術が必要だろうし、ランキング1位も納得。

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Posted by ブクログ 2023年03月14日

クローズドサークルで起こった殺人事件を推理せよ!! 大晦日の大イベント「ミステリーアリーナ」、ミステリ読みの自信家たちが早押し推理大会を披露する。 幾重の推理の果てに辿り着く真相とは、そしてこの祭典の目的とは? 奇才の放つ衝撃作。

これは尖ってるわ。 ラストのハチャメチャは好みが分かれそうだけど深...続きを読む水黎一郎なら良し!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月04日

推理小説を読んで犯人を推理するテレビ番組のお話。
なので、問題の小説と、それを推理する解答者たちの時間軸を行き来する。
テレビ番組なのに問題は小説という事で、叙述トリックをメインに推理されていくが、解答者が現れては、次の問題文でそれが否定されていくので、15通りの推理、その根拠を全て把握するのは至難...続きを読むの業。
頭のいい人にはこれだけ多岐に渡る可能性の幅が楽しめるのだろうと思うけれども、私のように流されるままに推理をしていくタイプには、軸がとっちらかってしまい、物語に集中出来なかった。
結局、最後は、何処までが仮定だけの話で終わり、何処が推理の根拠として残ったのかあやふやになってしまい、決着しても全然スッキリできませんでした。
理路整然と華麗に落とす技も、推理小説と探偵役には必要、というのが分かった一冊だったかも。

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Posted by ブクログ 2020年09月25日

 面白い…んだけどなぁ!!


 ミステリの仕組みをこれでもか! と使い尽くした作品。
 何を話してもネタバレになる、という言葉がこれほどハマるものもなかなか無いですね。
 技術的には凄い、というか仕組みは凄いのはよくわかるんだけど…うーん

 なんとなく書き方というか、キャラクタであったり言葉遣い...続きを読むであったりがいまいち好きじゃないので、仕組み頼みで読み続けられました、という感想になってしまう。
 なんつーかな、美しくないものは、美しくないのだよ。

 構造的にはほんとに、傑作。
 ☆2.8。

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Posted by ブクログ 2020年04月05日

ミステリーのあるあるが盛りだくさん。どうなるのか最後まで予想がつきません。終盤のたたみかけは、私は、大いに笑わせてもらいました。

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Posted by ブクログ 2019年09月08日

年末の謎解き番組のミステリーオタ大会。推理しては覆され、の繰り返しでだんだんバカミスっぽくなってくるが面白かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年05月09日

なんだろう、面白い設定思いつくな、ってのが1番の感想。
解答者の答えも、解答後の展開も、よく思いつくなぁと、ミステリーというより話の持っていきかたが面白かった。

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Posted by ブクログ 2019年03月03日

事件の謎を回答者が解いていくのだけど、前の回答者の
答えがどんどんひっくり返されていって、どうなるの
かと思いながら先を急ぐ。
ミステリ好きの回答者の様々な答えが楽しいし。
私が思ったのも途中で出て、あー、違うのかー、と。
ゆるーく最後まで楽しめた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年12月07日


多重解決ミステリーって、初めて読みましたん!

話の中と現実世界で同時進行なのも面白い。

欲を言えば、現実世界の方をもっと深めて欲しかったかも!なんで、スパイになろうと思ったのかとかね!

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Posted by ブクログ 2018年12月04日

露悪は筋書きのためだけではなく、矜持と指弾の照れ隠しのようにも思える。ミステリファンほど刺さるだろう渾身の一作。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年11月11日

