小山太一のレビュー一覧

  • 自負と偏見
    新訳のおかげかとても読みやすい。古典にありがちな難解さやひとりよがりな文学趣味に走ったところがなく、ていねいな感情描写とエリザベスの賢い語りで、物語に引き込まれる。
  • 自負と偏見
    それぞれのキャラクターがいきいきとしている。愛のために自分を変えていく登場人物に感動を覚えた。ぜひ読んでほしい作品。
  • 自負と偏見
    映画「プライドと偏見」がとても良かったので、原作を読んでみたくて
    これが200年前の作品とは!
    とにかく、人物描写がすばらしい
    魅力的な人、残念な人、鋭い観察眼と絶妙な表現で
    今の感覚で読んでみてもまったく古さを感じない
    時代背景はまったく違うのに、登場人物の言動に共感したり、とても身近に感じたり
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  • ボートの三人男~もちろん犬も~
    好き(笑)
    理由は単純で、昭和の小学校の図書室によくあった「小学館少年少女世界の名作文学」のイギリス編に掲載されていたから。好きすぎて暗記するほど読みました。
    特に好きだったのは、食べ物に関する様々な記述。何も知らない子どもの頃、「ルバーブのパイ」なんて聞いたこともなく、"どんなに美味しいんだろう"...続きを読む
  • 自負と偏見
    この時代の人々の結婚に対する価値観に慣れるのが最初は大変でした。
    人付き合いのネタも、褒め合い、噂、たてまえ、自慢話ばかりなので、上流の付き合いは楽しさより気疲れの方が印象に残りました。
    現代に通ずるところがないわけではないですが、なかなかヘビーです。
    こういうところに慣れると、キャラクターの個性や...続きを読む
  • ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻
    「田舎の牧師長説教レース(ハンデ付き)」はもう発想が馬鹿で大好きすぎる。賭けるなよ笑。相変わらずふにゃふにゃのバーティもビンゴも面白いがそれを勢いで上回ってくる双子がお気に入り。元気が出てくる。モンテカルロで勝負師の血を滾らせるジーヴスのスピンオフが欲しいよ。
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻
    なんか気晴らしになるような楽しい本ない!?って言われたらおすすめしたい。藤色靴下をめぐって冷戦状態でも、あっさり素直にジーヴスを褒めちゃうバーティと、なんだかんだ(扱いやすい)ご主人との暮らしを気に入ってるらしいジーヴスが面白い。バーティとビンゴってスポンジ・ボブみたいな挙動してそうだよね。
  • 自負と偏見

    こんな人いるいる!

    なろうや悪役令嬢ものが好きで、あらかた読んでしまったので古典に手を出しました。

    悪役がいい味出してます。
    役割による人物像のデフォルメがないため、ヒーローもヒロインも悪役も人物に面白みがあります。こういう人いるいる、って感じの。
    200年前のナポレオンが生きていた頃の時代にもこんな人いたんだなぁと...続きを読む
  • 自負と偏見
    なろう小説の悪役よりも香ばしい悪役がより人間味を持って出ているので、作者は素晴らしい人間観察の眼とそれを書き起こす技術を持っていたのだろう。おおよそ百年前なのに。

    現代社会の世相を反映してか、最近見る悪役はいわゆる悪役ではなく、こちらの常識に当てはまらないキャラが多いと感じる。思わず「は?」と言っ...続きを読む
  • 自負と偏見
    『自負と偏見』ジェーン・オースティン著

    [本について]
    ラブストーリーの原点とも言うべきジェーン・オースティンの代表作。幸福な結婚に必要なのは恋心か打算かという普遍の真理を軽妙な物語に織り交ぜた永遠の名作。

    [あらすじ]
    5人姉妹の次女エリザベスを主人公に、性格も考え方も異なる登場人物らの恋愛、...続きを読む
  • 自負と偏見
    堅苦しいタイトルとは裏腹に、たくさんの人の思いが交錯する恋愛小説でした。愛情や友情などのきれいな感情が感動的に書かれているだけではなくて、嫉妬や堕落といった黒いものもコミカルに盛り込まれていて、恋愛小説と一言で片付けるにはとてももったいないような、そんな感じでした。
  • 自負と偏見
    多くある翻訳版の中から一番読みやすいとのことで選んだこちら。

    セリフが非常に多く台本を読んでいるような気分になり、最初の数10ページでやめようと思ったが、それ以降はみるみるとハマり一気に読み終えた。

    典型的な少女マンガ的な展開で、きゅんきゅんしながら読めました。

  • 自負と偏見
     終始、面白可笑しい皮肉調で描かれているから、クスクス笑いながら読んでしまう。何か衝撃的な出来事があるわけではないけど、全場面が楽しくて、非常に好きな作品になった。つまらない場面が全くなかった。

     登場人物の生き方はみんな違っていて、それぞれの生き方は悲しかったり、惨めだったり、皮肉に思えたりする...続きを読む
  • 自負と偏見
    250年前でも恋の始まりは同じ「フッ面白い女」
    エリザベスもミスター・ダーシーも己の「高慢と偏見」をお互いによって乗り越えて愛を結んだのが美しくて誠実で素晴らしい。どなたかの言葉でオースティンの小説は絵のない漫画のよう、というものがあったけどまさにその通りで、言葉によって作られる世界の鮮やかさと変わ...続きを読む
  • 自負と偏見
    200年前の作品とは思えないほど、作中人物が躍動している。思わず身近な人物を投影してしまうというのは、まさにこの小説がいまだに命を失っていないという何よりの証拠だろう。古典的ということは普遍的ということだ。
    なまじ安易なヒューマニズムを振りかざす”社会派”なものを読むよりもこちらの方が、世の中のティ...続きを読む
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻
    金持ちの坊ちゃんバーティと従僕(召使、執事のようなものでしょうか)のジーヴズ。
    気のいい青年であるバーティは、いささかぼーっとしたところがあり、不労所得で生活していることもあってか、周囲の友人や結婚させようと縁談を持ってくる恐ろしい叔母のためにいつも厄介ごとに巻き込まれています。
    そのトラブルを、颯...続きを読む
  • 自負と偏見
    タイトルから古典的名作であるということだけは知っていたが、ここまで正統派な恋愛小説であるとは思いもしなかった。

    エリザベスがダーシーに対する気持ちを変化させていく描写や、リディアの駆け落ちをきっかけに彼への愛を自覚する場面では不覚にもときめいてしまった。最終的に二人はどうなるのかが知りたくてたまら...続きを読む
  • 自負と偏見
    おもしろかった!!

    昔に書かれた本なのに、友達の話を聞いているみたいだった。(いい意味です)この世界の片隅に の すずさんを、友達と感じるようになるのと同じで。

    久しぶりに夢中になって読みました。
  • 自負と偏見
    キーラ・ナイトレイ主演のこの映画を見なきゃと随分前に録画していて、その前に原作を読もうと購入。そうだ、恋愛ってこういう事だよなぁ。階級がはっきりしていた時代の話だけれど、普遍性を感じた。ダーシーのはじめの告白、断られたあとエリザベスに書き渡した手紙、そこからのエリザベスの思いの変化...何度も読み返...続きを読む
  • ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻
    大好きな一冊。
    旅行の時とかに持って行きたい。
    イギリス的ブラックユーモアも面白く、電車の中でにやけてしまうので注意が必要です。
    バーディを助けるジーヴズが意外と意地悪な方法だったり、バーディ的にはアウトかな!?な話も多かった。
    ビンゴが結婚してビックリした。