七月鏡一のレビュー一覧

  • ARMS 19

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     このシリーズにおいては特に長大になったアリス編の完結であり、間髪を入れずにそこでの伏線を消化して新たな物語が展開されている19巻である。
     やや呆気なく終わったようにも感じられたのだが、ここまでの伏線をきちんと消化し終えて、なおかつ次への展開を含ませての風呂敷のたたみ方は本当にお見事である。多大な犠牲を払っての勝利もまた、このシリーズらしい。
     ここでは星四つ半と評価しているが、次への展開の早さが余韻を殺している印象があって、その意味で評価を少し下げている。テンポ感の良さも、ここでは良し悪しがあるだろう。

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    2016年04月20日
  • ARMS 18

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     予言どおりジャバウォックの覚醒が成った18巻である。恐るべき怪物となって暴れるジャバウォックと、それに対抗するナイトという対決が描かれている。
     ここでの展開はやや予定調和的といえるだろうか。キースブラックに関する伏線がやや乱雑に収集され、かつ運命のときとでも言うべき展開もまたやや乱雑に迎えられている。
     その点は気になるところだが、物語の展開は注目せざるを得ない佳境である。ここでは星四つと評価している。

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    2016年04月20日
  • ARMS 17

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     17巻ではシルバーとの対決が収録されており、さらにヴァイオレットとの対決も半ばまで収録されている。物語の軸となって久しいキースシリーズとの対決もずいぶん進んできている。
     結局この物語はARMSを主題にした物語であり、彼らの対決こそが焦点だろう。やや乱雑な感も否めないが(シルバーの登場はかなり久々で、唐突な感もあった)、こうして決戦へと向かう道筋を描いているところなどは皆川さんらしいシンプルさである。
     ここでも道半ば、星は四つで評価しているが、難敵ヴァイオレットとどう対峙するのか楽しみにしたい。

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    2016年04月20日
  • ARMS 16

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     電脳化されたサイボーグの究極体、ネクストとの対決編である。カリヨンタワーでの展開は佳境を迎えようとしている。
     度重なる戦闘の中で我を失いかけた涼だが、アリスとの邂逅により自身を取り戻している。ここでのアリスの行動は不可解だが、それゆえに次へと繋がる伏線となるのだろう。
     キースシリーズ、ひいてはアリスとの対決はどのような結末を迎えるのか楽しみなところだ。今回は星四つ相当と評価している。

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    2016年04月20日
  • ARMS 15

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     本丸攻略編はてぐすね引いて待ち構えていた相手によって分断され、厳しい戦いを余儀なくされている。
     順次敵と対峙していく物語の構造は理解できるところだが、ここでの足止めはやや無意味に思えなくもない。ARMSに対抗できる存在はARMSのみであって、その手並みを見ようとするような戦力の逐次投入はあまり意味がない。
     その点についてもキースブラックには何かしらの狙いがあるのだろうか。目覚めたアリスとともに、この物語がどこへと向かうのか注目したいところだ。星四つ相当と評価している。

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    2016年04月13日
  • ARMS 14

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     アリスとキースシリーズの物語は語られつくし、物語は決戦へと向かっている。その手前でこの巻はクローズしている。
     ゴールドの無残な死、ブルーを手に入れた少年と、アリスから滅びのお告げを受けたブラック。キースシリーズはそれぞれ、アリスによって操られ、生き死にしている。それはプロジェクトジャバウォックの下に居るARMSの四人もまた同様だろう。
     物語の行き道は見えた。ここからどう展開するのかに期待しつつ、ここでは星四つ半相当と評価したい。

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    2016年04月13日
  • ARMS 13

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     この巻では武士が体験するアリスの世界と、現実でのティリングハーストの語りをリンクさせながらアリスの物語が展開されている。
     アザゼルへのプログラムによる人間感情の挿入という行いがどういう結果をもたらすのかは次巻へと引き継がれるが、どうにも元凶はキースであるらしいことは見えてきている。
     この物語の先に何があるのか、次を楽しみにしたい。ここでは星四つ相当と評価している。

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    2016年04月13日
  • ARMS 12

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     隼人が自信を取り戻した一方、武士は不思議なアリスの世界へと誘われた、そんな12巻である。
     相変わらずのテンポ感で物語は展開しているが、ここに来てようやくエグリゴリの本体とも言えるアリスの存在が明らかになろうとしている。
     非常に興味深いところで切られている巻であり、次への期待が膨らむところだ。ここでは星四つ相当と評価している。

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    2016年04月13日
  • ARMS 11

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     主人公らとブルーメンによる反撃が始まる11巻である。だが、この巻での結果は惨憺たるもので、武史と隼人の二人が戦線離脱を余儀なくされている。
     話の焦点は隼人に向いていて、ウインドと呼ばれる謎の日本人サラリーマンと行動を共にすることで成長していく様を描こうとしているのだろう。ある種の修行編と見ても誤りではないかもしれない。
     物語は急展開を迎えているが、そこからじわじわと上る様が描かれていくことだろう。ここでは星四つ相当と評価している。

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    2016年04月13日
  • ARMS 9

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     一行とギャローズベルの町を破壊しに表れたシルバーとの対決編である。アザゼルの覚醒も含めて、今回もまた重要なシーンの多い巻となった。ユーゴーの命懸けのテレパシーは印象深いシーンであった。
     物語は展開しているが、やや泥縄式でキースシリーズと対峙している感も否めない。その点については、その方が描きやすいと判断したのだろうか。
     なんにせよ、間の巻であり、その点も加味して星四つ半相当と評価している。

