深水黎一郎のレビュー一覧
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うーん、ものすごく期待しましたが、ちょっと肩透かしくらった感じです。あんなに超能力について、語る必要があったのかな?ちょっと疑問です。確かに犯人は読者なんですが、はぁ?という感じです。Posted by ブクログ
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本のタイトルからも分かるように、「読者」を犯人に仕立て上げる事をテーマにした作品です。
とはいえ、名作・良作としての作品知名度が高くないことから推測できるように、万人を納得させるようなトリックではなかったかなというのが、正直な感想です。
元々ハードルが高いテーマであるため、結構強引な設定が組まれてい...続きを読むPosted by ブクログ -
エコール・ド・パリという言葉は初めて聞いた。アンリ・ルソーもそうだったのか。個性的すぎて、彼らの絵は好みじゃないな…。
ちゃんとした推理小説。謎を解く人の印象はうすかったけど。何故密室を作るのか、それにも応えてくれている。Posted by ブクログ -
なかなか面白かった。読者が犯人というトリック、後半が急ぎすぎた感があった。題名のウルチモ・トルッコの意味が最後までわからずじまい(ーー;)Posted by ブクログ
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何故、見ず知らずの相手と夜中に競争しなければならないのか?
100メートルでも1キロメートルでもなく、中途半端な800メートルを指定する理由は?
これらの根拠を、量子力学を基に医学や文学にまで言及しながら説明していくのですが( ^ω^ )
読んでる最中は、「成る程ね〜突飛な発想だけど一応筋が通って...続きを読むPosted by ブクログ -
チョットした小話が5つ(各話40ページほど)
「人間の尊厳と800メートル」
義足の人に5万円を賭けた800m競走を持ちかけた男が、ゴツイ人も参加すると言われ退散する。(ゴツイ人も実は障害者だった)
「北欧二題」
1.おもちゃ屋でカード決済出来ない国王が、お札の顔で本人確認する。
2.館員が閉館...続きを読むPosted by ブクログ -
2014.3.5再読 処分
メフィスト賞受賞作。
「読者が犯人」という究極のトリックに挑戦した作品。
読後数年経っても忘れられないインパクトがある。
残念なのは、これが本という形態だったこと。
もし新聞で毎日読んでいたなら、確かに私が犯人だ!と思わざるを得なかったかもしれない。
文章は読みやすいが...続きを読むPosted by ブクログ -
いかにもメフィスト賞な、ケレン味たっぷりの大上段に振りかぶった作品。
意欲は買うが、トリックの前提にあまりにも特殊な条件を設定しているので、驚くというよりは「うーん」と首をひねる読後感。
終わってみれば中身もかなり冗長でもっと短く出来たように思う。6.0Posted by ブクログ -
日本のルビって凄いなーと本作を読んで改めて痛感。建物の構造とか良く分からなくても、漢字表記だけで大体のイメージはできちゃうもんな(穹㝫天井とか、尖塔拱頂とか)。
で、ルビに振られた本来の発音表記(日本語では限界あるだろうけど)でお仏蘭西なカホリが漂うし、読み始めの取っ付きにくさを乗り越えれば意外にス...続きを読むPosted by ブクログ -
薀蓄+ミステリ、舞台設定など、笠井潔へのオマージュか。
ミステリ部分はかなり腰砕けな感じもするが、美術、歴史部分が面白いので、都度、画像検索しながら、総じて読める。7.0Posted by ブクログ -
『芸術探偵』シリーズ第二弾。
有名な演出家、有名な歌手が魅せるオペラの劇中で
引っ込む仕掛けが施されたはずのナイフが本物に
すり替わっていたために本当の殺人が起きてしまい・・・
「開かれた密室」状態のオペラ・ハウスで一体どうやって
すり替えが行われたのか?そして、誰がやったのか?
といったミス...続きを読むPosted by ブクログ -
読者を犯人にするために、超えるハードルは二つ
→読者と作中人物を同じ次元におくこと
→読者が作者に『手を下した』と言える状況を作ること
作者は小説を新聞小説という形で書くことで、読者に「新聞小説の読者」という役割を演じさせ、一つ目のハードルを越えた。実は新聞小説でした〜っていうネタバレのタイミングが...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルは、日本語訳だと「最後のトリック」…らしい。
で、そのタイトルのとおり、読者を犯人に仕立て上げるという、本格ミステリーにおける「最後のトリック」を目指した(?)もの。
トリックは…微妙?
確かに、他にすでにある「読者が犯人」ものとは趣は違うし、「読者全員にそう思わせられる」という点では、ま...続きを読むPosted by ブクログ -
2013/7/28
急いで読み終えたけど何か読み飛ばした?
誰が誰を刺したか以外の謎が何かあったのでしょうか?
違う人が犯人かのように思わせてたのは確かだけどそうしているのがアリアリで、犯人が実は誰だったかが判明してもそのこと自体にはそれほどの驚きはなかったんだけど。
なんというか興味のわいた子じゃ...続きを読むPosted by ブクログ -
2013/7/24
作者は独特な人だなと思う。
作中作がちょっと読みにくかったけど、それもわざとなんだろうね。
ツイッターでつぶやくのを見てるからそれを思い出してニヤニヤするとこもあり。
そこまで漢字にこだわろうとは思わないけど何でも安易にカタカナにするの私も反対!
確かに漢字表記は美しい。
そして...続きを読むPosted by ブクログ -
「ウルチモ・トルッコ~」を当時読んで以来だなー。
思ったほどトリッキーな作品じゃなくて意外と拍子抜け。
被害者も動機も明かさないまま、容疑者である少年と
家裁調査官とのやりとり、そして少年の辛い日々の
回想...という2つの場面が交互で展開され、
ラストには予想しなかった結末が...。とい...続きを読むPosted by 読むコレ -
歌劇といえば「宝塚?(*^o^*)?」な知識しか無い私ですが、これはいい芸術ミステリです。観劇したくなったので、Eテレさんに全力で期待。いつかトスカお願いしゃーす!!
前作に引き続き、作者の美術分野への造詣の深さと、その面白さを読者に伝える手腕はお見事だなーと素直に感心しきり。なんですが。
肝心の...続きを読むPosted by ブクログ -
問題作ですなぁ。
メフィスト賞系が好みな私としては、まあ「あり」な作品。(けっこうぎりぎりだけども。)
本格ミステリ好きには、噴飯ものでしょうね。
トリックばかりに注目してみてしまうけど、香坂の私小説(作品内小説)も結構心に残って好きです。
究極のトリックか。。。
WEBで似たようなことでき...続きを読むPosted by ブクログ