大高忍のレビュー一覧
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ついに立った練白龍の物語である。すでに報せにあるように、練玉艶は討ち取られる(あるいは敗走させられる)ことが確定した物語であるが、それにしても玉艶の強いのなんの。
こんな化け物をどう打ち倒したのか、次の巻が待たれるところである。おそらく、アラジンたちとは違ったベクトルにせよ、仲間の力によって勝ったのだろうと予測されるところであるが。
アル・サーメンとは違った勢力として、世界を破壊しようという練白龍。彼を助け出すと言ったアラジンたちが、果たして壊れてしまった彼とどう対峙するのか、楽しみだ。
ここでは星五つと評価したい。憎しみにまみれながら前へと進もうとする彼らは、アラジンたちと対比するような形で物語に大きな軸を与えてくれている。 -
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20巻ではマグノシュタット編から引き続く、各勢力が一堂に揃ってのアル・サーメンとの総力戦。ひとまず勝利に終わったものの、力では押し切れなかったという恐るべき戦いが披露された次第である。
その中で、学長が最後に遺した言葉は、もしかすると大きな意味を持つかもしれないところだ。相手が無尽蔵にエネルギーを吸収する化物である以上、その力の無効化は大きく意味を持つところだろう。
と、まあそんな風にこれからの展開を想像するところであるが、このマグノシュタット編完結巻は非常に美しく締められた。練紅炎とシンドバッドの両雄邂逅もあり、時代は大きく展開している途上にある。物語のダイナミズムが大きく描かれている。
敵対勢力もおおむね整理され、物語はようやく道筋をはっきり見せた形だろう。ここからどういう展開を見せていくのか興味深いところである。
今回は、これからへの重要な示唆や伏線を含めたシリーズにおける重要性と、物語の締まりの良さを加味して星五つと評価したい。 -
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立て続けに物語が展開する15巻は、三人の進捗がするりとわかる恐るべき手並みであった。ここに煌帝国の崩御により姿を見せた玉艶と、レーム帝国のマギ・シェヘラザード、謎めいたマギ・ユナンの顔見せまでやってのけるのだから、本当に恐ろしいほどの手並みである。
三人の活躍を分割しながら描く手法はよくよく見かけるが、そうするとどうしても物語のテンポが乱れるし、それぞれの文脈ごとに物語が分断してしまって一つの物語として描きづらくなる。
それを、全体的な流れを加えながら物語を受け渡しながら物語るのだから、本当に恐れ入る。元々達者な方だとは思っていたが、この巻では特に感じ入った。物語とはこうあるべきだろう。
というわけで、星五つと評価した。大きな物語が胎動を始め、いつか恐ろしい事態が生まれてきそうな気配が感じられるが、さて、どうなることやら。 -
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今回は、それぞれが旅立つ直前の対海賊戦。またタチの悪い敵が出たものである。この辺の厭らしさと、そこに登場人物の過去を組み合わせる手並みはさすがのところだろう。
一冊を丸々使って、これからの魔法を中心とした物語(となるだろう)マグノシュタット編の下ごしらえをする辺りは、人気作の余裕だろうか。もっと多くの作品がこれくらい丁寧に物語を進行させられれば、とも思ったが、大高さんくらいに構成力がある方でなければどのみち意味はないか。
今回はギャグの切れ味を評価して、星五つと評価した。それにしても、アリババの童貞キャラはどこまで続くのだろうか。たぶん、どこまでも続くんだろうなあ。 -
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今回はダンジョン攻略と、アル・サーメンとの遭遇編。シンドリア編も物語が進行してきた形だろう。
練白龍との交流と、もっさんの覚醒が主な内容となるのだろうが、それにしてもさすがは大高さんというべきか。もっさんの覚醒にこんな展開を付け加えるだなんて、さすが容赦ない。
パーティ構成的には剣士、魔法使い、モンク、遊撃の白龍といった形のバランスの取れた状態でアル・サーメンと対決できれば良かったのに、ここで大きな打撃力を失ってしまったのはかなり厳しい。
物語的に、誰がザガンを受け取るのかは見えた気がするが、そうした物語の敷き方も上手いところである。
というわけで、今回は星五つ。次への引きとしても申し分ない。良い作品である。 -
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二巻はダンジョンクリアから一転、急展開の物語となっている。
ダンジョンの物語からして濃厚な人間ドラマであり、二巻でここまでするかと唸らされるところであるが、さらに結末での別れと出発はあまりの急展開であり、いや二巻でここまでするんかい、とただただ驚かされる。
物語の躍動感と、キャラを深めていくべきであろう状況とが綱引きをしていて、良いとも悪いとも簡単には言えないような、その意味で非常に意外性のある展開だった。いや、お見事としか言えない。
このシリーズが持つ濃厚な人間ドラマは、正直少年誌でやるものだろうかと首をかしげるところはあるが、星五つは付けざるを得ない。すでに濃厚すぎるくらい濃厚な物語である。 -
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アラビアンな世界観をベースにした壮大な物語の開幕である。すでにシリーズはだいぶ先を進んでいるが、後追いで少し読んでいきたい。
この巻では物語の紹介となる一話と、親友であるアリババとの出会い、そして迷宮へと突入する物語が始まっているが、そこでのスケール感や描かれる絵のダイナミックさなど、すでに面白い漫画としての規格が見えている。
濃厚なドラマが予感されるところを見ても、まあ同じ時間枠でアニメ化されていた影響もあるのだろうけど、個人的には「鋼の錬金術師」を彷彿とさせるところがある。ギャグとシリアスの緩急なども、そうしたオーソドックスな少年漫画として望ましいところだ。
以前一度ざっと読んでから(確か8巻くらいまで)積んであったが、これから読み進めていきたい。いや、楽しみだ。その期待も込めて星五つと評価した。