七月鏡一のレビュー一覧

  • ARMS 20
     バンダースナッチの覚醒とともに、ARMSを失った主人公ら四人が絶望的な戦いを強いられる20巻である。今回、ブルーの犠牲によってなんとか逃げ延びたが、果たして戦うすべなど存在するのか疑問なところだ。
     ほとんどジャバウォックと同様の能力を持っているらしいバンダースナッチの力は絶大であり、カツミはその...続きを読む
  • ARMS 18
     予言どおりジャバウォックの覚醒が成った18巻である。恐るべき怪物となって暴れるジャバウォックと、それに対抗するナイトという対決が描かれている。
     ここでの展開はやや予定調和的といえるだろうか。キースブラックに関する伏線がやや乱雑に収集され、かつ運命のときとでも言うべき展開もまたやや乱雑に迎えられて...続きを読む
  • ARMS 16
     電脳化されたサイボーグの究極体、ネクストとの対決編である。カリヨンタワーでの展開は佳境を迎えようとしている。
     度重なる戦闘の中で我を失いかけた涼だが、アリスとの邂逅により自身を取り戻している。ここでのアリスの行動は不可解だが、それゆえに次へと繋がる伏線となるのだろう。
     キースシリーズ、ひいては...続きを読む
  • ARMS 15
     本丸攻略編はてぐすね引いて待ち構えていた相手によって分断され、厳しい戦いを余儀なくされている。
     順次敵と対峙していく物語の構造は理解できるところだが、ここでの足止めはやや無意味に思えなくもない。ARMSに対抗できる存在はARMSのみであって、その手並みを見ようとするような戦力の逐次投入はあまり意...続きを読む
  • ARMS 11
     主人公らとブルーメンによる反撃が始まる11巻である。だが、この巻での結果は惨憺たるもので、武史と隼人の二人が戦線離脱を余儀なくされている。
     話の焦点は隼人に向いていて、ウインドと呼ばれる謎の日本人サラリーマンと行動を共にすることで成長していく様を描こうとしているのだろう。ある種の修行編と見ても誤...続きを読む
  • ARMS 14
     アリスとキースシリーズの物語は語られつくし、物語は決戦へと向かっている。その手前でこの巻はクローズしている。
     ゴールドの無残な死、ブルーを手に入れた少年と、アリスから滅びのお告げを受けたブラック。キースシリーズはそれぞれ、アリスによって操られ、生き死にしている。それはプロジェクトジャバウォックの...続きを読む
  • ARMS 13
     この巻では武士が体験するアリスの世界と、現実でのティリングハーストの語りをリンクさせながらアリスの物語が展開されている。
     アザゼルへのプログラムによる人間感情の挿入という行いがどういう結果をもたらすのかは次巻へと引き継がれるが、どうにも元凶はキースであるらしいことは見えてきている。
     この物語の...続きを読む
  • ARMS 12
     隼人が自信を取り戻した一方、武士は不思議なアリスの世界へと誘われた、そんな12巻である。
     相変わらずのテンポ感で物語は展開しているが、ここに来てようやくエグリゴリの本体とも言えるアリスの存在が明らかになろうとしている。
     非常に興味深いところで切られている巻であり、次への期待が膨らむところだ。こ...続きを読む
  • ARMS 8
     三部最初の巻ではアメリカでの緒戦、反旗を翻そうとしているチャペルの子供たちとの対決が描かれている。
     物語の上では、恵のリーダーとしての自覚が促された、謎のサラリーマンとの邂逅がひとつの焦点になっていると同時に、ARMSの元となっているだろう「アザゼル」の紹介がされているところなどはさすがのテンポ...続きを読む
  • ARMS 9
     一行とギャローズベルの町を破壊しに表れたシルバーとの対決編である。アザゼルの覚醒も含めて、今回もまた重要なシーンの多い巻となった。ユーゴーの命懸けのテレパシーは印象深いシーンであった。
     物語は展開しているが、やや泥縄式でキースシリーズと対峙している感も否めない。その点については、その方が描きやす...続きを読む
  • ARMS 1
     現代異能バトルの金字塔的な作品である。連載当時に少し読んでいたのだが、途中で読むのを止めてしまっていた作品であり、ふと思い立って読んでみている。
     この一巻では四人のARMSのうち三人が登場しており、その間で物語が展開されながら敵対組織エグリゴリとの緒戦が開始している。全体的にやや説明くさい台詞が...続きを読む
  • ARMS 2
     ジェフ、アルとの対決に終止符が打たれ、その末にキースとの遭遇戦と、鐙沢村への伏線が敷かれた二巻である。
     やはりテンポ感の良さが際立っている。キャラを描き、展開させながら次への展開もきちんと済ませる。そして、きちんと人を殺す。恨みを軸に物語を動かすためには人を殺さねばならないが、そこに躊躇いはなく...続きを読む
  • ARMS 4
     新章開始の4巻はブルーメンとの接触と、四人目のARMSである久留間恵との対面、そしてエグザミィとの対戦が描かれている。
     物語としては途上であり、その意味で星四つ半と評価しているが、いろいろな物事が消化され始めている。特に涼の母親についての設定開示は大きなポイントだろう。
     物語はやはりテンポ良く...続きを読む
  • 幻魔大戦 Rebirth 3
    シャボンを泡がつながっていくように、石ノ森ワールドのいくつかの作品がつながっていきます。

    懐かしい島がでてきて胸熱だったり。

    作品として面白いかどうかは謎、というか面白くないです。
  • ARMS 22
    1~22巻まで読み終わったので、こちらに感想をまとめます。
    とても面白かったです。全てのものが収まるべきところに収まった、素晴らしく後味の良いラスト! ARMSは、この首尾一貫した完成度の高さにかけては正に逸品だと思います。
    どんな絶望的な運命に襲われようとも、意志の力さえあれば、人はどこにでも行け...続きを読む
  • 幻魔大戦 Rebirth 1
    石森章太郎版「幻魔大戦」の続きを七月鏡一の脚本で展開。平井和正の小説「幻魔大戦」は80年代以後のスピリチュアルブーム、新興宗教ブームの背景となり、現在は正面から取り扱われることが少ないが、本作では90〜00年代の時代潮流をふまえた上であえて幻魔大戦を語り直そうとしているように感じられる。評論としての...続きを読む
  • AREA D異能領域 8
    今まで★4だったのか段々と下がってる気配です笑
    まぁ、ずーっと長く面白いマンガも少ないので、中盤ちょっと落ちても後半でまた面白くなってもらえればいいのですが。
    わかりやすいようでわかりにくくなってきたマンガですねー。

    今回は、やっとカザラギとゴズの決着がつきます。
    強さというよりはお互いの説得とい...続きを読む
  • 牙の旅商人3巻
    ファンタジーかと思ったら近未来だった。

    ファンタジックな敵が出てくるが、それまでのヒキがスゴい。ターニングポイントになるの?
  • 牙の旅商人1巻
    ダークファンタジーな武器商人ストーリー。

    世紀末的なファンタジー世界を武器を巡るストーリー。劇画調ながらキャラクターは今風です。濃いめの絵はいいね。
  • AREA D異能領域 7
    教授の変態趣味の描写はともかく。妹をゼロに殺されてマリコに少なからず重ねてしまっているカイトと、心を持たないゾンビのマリコさん。でもカイトの行動を通じて若干の変化を表すような表情が多いですね。若干、フラグ的なものも感じますが、なんとかこの二人にはいい感じになって欲しいです。因縁の相手との対決はぼこぼ...続きを読む