深水黎一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ー〈完全犯罪完全指南〉破れたり!?
ーこれから殺人を行う。そんな時に〈完全犯罪完全指南〉という、ごく限られた人にしか入手できない裏ファイルを手に入れることができた。それは、独自捜査・違法捜査をやりすぎて懲戒免職となった刑事が書いた極秘のファイルだった。春夏秋冬、4人の人物がそのファイルを利用し、完全犯罪を犯していく。用意周到、完璧な殺人をする4人は逃げ切れるのか、、、。
短編で、4人の登場人物が様々な手段で殺人を犯します。叙述トリックで、最初から犯人が分かっているので、謎解きみたいな感じはないのですが、犯人目線のドキドキ感は味わえます。
本当に最後の最後まで読むと、「完全犯罪」が何を意味す -
Posted by ブクログ
○ 総合評価 ★★★☆☆
〇 サプライズ ★★☆☆☆
〇 熱中度 ★★★☆☆
〇 インパクト ★★☆☆☆
〇 キャラクター ★★☆☆☆
〇 読後感 ★★★★☆
よく言えばバラエティ豊かな短編集。雑多な作品が収録されている。どの作品もテイストは違うが,十分に楽しめる秀作ぞろい。深水黎一郎の作品は,長編だと面白いけど傑作というには一歩足りないと感じる作品が多い。短編だと読みやすさとクセのなさがより際立つ。この作品集では,「完全犯罪あるいは善人の見えない牙」が白眉だろう。
〇 人間の尊厳と八〇〇メートル
ふと立ち寄ったバーで見知らぬ男から持ちかけられた異様な「賭け」。男 -
Posted by ブクログ
〇 総合評価 ★★★☆☆
〇 サプライズ ★★☆☆☆
〇 熱中度 ★★★☆☆
〇 インパクト ★★★☆☆
〇 キャラクター★★★☆☆
〇 読後感 ★★★☆☆
〇 希少価値 ★☆☆☆☆
いわゆる「倒叙モノ」のミステリ。「倒叙モノ」のミステリの多くがそうであるように,この作品も短編集となっている。本全体の趣向・構成としては,それぞれの短編のタイトルが春夏秋冬になぞらえたものになっている。「春は縊殺 やうやう白くなりゆく顔いろ」,「夏は溺殺 月の頃はさらなり」,「秋は刺殺。夕日のさして血の端いと近こうなりたるに」,「冬は中毒殺。雪の降りたるは言ふべきにもあらず」と万葉集のパロディのよ