喜国雅彦のレビュー一覧
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購入済み
古典名作を叩き斬る!
本格ミステリの古典は今読んでも面白いのか?という視点から再評価したもの。連載時、女子高生だった国樹さんが喜国さんの紹介・セレクト本をまっさらな頭(?)で叩き切る。ミステリベスト等で上位にくる常連本が見事なまでにコケ落とされるのは、ある意味痛快。
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Posted by ブクログ
古本で見つけたのでつい…。買うのがちょっと(かなり)恥ずかしかったです。
でもやっぱり面白い! 「傷だらけの天使」シリーズとか、こういう「お下劣四コマ」ってキクニ漫画の中でも出色じゃなかろうか。小学生男子的妄想が炸裂してる。何というか「エッチ」なんだけど、いやらしくないんだよね。こんなにかわいい女の子のハダカが出てくるのに、オバサンが読んでイヤな気がしない(どころか、笑っちゃう)のがすごい。
ギャグにキレがあるから、フェチ系のネタをやめてほんのりエロ程度にしてたら、もっとドカーンと売れっ子になっただろうけど、それではキクニさんじゃないものね。 -
Posted by ブクログ
日本の本格がないけれど
満足した。なんといっても喜国さんが書く、博士とりっちゃんのミステリ談義のかけあひがおもしろい。私もミステリが書きたくなってきた。
もっとも当初こそ、博士のセクハラに応酬するりっちゃんといふ王道ギャグ的ノリだったのが、だんだん惰性的に淡々とミステリを批評するコーナーと化し(最後にいたってはりっちゃんの登場すらほぼない)、おもしろさも同時に半減してしまった感じだ。また、古典本格ミステリを紹介する8年の連載において、なぜか日本の本格は紹介されないといふ謎の枷が自然に働いてゐる。本格ではない小説も紹介したのに、なぜだらう。
国樹さんのエッセーは書きぶりがいかにも月並で、漫 -
___φ(゚ー゚*)
映画を見た後に漫画を読む。
その後に更に別の漫画を読む。
三度の驚きがあり好みとなった。
其々に別の見解で良きでもある。
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ΦωΦ) 〜♪
\_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒ -
Posted by ブクログ
東京の金属加工機器の販売会社社員の加藤は福島へ転勤でやってきた。
知り合いの全くいない生活で、ふと手にした本を読み始めて。
砂の女、レモンを噛む女、胸に字を書く女。
川端康成、三島由紀夫、ツルゲーネフ、高村光太郎、太宰治…。
本を通して支店の上司と交流し、行きつけの飲み屋では、気になる女性とも出逢う。
教科書や参考書、映画やテレビドラマで知ってる有名どころの女たち。
一回数ページの漫画に癖のある女たちが、次々と現れて、あーそうそう!からそうだっけ?と読書熱を上げていく。
こうやって日本文学を改めて続けてみると、エロい倒錯した話が多くて、加藤の悶々とした気持ちにニヤニヤしてしまう。 -
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Posted by ブクログ
筒井康隆・原作『筒井漫画瀆本 壱』実業之日本社文庫。
筒井康隆の原作を17名の漫画家や芸能人がコミカライズしたアンソロジーの文庫化。『壱』というからには『弐』もあるのだろう。
大昔、筒井康隆にハマり、文庫本を読み漁った時期がある。SF、コメディ、ミステリー、ナンセンスと様々なジャンルで、その才能を発揮した筒井康隆の作品を漫画化するとどうなるのか……かつて、筒井康隆が自らの作品を漫画化した『筒井康隆全漫画』も読んだが、漫画家により解釈や表現の仕方に特徴があり、興味深い。
収録作品は、内田春菊『ムロジェクに感謝』、相原コージ『死にかた』、吾妻ひでお『池猫』、 いしいひさいち『大富豪刑事』、