世田介くんも八虎くんもひと皮むけたという感じ。
二人とも、感じたことを感じたまま、その気持ちを大事にしていいということに気づけたというのはすごい前進ですね。
また、観ようによってはこれまでの伏線?が回収されたっぽい感じにも読めます。
いろんな物差しにはこれまで出てきた物差しがたとえられています。
...続きを読む好み、技術力、歴史、金、家に飾りたいか
・・・まるでこれまでの復習のよう。
また、1巻で森先輩が「りんごもうさぎの体も青くていいんだよ」と言った時のうさぎってなんとなく出てきたたとえだったと思っていましたが、ひょっとしたら今回の世田介くんの話につながっていたのかな?二人で渋谷でオールの朝も例の青い朝ですし。なんてったって世田介くんがうさぎの絵を通じて”わかってもらえた”と泣いたのは1巻での八虎と同じ反応。
八虎くんも自分の好きなものが見えてきた感じ。これからまたどんな作品を生み出すのか楽しみになってきました。
この巻では猫屋敷先生と世田介くんのやりとりが印象に残ります。
「何者かになる」ことにこだわる猫屋敷先生と
「何者かになる権利はあっても義務はない」と言い切る世田介くん。世田介くんに1本!って感じですがむしろ猫屋敷先生の内面になにかコンプレックスがあるかのようにも思えます。なんだかんだ言ってもこの先生もまだ若いしね。
YOASOBIの「群青」のように
「好きなものを好きだという 怖くて仕方がないけど」
というフレーズが浮かんできます。「群青」の歌詞はこの作品の本質を突いているとあらためて感じられました。
佐伯先生久しぶり♬