〇 総合評価 ★★★☆☆
 「文庫化のためのあとがき」にあるが全編が伏線となり,人間の観測そのものが影響を与えるために,その正確な運動量と位置を同時に知ることが決してできない量子のように真実が常に重ね合わされた状態で存在し,解決されるということ自体が,真実の姿を刻一刻と変貌させてしまうようなミステリ...続きを読むを作りたかったと思われる。目指すべきものは面白そうであったのだが,これは失敗作だろう。特に後半部分の解決がめちゃくちゃ。「バカミス」という言葉に逃げている。本来であればバカミスを目指したわけではないだろうに,作品として終局させるためにバカミスにしてしまった狙ったバカミスという印象
 目指すべきものは魅力的で,ぜひとも読んでみたかった作品なだけに残念。労力は大変だったと思う。竹本健司の「涙香迷宮」を思い浮かべてしまった。説明文だけ見るとすごい。作者の労力もすごいと思うがミステリとして面白くない。そんな作品
 解決が15もいらなかったのではないか。解決を5個くらいに絞って練り上げてほしかった。しかし,そうすると単なる多重解決モノに成り下がってしまうということか。テレビ番組に模した設定もありきたり。トータルで見ると★3か。

〇 サプライズ ★★☆☆☆
 作品全体が「なんでもあり」なので,どういったオチでもそこまで驚けない。15個目の真相は「鈴木平三郎」というこれまで出てこなかった人物=子どもが犯人で意外性はあるはずなのだが,「ふーん」で終わってしまった。「推理闘技場」という番組の内部告発者がアシスタントのモンテレオーネ怜華だったというところは,意外性があるのだが伏線がないので,そこまで驚けず。★2か。
〇 熱中度 ★★★★☆
 ミステリで一番熱中して読めるのは解決部分。冒頭から解決部分ばかりであるこの作品の熱中度が低いわけがない。しかし,後半は解決編も苦しくなってくる。少し読みにくくなる。伏線として必要とはいえ,芥川龍之介の「藪の中」についてや,名字についてなど,妙なうんちくも入ってくる。★4で。
〇 インパクト ★★★★☆
 漫画「国民クイズ」を思わせる設定。設定がありきたりと感じてしまいそこまでインパクトがなかった。15個もの解決が存在する多重解決モノとしてのインパクトはある。★4で。
〇 キャラクター ★★☆☆☆
 司会者の樺山桃太郎やアシスタントのモントレオーネ怜華。14人の解答者などそれなりにキャラクターは立っているのだが,深みがない。魅力的とは思えない。顔が見えない。心に残らない。★2で。
〇 読後感 ★★★☆☆
 テレビ番組「推理闘技場」の不正を暴いてめでたしめでたし。読後感は悪いわけではないのだが,リアリティが全くなく,登場人物に思い入れもないので「ふーん」という感じ。★3で。
〇 希少価値 ☆☆☆☆☆
 2018年の本格ミステリベストテン第1位。深水黎一郎は,それなりの人気作家だし,本屋でも平積みで売られている。手に入りにくくなることはなさそう。 

