山口つばさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ真面目過ぎると切り替えや気分転換は
中々上手くいかないと思う。
奇を衒う必要はない、
結果を求めた人に結果が全てじゃないなんて言わない
と先生が言ってくれるところが良い。
八虎は違うと思っても納得がいったらすぐ反省して
自分を恥じて改めようとするのが凄いと思う。
絵もそうだし、人間関係もそうだ。
龍二に電話をするまではやれても、
鬱陶しそうにされて「何かして欲しいことないの」
と食い下がれるのは八虎ならではだろう。
しかしそこまで食い下がったのに、愛にきてと言われて
断ってしまうのはやはり真面目が過ぎる。
きっと頑張って本心の欠片を吐き出したのだろうに。
橋田くんが言う通り、
「そこまでする必要があるか」の判断は八虎次第なのだが、
その必要が無いとして拒絶した事になると
八虎自身は思っていなさそうなのが問題だと思う。
先生の「自分以外はみんな変人」は名言だ。
普通の基準は思ったよりばらばらなはず。
龍二くんの絵を見て気付くことがあって、
もう一度電話するところが八虎っぽい。
龍二くんは家を出た方が良いと思うのだが。
蕁麻疹を掻くの、龍二くんが止めてくれてよかった。
取り立てて相談に乗るとか悩みを聞くとかではなく
正に裸で、でもそれは己と向き合ってのことで。
それぞれ己の裸に向き合いながら
ぽつぽつと話をするなんとも言えない空気感と、
外には海。
2人の気持ちが前向きになれていると良いのだが。
こういう描写があるということは、
実際8階まで運ばされるケースがあったということだろうか。
何故エレベーターを使わせてくれないのだろう。
事前に配送を受け付けるとかそういった対応があっても良いのでは。
相手が学生で受験生だから文句も言えないからやっているのは普通にパワハラだと思う。
番外編のランチをおすすめしあうエピソードも良かった。
それぞれの険の担ぎ方もらしいし興味深い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ良い絵は白黒にしても良い絵、
構図の引き出しを増やす、など
先生の指導が具体的で分かりやすくて面白い。
桑名さんとの会話は良かった。
お姉さんの絵と似ていないと言われて
少しは気が軽くなったのでは。
それにしても蕁麻疹も体を壊しているわけで
体調管理もしっかりして欲しい。
後藤はなんでこんなに絡んで来るんだろう。
クズな先輩みたいな絡み方だけれど
良い大学に受かって自分の点数になって欲しかったから
恨んでいるのだろうか。
真面目さに価値があるのは義務教育まで。
厳しいなぁ。
自分勝手にやろうと考える時点で真面目な訳で。
恋ちゃんは良い友達だと思う。
やりたい事をやる勇気を与えられたことを、
八虎は誇って良いと思う。
今はそれどころではないかもしれないが、いつか自信につながると良い。
話術で本音を隠すのではなく武装しろ。
八虎のことを理解している素敵なアドバイスだ。
試験でルールとして禁止されているのに
黙認されることがあるとは。
本当は駄目なのにとびくびくするより
飛び道具は使わないと決めた方が『真面目』な人間には良さそう。
鏡が割れるトラブル、時間的にもメンタル的にもキツそう。
試験管、折れてないか多少なりとも心配してくれるなら、
被害者でしかない八虎に「鏡割った人」と言わないで欲しい。
相手もずっと気になっていただろう。
空気が悪いのは殺意剥き出しというより、
みんな怖いだけなのだろうな。
みんな受かったらいいな、もみんな邪魔だ、も
合格なんてどうでもいいからこの絵を描きたい、も
同時に矛盾せず成り立つという表現にとても共感した。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ブルーピリオド』を読んで、心を動かされました。
このマンガがマンガ大賞2020を受賞していることを知りました。
主人公の八虎が、初めて挑戦する絵画スタイルに情熱を注ぎ込む姿は、本当に美しかったです。
彼の一生懸命さが、ページを通してひしひしと伝わってきて、何とも言えず刺激を受けました。
私自身、学生の頃にはこんなに夢中になれるものがなかったので、八虎の姿がうらやましくもあり、彼から大いに元気をもらった感じがします。
私も今からでも遅くない、自分だけの情熱を見つけて、八虎のように一生懸命になれる何かを見つけたいと思います。
『ブルーピリオド』は、ただのマンガを超えた何かを私に与えてくれました。それは一生懸命になれる何かを見つけることの大切さを教えてくれる物語でした。
この作品に出会えて、本当に良かったです。これから私も、自分の「ブルーピリオド」を見つけて、充実した日々を送っていけたらいいなと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前一話だけ読んだことがあって、かねてより気になっていたけれど、ようやく一巻を読むことができた。創作、というより生死に関わらないことで血道を上げる話が好きなので、題材はかなり好み。
一話で琴線に触れたのは、なんとなく色んなことをそつなくこなしていたキャラクターが、夢中になれそうなものを見つける、というストーリーの骨組みもさることながら、一見不良っぽい友人たちが、その様を嘲笑するでもなく、あまつさえちょっと共感してくれる、みたいな人間性の描き方だった。改めて一話を読むと、やはりそこは良かったし、今巻収録の他の話でも、友人を筆頭に、基本的に「できた」キャラクターが多いのは、個人的な感性と合致するから好きだ。
一方で、お母さんが(まだ本当にどうなるかは分からないけど)案外するっと芸大への進学を認めてしまうような感じがしたり、他者を尊重するキャラクターが多いがゆえに、トントン拍子で話が進んでいきすぎているような感じは少ししたかもしれない。
以下、幾つか気になったこと、思ったこと。
全然タッチの違う油絵だったり、デッサンでも書き始めの人のテイストを出すのは一体どうやってるんだろう、と思ったら、巻末(及びコマの端)にちゃんと答えがあった。めちゃくちゃコストのかかった漫画だなあ。
絵を描くようになって、景色の見え方が変わってきた、というような話があったと思うけれど、そこにはちょっとハッとさせられた。知識が増えると接する出来事への解像度が高くなる、というのが持論だけれど、景色に対しては見え方(受け取り方)の技法を知ることで、そこに付随してくる情報量が、きっとぐんと増加するんだろうな。
キャラクターに関して言えば、一話ではいかにもサブキャラクター的な(漫画によってはヒロインとすら言えそうな)描かれ方をしていたように思えるユカは、一巻ではあんまり掘り下げがなかったのが少しびっくり。てっきり、一番近い目標点とか、ライバルとか案内役くらいの立ち位置で描かれるのかな、と思っていたから。他のキャラクターについても、森先輩が少しあるくらいで、まだあんまり主軸になっていないようにも思うし、キャラクター主体の物語ではないのかも知れない。或いは、あえて言及を減らすことで、目標以外は見えないくらいに絵画にのめり込んでいく様を、メタ的なやり方で表現していたりするのかな。
細かなところだと、天才と張り合おうとするところで、主人公の気骨が垣間見える、みたいなエピソードは結構好きかも。現時点では、物凄く斬新な話運びではないけれど、上に記した以外にも細かいところ(今普通に煙草吸ったり飲酒する高校生描いて良いんだとか)で、驚きがあった。
次も楽しみ。