深水黎一郎のレビュー一覧

  • 最後のトリック

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    ネタバレ

    「読者が犯人」を言葉遊びや皮肉などではなく、一定の水準以上で成立させた史上初の本格ミステリーとのこと。読者は小説世界の住人ではないので、読者が架空の小説のキャラクターを殺すなんて本来は無理だ。これは本作にも該当すると思う。あくまで小説世界にいる新聞連載を読んだ者=犯人であって、俺は犯人ではない。そう貶すこともできる。
    では、俺(現実読者)を犯人にするには?本作の語り手・深水黎一郎が本作を書籍化し、広く読まれたことで、香坂誠一が死んだことにすれば良いのではないか?とすると、本作内で香坂の死亡を描いてはいけなかった。例えば、シリーズ1作目では羞恥の手紙までで留めておき、シリーズ2作目で我々ミステリ読者がシリーズ1作目を読んだことで香坂は死んだのだという内容を描いたらどうか?これでシリーズを順に読んだ読者はシリーズ1作目の立派な犯人として仕立て上げられる。ん、でもこれだと香坂の死が実話でないと意味がないのか?まあその辺はご愛嬌ということで。
    おそらく、著者もそんなことは当然考えただろう(知らんけど)。だが、デビュー作だったのだからそんな趣向は不可能だ。1作目の時点でそんなオチのない内容のミステリーは見限られるだろう。売れなければ、いや、読まれなければ元も子もない。その様な裏事情があって、著者は「作中作の読者が犯人」にせざるを得なかったのだと類推する。

    物語性は希薄だが、『ミステリー・アリーナ』と同じく、ミステリーの限界に挑戦する作風に好感が持てる。

    0
    2025年10月01日
  • 最後のトリック

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    「読者が犯人」ほぉ、そういうことか...。
    途中博士の話や天体の話など、結末まで長々と遠回りした感じもするけれど、「読者が犯人」の真相を知りたいが為に夢中で読み進められた本だった。

    0
    2025年06月22日
  • 最後のトリック

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    ネタバレ

    「読者が犯人」というトリックがこの本のミソ。
    帯に書かれていたその言葉にまんまと引っかかって読んでみた。
    とはいえそこに過度な期待をして読むとがっかりしてしまうかも。
    だって、私(=読者)は何も犯罪は犯していないのだから犯人になんてなり得ないわけで、そんなトリックが存在するわけない。
    なるほどそういうことかと一応納得できるオチはあるものの、衝撃や驚きはないかな…。

    たびたび出てくる古瀬博士とのエピソードも、長々と読まされたわりにはそこまで意味があったのか?という感じだし、ストーリー自体もわりと淡々としていた。

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    2025年06月21日
  • ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!

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    「読者が犯人」という究極のトリックを一億で買って欲しいという手紙が主人公の元へ届く所から物語は始まる。
    極稀にある“読者が犯人”モノの作品。
    最後まで読むと……確かに私が犯人だったわw
    賛否両論アリの作品、あなたはどっちかな?

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    2025年06月16日
  • ミステリー・アリーナ

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    まさに二重螺旋的な構成。
    そして、なんでもありすぎるな?!という展開。

    問題(ミステリー)の犯人を当てる「推理闘技場」という番組を舞台にした作品。
    なんでもありすぎるが故に、よくミステリーを読む人でないと、受け入れられないかも、、、

    私も途中まで、なんだこれと思っていたけれど、終盤に作者の思想が見え隠れし、作者あとがきまで読んで、そういう試みかと納得して全体を振り返り納得したつもりになっている。笑

    このなんでもありは、作者の挑戦です。
    この作品に挑戦したいと思った方はぜひ!!

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    2025年06月04日
  • トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ

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    第一の殺人の犯人(?)は予想外だった! 子供らしい動機がいじらしいというか・・・でも第二の犯人がなぁ ちょっと拍子抜け(笑)
    でも面白かった

    0
    2025年05月04日
  • ミステリー・アリーナ

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    嵐で孤立した館で起きた殺人事件!……ミステリーにありがちなクローズド・サークル物かと思いきや……設定に無理もあったけど少し変わったミステリーで楽しめました!