〇 メモ
〇 作中作のトリック
 それまではどっちつかずの状態だった描写が,解答者の解答を踏まえ,別の形に収束していくというトリック
〇 解答者達の正体
 「推理闘技場」という番組の不正を暴くために集められたスタッフ
〇 一ノ瀬の推理
 視点人物が犯人。視点人物が多重人格。なお一ノ瀬が司会のモンテレオーネ怜華に花束を渡すという伏線あり。
〇 二谷の推理
 犯人は丸茂。探偵が犯人。丸茂は女性。一人時間差トリック。丸茂は「アキ」と呼ばれている女性でレースクイーンである。
〇 三澤の推理
 犯人は沙耶加。三郎が沙耶加を庇って「手を動かした」という表現がポイント。二重盲検法の説明あり。なお,三澤の推理の中で,作中作のミステリーの作者が樺山だと思わせる伏線がある。
〇 四日市の推理
 犯人は沙耶加。多重人格者としての紗耶加が犯人
〇 五所川原の推理
 犯人はヒデ。性別誤認トリックあり。ヒデ=アキが女性で犯人
〇 六畝割の推理
 犯人は管理人のじいさん=ヒデ。
〇 七尾の推理
 犯人はたま。たまはバレリーナ
〇 八反果の推理
 犯人は鞠子。死んだ鞠子は男性。鞠子は姓。バールストン先攻法。犯人は女性の鞠子=アキ。
〇 九鬼の推理
 犯人は文太。ダイイングメッセージのSは∫で積分を意味している。ライダースーツが保護色となっていたというのが密室トリック
〇 十和田の推理
 犯人は「英(はなぶさ)」という人物(女性)=アキ。タクシーの値段からたまを人間としても,もう一人人物がいると推理
〇 十一月雪菜の推理
 犯人は「並木」という人物。万年筆がポイントとなっている。
 なお,樺山がこの番組以外の番組に出ていないということで,作中作の作者である伏線になっている。
〇 十二月田健二の推理
 視点人物三人(平三郎,丸茂,沙耶加)とヒデを除く全員の共犯
〇 十三十三(とみじゅうぞう)
 犯人は丸茂。平三郎は両刀使いで丸茂はゲイ。密室トリックはフランスのシャンポール城の二重螺旋階段と同じ構造でほかに通路があるというもの
〇 十四日定吉(とよかさだきち)
 犯人は第1の犠牲者とされていた鞠子。平三郎と丸茂との狂言。犯人当ての出題だった。その後,生きている
鞠子が丸茂と平を殺害した。
〇 15番目の解決
 犯人は鈴木平三郎(へいざぶろう)。地下室で育てられた発達障害の子ども。屋敷の主である鈴木鞠子の子ども。
樺山桃太郎
 テレビ番組「推理闘技場」の司会者
モンテレオーネ怜華
 テレビ番組「推理闘技場」のアシスタント。実は番組の不正を告発した内部告発者
臓器くじ法と臓器くじチャレンジ制度
 推理闘技場という番組の前提となっている法と制度。臓器を提供すると言う義務と引き換えに大金を得るためのクイズに挑戦するという番組になっている。
平三郎
 作中作の視点人物。第1発見者。Sというダイイングメッセージを消す。鞠子とはかつて付き合っており,沙耶加にプロポーズしている。絞殺され三人目の犠牲者となる。
鞠子 
 作中作の館の主。死体で発見される。Sというダイイングメッセージを残す。鞠子の死体は消失する。携帯電話に「かけていない」というパスワードを設定している。
ヒデ
 通称「気配りのヒデ」。使用人。車の免許はない。
丸茂大介
 愛車のボルボで館に来た。二人目の死体として発見?館に着いてから1時間ほどの行動が不明
沙耶加
 平三郎のことが好き。
関文太
 バイクで館に来た。「平三郎」が丸茂の部屋を訪れていることを目撃
たま(烏丸珠(からすまたまる))
 猫のような描写もあるが,バレリーナと推理される人物。
恭子
 丸尾に振られている。
秋山鞠子
 中盤以降にはっきりとして出てくる。アキ。

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Posted by ブクログ 2018年11月03日

『最後のトラック』に続き、深水作品二作目。多重解決もの。まあ面白かったんだけど《臓器くじ法》《臓器くじチャレンジ法》だの、警視庁の特殊捜査チームだのの設定が無理矢理過ぎて個人的にイヤ。星三つ半。

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Posted by ブクログ 2018年07月08日

断言します。ミステリスキーなら絶対に読んで損はしません(笑)。「損はしません!(断定)」じゃなく、「損はしません(笑)」にしてる時点で色々お察し下さい(丸投げ

オチに関しては毀誉褒貶あるかもしれませんが、「多重解決」というテーマを説明するにはこれくらいの力わざでないと説得力というか面白みがないのか...続きを読むもしれません。要するに面白かった。私はね?←

これは作者によるミステリへの強烈な風刺なのか?と途中から訝りつつ読み進めるも、15通りの解決(候補)策があまりにも遊びすぎ&ありがち過ぎて、一周回って「ミステリ愛、溢れてますね……」ってなる作品です(?)。

とりあえず断言できるのは、ミステリの入門にはならないってことでしょうか(笑)。

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