大高忍のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回はダンジョン攻略と、アル・サーメンとの遭遇編。シンドリア編も物語が進行してきた形だろう。
練白龍との交流と、もっさんの覚醒が主な内容となるのだろうが、それにしてもさすがは大高さんというべきか。もっさんの覚醒にこんな展開を付け加えるだなんて、さすが容赦ない。
パーティ構成的には剣士、魔法使い、モンク、遊撃の白龍といった形のバランスの取れた状態でアル・サーメンと対決できれば良かったのに、ここで大きな打撃力を失ってしまったのはかなり厳しい。
物語的に、誰がザガンを受け取るのかは見えた気がするが、そうした物語の敷き方も上手いところである。
というわけで、今回は星五つ。次への引きとしても -
Posted by ブクログ
二巻はダンジョンクリアから一転、急展開の物語となっている。
ダンジョンの物語からして濃厚な人間ドラマであり、二巻でここまでするかと唸らされるところであるが、さらに結末での別れと出発はあまりの急展開であり、いや二巻でここまでするんかい、とただただ驚かされる。
物語の躍動感と、キャラを深めていくべきであろう状況とが綱引きをしていて、良いとも悪いとも簡単には言えないような、その意味で非常に意外性のある展開だった。いや、お見事としか言えない。
このシリーズが持つ濃厚な人間ドラマは、正直少年誌でやるものだろうかと首をかしげるところはあるが、星五つは付けざるを得ない。すでに濃厚すぎるくらい濃厚な -
Posted by ブクログ
アラビアンな世界観をベースにした壮大な物語の開幕である。すでにシリーズはだいぶ先を進んでいるが、後追いで少し読んでいきたい。
この巻では物語の紹介となる一話と、親友であるアリババとの出会い、そして迷宮へと突入する物語が始まっているが、そこでのスケール感や描かれる絵のダイナミックさなど、すでに面白い漫画としての規格が見えている。
濃厚なドラマが予感されるところを見ても、まあ同じ時間枠でアニメ化されていた影響もあるのだろうけど、個人的には「鋼の錬金術師」を彷彿とさせるところがある。ギャグとシリアスの緩急なども、そうしたオーソドックスな少年漫画として望ましいところだ。
以前一度ざっと読んで -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
アルマトラン編が終了し、アルサーメン設立とアラジン誕生のいきさつが明らかにされ、各国は新たな局面を迎えることになる。
とっても濃い内容だったので、またゆっくり読み返してみたい。
ウーゴ君て、現世界の創造主だったのね・・・偉大すぎか。
アルサーメンのメンバーにも同情すべきエピソードが多く、一概に「悪」と断言できないところも話を一層複雑にする。
『平等』とは何か。
イスナーン達がソロモンから離反する心理もわからなくはない。確かに、大切な存在を奪われた人と、そうでなかった人との差は大きい。
愛する子どもを失い虚無感に苛まれるファーランと、愛する男の子供を腹に宿すシバは平等では