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    2016年04月07日
  • ARMS 8

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     三部最初の巻ではアメリカでの緒戦、反旗を翻そうとしているチャペルの子供たちとの対決が描かれている。
     物語の上では、恵のリーダーとしての自覚が促された、謎のサラリーマンとの邂逅がひとつの焦点になっていると同時に、ARMSの元となっているだろう「アザゼル」の紹介がされているところなどはさすがのテンポ感である。
     一冊ずつ巻を重ねるごとに物語の設定が開示され、展開されていく様はお見事である。

     とはいえ、物語としては間の巻の印象が強い。ここでは星四つ半相当と評価している。

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    2016年04月07日
  • ARMS 4

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     新章開始の4巻はブルーメンとの接触と、四人目のARMSである久留間恵との対面、そしてエグザミィとの対戦が描かれている。
     物語としては途上であり、その意味で星四つ半と評価しているが、いろいろな物事が消化され始めている。特に涼の母親についての設定開示は大きなポイントだろう。
     物語はやはりテンポ良く展開されている。これからの展開にも期待したいところだ。

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    2016年03月31日
  • ARMS 2

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     ジェフ、アルとの対決に終止符が打たれ、その末にキースとの遭遇戦と、鐙沢村への伏線が敷かれた二巻である。
     やはりテンポ感の良さが際立っている。キャラを描き、展開させながら次への展開もきちんと済ませる。そして、きちんと人を殺す。恨みを軸に物語を動かすためには人を殺さねばならないが、そこに躊躇いはなく、その手並みは鮮やかである。
     まだまだ物語は熱くなる前にも見えるが、きっちり展開させている内容に星四つ半の評価をつけている。

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    2016年03月31日
  • ARMS 1

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     現代異能バトルの金字塔的な作品である。連載当時に少し読んでいたのだが、途中で読むのを止めてしまっていた作品であり、ふと思い立って読んでみている。
     この一巻では四人のARMSのうち三人が登場しており、その間で物語が展開されながら敵対組織エグリゴリとの緒戦が開始している。全体的にやや説明くさい台詞が目立つが、テンポ感はすこぶる良い。
     それにしても、この作品の与えたインパクトは大きかったのだろう。かれこれ20年近く前の作品であるが、たとえば親から受けた格闘訓練で戦える主人公像だとか、ナノマシンによる異能だとか、今現在でもそうした設定の系譜を引き継ぐ物語は少なからず存在する。

     物語としてはあ

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    2016年03月31日
  • 幻魔大戦 Rebirth 3

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    シャボンを泡がつながっていくように、石ノ森ワールドのいくつかの作品がつながっていきます。

    懐かしい島がでてきて胸熱だったり。

    作品として面白いかどうかは謎、というか面白くないです。

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    2016年03月26日
  • ARMS 22

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    1~22巻まで読み終わったので、こちらに感想をまとめます。
    とても面白かったです。全てのものが収まるべきところに収まった、素晴らしく後味の良いラスト! ARMSは、この首尾一貫した完成度の高さにかけては正に逸品だと思います。
    どんな絶望的な運命に襲われようとも、意志の力さえあれば、人はどこにでも行ける、何者にでもなることができる。未来を決めるものは、いつでもその人自身の選択に他ならない…、というテーマが、繰り返し繰り返し、恐ろしく苦しい状況下でとても力強く語られていて、それにまた説得力があり、胸にドンと響いてきて、とても良い。それぞれがそれぞれに苦しみながらその運命に立ち向かっていく姿の、眩し

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    2016年02月06日
  • 幻魔大戦 Rebirth 1

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    石森章太郎版「幻魔大戦」の続きを七月鏡一の脚本で展開。平井和正の小説「幻魔大戦」は80年代以後のスピリチュアルブーム、新興宗教ブームの背景となり、現在は正面から取り扱われることが少ないが、本作では90〜00年代の時代潮流をふまえた上であえて幻魔大戦を語り直そうとしているように感じられる。評論としての「総括」ではなく、物語そのものの語り直しというスタイルをとることに新しい著者らの姿勢が反映されているようだ。続刊に期待したい。「”やさしさ”からは何も生み出すことができないのか・・・?!」という、「四次元半襖の下張り」でジュン演じる主人公のことばに対するアンサーとなりえんことを・・・

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    2015年05月06日
  • AREA D異能領域 8

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    ネタバレ

    今まで★4だったのか段々と下がってる気配です笑
    まぁ、ずーっと長く面白いマンガも少ないので、中盤ちょっと落ちても後半でまた面白くなってもらえればいいのですが。
    わかりやすいようでわかりにくくなってきたマンガですねー。

    今回は、やっとカザラギとゴズの決着がつきます。
    強さというよりはお互いの説得というか試してる感が強いので、戦闘は長引いたのかなーと思いますが。
    そして、決着後はいよいよ超人会議との戦いへと赴くわけですが、その前にはあの鳥人ですね。
    首と鳥のつなぎ目を見て見たい鳥人。
    かわいいんですけどね。首をかしげるあたりが。

    そういえば、久しぶりにミカが出て気がしますが、どこにいましたっけ

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    2014年08月24日
  • 牙の旅商人3巻

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    ファンタジーかと思ったら近未来だった。

    ファンタジックな敵が出てくるが、それまでのヒキがスゴい。ターニングポイントになるの?

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    2014年07月30日
  • 牙の旅商人1巻

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    ダークファンタジーな武器商人ストーリー。

    世紀末的なファンタジー世界を武器を巡るストーリー。劇画調ながらキャラクターは今風です。濃いめの絵はいいね。

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    2014年05月18日