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    2025年04月30日
  • ミステリー・アリーナ

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    ネタバレ

    何度もめんどくさくなって続きを聞くのをやめようかとおもったが(オーディブルで視聴)、最後まで聞いて良かった。
    これは、書くのは至難の業だろうなと思わざるを得ない作品。
    ただ、途中途中でバカミスの様相を呈してくるので、エンターテインメントとしてはあり、という感じ。

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    2025年04月23日
  • ストラディヴァリウスを上手に盗む方法

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    本格芸術ミステリと呼ぶべきか?
    タイトルから想像つくと思いますが音楽(クラシック)の蘊蓄だらけの短編集です。音楽に詳しくなれるかもしれません。
    表題作のトリックが一番印象が強いです。私は全く分からなかったのですが、音楽に造詣が深い方には推理できるのだろうか…

    0
    2024年11月25日
  • 最後のトリック

    き

    購入済み

    手紙のやり取りと「気づいてから」が面白かったけどももっと最後に大きく何かあると思い込みすぎてたかもしれない。

    #じれったい

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    2024年10月04日
  • 犯人選挙

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    web連動投票型推理小説の書籍化。
    マルチエンディングとのことで、〇ページからが○○編のような構成かと思っていたらまさかのメタ小説になっていて驚いた。
    マルチエンディングを用意するだけの要素を散りばめて伏線用意しておけるのもすごい。
    第一位はなんとなく納得。

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    2024年07月15日
  • マルチエンディング・ミステリー

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    発想が面白いけどテレビとかゲーム向き。リアルタイムで追ってたら楽しそう。
    Aが犯人のときに伏線になる事柄がBが犯人だとただのブラフになるのが残念。そのせいでいろいろ不自然な流れもあるし。
    巻頭の三人死にますっていうのも必要ないように思える……

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    2024年04月23日
  • マルチエンディング・ミステリー

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    構成の面白い一冊。
    以下、構成についてはネタバレ含みます。




    あらかじめ「3人」が殺される物語であることを示しながら、一人目が殺されるまでの導入にしっかりと時間をかける。

    そうして、章が変わってから、犯人を「選ぶ」ターンで、急に登場人物たちと距離が出来るように感じるのが、この構成のデメリットかもしれない。

    ゲームでも、マルチエンディングはよく使われる手法だが、どちらかというと、より登場人物たちや世界観の真実を掘り下げるものが多いように思う。

    もっと、エンディング部分にボリュームを持たせられたら。
    神様の責任の一端を、自分も担えたかもしれない。

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    2024年04月14日
  • ストラディヴァリウスを上手に盗む方法

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    音楽(クラシック)知識があまりない自分にとってはめちゃめちゃ内容が難しかったけど、表題作は面白かった!

    「ワグネリアン3部作」も1作目が個人的には好き。

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    2023年09月16日
  • 犯人選挙

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    ネタバレ

    企画として面白そうだったのでぜひリアルタイムで投票に参加してみたかった。

    けれど、正解となる結末がないのは読後感として物足りなさも感じる。

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    2023年06月24日
  • エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ

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    芸術探偵・神泉寺瞬一郎シリーズの一作目。 エコール・ド・パリの画家に魅了された画廊の屋敷での密室殺人を描く。 
    目を惹くのはあちこちに散りばめられた芸術論だろう、この絵画にまつわるエピソードを楽しめるかにどうかが問題だ。 そして芸術家ゆえに展開される推理劇は芸術に興味なくても瞠目することだろう。 深水作品は殺人事件、高度な蘊蓄も堅苦しくなくて良い。

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    2023年03月14日
  • 倒叙の四季 破られた完全犯罪

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    物証を完全に消し去り、完全犯罪を成し遂げるための裏ファイル。 春夏秋冬、4人の容疑者、犯人は一体どこでミスを犯したのか? 

    タイトル通りの倒叙ミステリであり、物証が無ければ逮捕されないという前提の下でお馴染み海埜刑事と容疑者の戦いが繰り広げられる。 単なる短編集で終わらないのが深水さんらしいけどもこれはどうなんだろ。 芸術探偵シリーズ読んでからのほうがいいかな。

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    2023年03月14日
  • ストラディヴァリウスを上手に盗む方法

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    音楽専門用語多めで100%理解は出来なかったけど、知識が無い前提で読んでも一様楽しむ事は出来た。

    表題作については最後の方に明かされる犯人の大胆で上手く計画立てられた犯行方法が面白かった。

    その後に3つの短編集(正直面白かった)。音楽知識無視でも全部最後のオチがビシッと決まってて読んだ後気持ち良かった。

    最後のレゾナンスについてはヴァイオリン用語があまりにも多くて殆ど理解出来なかった。

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    2023年02月14日
  • 午前三時のサヨナラ・ゲーム

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    野球バカとは…をあらゆる方面から教えこまれます笑。私的には 6 「生涯徒爾」オススメ!
    結婚したんだー!と思ったけれど、落ちが良き。短編で読みやすかったです。

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    2022年01月13日
  • 犯人選挙

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    大学生が共同生活を送っていた「大泰荘」で密室殺人が起こる。
    その犯人は、読者の投票で決めるという読者参加型の小説です。
    斯く言う私もトリックを考えて投票しました。
    こういった企画はミステリー好きには嬉しかったです。

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    2021年07月31日