小畑健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『バクマン。』は、話の内容よりもまずサイコーとシュージンの熱意とか勢いとかが、自分の体の中に入って来るから、好きである
だからそれに感化されて、私も、私も、頑張る恋人、友人、編集者、ライバル、などの行動が多少あれっ、と思うものでも、すんなりと納得出来てしまう、これは大場つぐみの腕の凄さなのかな、と思う
今回は新作漫画の完成と、それに伴う現実の厳しさ、そして編集と漫画家の絆などが展開されているが、とても面白かった
完成した漫画こそ「?」と頭をよぎるような内容だが、「良い」「凄い」と喜声を上げている登場人物を見ていると、自分もなんだか「良い」と思ってしまう、本当不思議である -
Posted by ブクログ
3~5巻感想。1~2は★3だったが、この部分の評価は★4つ。1巻で秋人が「スポ根は流行らない」「逆に今スポ根で天下取ったら凄い」と言っているのだが、この漫画はまごうことなきスポ根漫画である。友情努力勝利の熱い文化系スポ根漫画である。
勝っても負けても全力を尽くし、鎬をけずりを合う漫画家たちの姿は下手なスポーツものより断然燃えるし、何より題材選びがすごい。漫画ハウツー漫画というのは大抵作者がある程度大成してから描くので自伝的な古臭いものになりがちなのだがこれはまさに「天下の週刊少年ジャンプの今現在」を描いているという時代への乗っかり方が非常に秀逸。最近ジャンプはろくな新人も来ないしもう駄目じゃな