山口つばさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ夏休みが終わり大学の課題として二人展に挑む八虎。課題制作を通して歌舞伎町を体感したり、ゆかちゃん家に転がり込んだりゆるやかに広がっていく経験。
周りが大人になっていく中、本当に自分はこの道で良いのか、本当に絵が好きなのか悩み苦しむ気持ちはすごく痛感する。多分これは働き始めてもずっと定期的に訪れる感情だと思う。正解なんてないし、自分が選んだことの連なりの結果なんだろうけど、自分は間違えたのではないか、もっと他の可能性もあったのではと不安になる。妥協やごまかしの連続、それでも今より少しでも明日が良くなるようにともがき、望む。葛藤は尽きない。
そんな中、八虎と教授の対話の中の「自分が納得できる地獄を -
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類を見ない良質なノベライズ
原作者のフォローが手厚かったのかもしれませんが、ここまで筆力のある作家にノベライズを描いてもらえるというのは、原作者にとっても幸せなことだったんじゃないでしょうか。見事です。
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Posted by ブクログ
ネタバレ絵で生きていこうと考え始めた八虎に、恋ちゃんの「追求することを諦められねえんだよな」「表現することを選び続ける選択をしようとしてるんだな」が優しくて泣きそうになりました。
「プロになるってピカソと並ぶってことなんだろ?」「どんだけ…」「ずっと戦い続けなきゃいけないんだよそれって…」
八虎の「なんで作家って仕事を選んだんですか?」に対し蝶矢先生の「自分が納得できる地獄を選んだだけだよ」
蝶屋先生の「作家ってさあ」「いわゆる人気商売じゃない だから大人数に届けるイメージあるけとさあ」「案外一対一」「誰か一人に届けばそれで良かったりするよねー」
全部、今まさに絵や漫画描いてお金を稼ぎ始めた私 -
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主人公が絵描き、という作品はいくつか読んだことがありますが、この作品ほど緻密に主人公の成長を描いたものは他に見たことがありません。一癖あるキャラばかりなのに、その感情や成長がリアルなのもすごかった。美大受験ってこんな感じなんだー、と学べる点も面白かったです。
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ブルーピリオドは芸術だ
いやあ今回も痺れたなあ……!
一冊に芸術がここぞとばかりに閉じ込められている
重さが違うんだよな重さが!
こんな破格でこんな感動が味わえてええのか……?
神屋のヨハンが登場してるのも嬉しかったです! -
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アートが持つ力や、それが自己表現の手段であることが強調されており、視覚的な描写も緻密で、絵に対する情熱が伝わってきます。美術大学を目指す中での厳しい試練や、仲間との関係性もリアルに描かれていて、成長物語としても非常に楽しめます。