熊谷晋一郎のレビュー一覧

  • つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく

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    人間同士の関係と距離感を対立と差別でなく
    対等で自在な自律する相対の関係で磨き合えれば
    お互いに傷付くこともなくなるから傷付けることも起こらず
    安心して切磋琢磨しながら共存することができる

    アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)と診断された綾屋と
    痙直型脳性麻痺による身体障害者と診断される熊谷の
    二人のマイノリティが出合うことで「当事者研究」が始まり
    共同戦線を張っているマジョリティー(多数派)と対決することなく
    つながるための研究とその方向性にたどり着くまでの過程を
    克明に描き出している本である

    結果としてこの研究はマジョリティーどうににおける距離感にも
    通じる一般性のある答えだということが見えてくる

    そこには健常とか普通ということの意味の傲慢さと
    危うさからなる不安と自己防衛本能による暴力が存在する

    これを克服するには部分の差異を知って認めることと
    距離感を捉え全体観を客観的に見る視野の広さの両立が必要になる

    例えば自閉症の特徴とされる相互的社会関係能力の限界と
    コミュニケーション能力の限界と想像力の限界の三つが定説とされているが
    このどれもが多数派の健常者と自称する人々にそのまま当てはまることでもある
    違うのは損得勘定という餌でも融通がきかないことである

    枠を作ることと連帯することの矛盾をさておいた上で語るコミュニケーションは
    一方的でナンセンスである

    この本が主張する「社会の流動化」がすべての人を傷付けているのだと私には思えない
    流動化が競争を舞台とする不自然な環境でに行われているのが問題なのであって
    個人個人の創意から成る自然な流れならば
    その波に調和することで自分を表現しながら発見を遊び創造する事ができるだろう
    安定はステーブルによって得られるものではなく
    回転して連載て流れている今を冒険によって生きること得られるはずであると
    私は確信している

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    2012年09月29日
  • つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく

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    アスペルガー症候群と脳性まひ、というマイノリティの身体をもつ、綾屋氏と熊谷氏の二人の立場から「人とつながるためにはどうしたらよいか」という問いについて書かれた本。

    「アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)」の特徴
    1、相互的社会関係能力の限界
    2、コミュニケーション能力の限界
    集団での疎外感や空気の読めなさ
    3、想像力の限界
    4、自閉症と同じ症状を持つが、知的障害がなく言語も幼いころから話せる

    あふれる刺激 = 感覚飽和
    優先順位をつけにく
    大量の情報を無視できずに感じっとってしまう
    自身の内外の訴えをバラバラのまま感じ取ってしまう
    運動のつながらなさ
    外部と自分の動きの関係が読めない
    e.g.,お茶碗運び、ドリブル運動、発生運動、パソコン操作
    世界の崩壊
    目の前に人がいても「つながり」を感じられない
    多謝の表情や行動の同一性を見失う
    物の位置の変化を見失う
    自身の身体内の感覚を〃
    痙直型脳性まひ
    緊張しやすいので、一斉に筋肉が緊張する
    幻想
    過食嘔吐などでギャップを爆発させた
    健常者幻想
    パーフェクトな人間像を幻想して邁進してしまう
    ギャップで緊張してしまう悪循環
    厳しい社会幻想
    母と子の密室幻想
    つながり感を得る条件
    アスペルガー症候群(つながらなさ)
    過剰なつながりとつながらなさ
    「差異の検出」と「全体パターンの検出」が同時に必要
    脳性まひ(つながりすぎ)
    外界で生じる差異を分節化して反応できない
    仮説
    密室をほどくこととと、密室を取り結ぶことの繰り返しこそが「差異」と「全体」の検出の両方を可能にし、つながりを与える
    第一世代
    自分がマイノリティと気付かずに社会から外されていると感じる時期

    第二世代
    病状認定
    アスペルガー症候群の仲間たち
    言葉を持たなかった感覚が承認される感覚
    症候群への自覚
    第三世代
    互いの多様性を認め、仲間としてつながり続ける道を模索
    アスペルガー症候群=見えにくい障害
    脳性まひ=見えやすい障害
    べてるの家の「当事者研究」(医学書院、2005)
    「構成的体制」
    所属するコミュニティの言語、社会制度、信念や価値観」という基本設定をいう(文化人類学者 大村敬一)
    当事者研究とは、「わたし」が「私」のことを記述、解釈する実践


    マイノリティの病を抱えた2人が人とのつながり方を考えた本であるが、人は誰しもマイノリティの部分を持ち、その糸口が見えずに悩んでいる部分がある。それを解きほぐす光明を見いだせる本でもある。
    実際のところ、島国同一民族であるために日本はマイノリティに対して偏見を持っている。私自身も若くして地方の女性起業家(経営者)となったので、立場は違えど文化的に偏見の中で右往左往していたため、現在の女性起業家やジェンダー(男女の特性)の研究や支援をおこなっているといえるので、非常に参考になった。
    以上

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    2011年04月12日
  • つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく

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    pp.112〜113、p.123、p.163=回復とはある地点に到達することではなく、むしろ変化し続ける過程そのもの。

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    2011年01月27日
  • 子どもの人権をまもるために

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    子どもの人権をまもるというテーマに沿って……かな? けっこうそうそうたる人々が稿を寄せている。宮田雄吾(大阪共立病院・大村椿の森学園)、山野良一(名寄市立大学・専門社会調査士)、駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス代表)、仁藤夢乃(一般社団法人Colabo代表)、熊谷晋一郎(東京大学・当事者研究)、大塚玲子(編集者・ライター)、内田良(名古屋大学・教育社会学)、大貫隆志(「指導死」親の会共同代表)、大原榮子(「メンタルフレンド東海」世話人代表・名古屋学芸大学)、前川喜平(元文部科学省事務次官)、白濵洋子(佐賀女子短期大学・学校保健)、内藤朝雄(明治大学・社会学)、山下敏雄(弁護士)、村田和木(ライター・社会福祉士)、南和行(弁護士)、土井香苗(国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウオッチ日本代表)といった方々。
    一方で、どこか子どもの立場に立った活動なのだろうかと思わせもする。子どものためを思って考えての活動ではあるだろうけど、子どもの思いに直結できているだろうか。ほんとにほんとに子どもの人権をまもる活動といえるだろうか。厳密にいえば、たとえとして、大人が余裕をもって子どもを育てられるまちづくりのような活動は、子ども第一ではないと思う。そんなことを気にしながら、各人の稿を流し読んだ。
    なぜ木村草太氏が編集になっているのかちょっと疑問。それらしい人ではあるけど、これまた厳密にいえばそのものズバリな人って感じがせず、彼の知名度に頼って編者にしたのかなって勘ぐってしまう。

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    2023年07月22日
  • 自由に生きるための知性とはなにか

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    印象的な章
    なぜ人はあいまいさを嫌うのか
    人間関係のデモクラシー

    本が答える人生相談では読んでみたい本が何冊か発掘できてありがたかった。
    分厚い本だったけど小難しくなくすぐ読めてしまった。

    章の最後に もっと考えてみよう。の問いがあったのがさらに良かった。

    いろんな気づきや考えるきっかけになり楽しかった。

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    2023年01月29日
  • つながりの作法 同じでもなく 違うでもなく

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    自分もコミュニケーションに難ありとの自覚があるので読んでみた。
    ああ、こういう考え方もあるのね、と納得する一方で、どこかしらのコミュニティの一員として生きていくのには、やはり努力が必要だとも感じた。

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    2017年04月14日