小山太一のレビュー一覧

  • 自負と偏見

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    堅苦しいタイトルとは裏腹に、たくさんの人の思いが交錯する恋愛小説でした。愛情や友情などのきれいな感情が感動的に書かれているだけではなくて、嫉妬や堕落といった黒いものもコミカルに盛り込まれていて、恋愛小説と一言で片付けるにはとてももったいないような、そんな感じでした。

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    2021年06月11日
  • 自負と偏見

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    多くある翻訳版の中から一番読みやすいとのことで選んだこちら。

    セリフが非常に多く台本を読んでいるような気分になり、最初の数10ページでやめようと思ったが、それ以降はみるみるとハマり一気に読み終えた。

    典型的な少女マンガ的な展開で、きゅんきゅんしながら読めました。

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    2021年05月03日
  • 自負と偏見

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     終始、面白可笑しい皮肉調で描かれているから、クスクス笑いながら読んでしまう。何か衝撃的な出来事があるわけではないけど、全場面が楽しくて、非常に好きな作品になった。つまらない場面が全くなかった。

     登場人物の生き方はみんな違っていて、それぞれの生き方は悲しかったり、惨めだったり、皮肉に思えたりする。人間の性質や流涎している思想の具現化にも思えた。

     どの登場人物についても、客観的な納得のいく描写によって、その人間性が鮮やかに描きだされている。仔細な人間描写により、読者は登場人物を身近に感じることができる。物語の世界に引き込まれる。エリザベスがダーシーの人間性を誤認し、嫌悪してしまういきさつ

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    2020年08月31日
  • ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻

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    ネタバレ

    大好きな一冊。
    旅行の時とかに持って行きたい。
    イギリス的ブラックユーモアも面白く、電車の中でにやけてしまうので注意が必要です。
    バーディを助けるジーヴズが意外と意地悪な方法だったり、バーディ的にはアウトかな!?な話も多かった。
    ビンゴが結婚してビックリした。

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    2019年11月17日
  • 自負と偏見

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    面白かった。タイトルが取っ付きにくいせいで昔のお堅い小説に見えるが、中身は現代の恋愛にも通じる恋愛小説。コバルト文庫のような少女小説が好きだった人にもオススメ。お互いに探り探りの距離感からの後半~ラストは、エリザベス父の「恋に燃える連中は…埒もあかないことを言うだろう」も含めて凄くいい。ときめくし、ダーシーがそこまで惚れたのかと思うとちょっと笑える。

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    2020年11月21日
  • ボートの三人男~もちろん犬も~

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    ジョージ、ハリス、犬のモンモランシー(かわいい名前だけどアグレッシブ)、そして語り手Jがボートに乗ってテムズ河を2週間旅する話。

    すっごいおもしろかった。なんでボートの旅をすることになったか、からして笑える。出てくるエピソード一つひとつが笑える。特に好きなのはポジャー伯父さんの話とハリスのコミックソング、ハリスの迷路、Jのお嬢さん2人とのボート遊びのエピソード。ああおかしい。ハリスはいいキャラしてる。

    こういういい本は終わっちゃうと悲しくなる。また後で再読決定。

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    2019年01月21日
  • ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻

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    ネタバレ

    頭の弱いお人好しのバーティーと、完全無欠な執事のジーヴズのコンビシリーズ、第二弾。

    バーティーを取り巻くメンツは第一弾の「才智縦横の巻」で出てきた顔ぶれと同じで、バーティーの子ども時代からの友人のビンゴ・リトルは女性を見れば誰であってもとりあえず惚れるというのは相変わらず。バーティ―の従兄弟の双子、クロードとユースタスのダメ人間ぶりと鬱陶しさも相変わらず。
    全ての登場人物が強烈な個性を発揮しつつ、基本的には彼らの行動の全てがバーティーにとって不幸と災いの種にしかならない、というのがこの作品の面白いところ。優柔不断で頼みを断れず、されるがままに流されるバーティーをすんでのところで救い出し、問題

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    2018年07月07日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    徹底的なお気楽さに救われた。
    このジーヴスの世界観を読んでいる間は、現実の嫌なことや不安なことを思い出さないですむ。

    悪意のある人間は出てこない。
    人間関係のドロドロも、悲しい出来事も不安になる心配もない。
    どんなにバーティが泥沼にはまっても、最後は執事のジーヴスが絶対に何とかしてくれる。

    ものすごく恵まれた現実味のないユートピア。だからこそ、現実逃避するようにこの世界に引きこもりたくなる。
    「おバカだなぁ」と笑っているうちに、いつの間にか気持ちが軽くなる。

    エピソードそのものは、個人的には『第2弾 大胆不敵の巻』の方が面白かったけど、この本の解説には興味深い話があった。

    第二次世界大

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    2026年09月03日
  • 自負と偏見

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    ネタバレ

    ービングリーがジェインを熱狂的に愛しているのは確かだけれども、彼が期待している幸せには、理性的な根拠があるに違いない。なぜなら、その根本には2人の優れた分別があり、ひときわ優れたジェインの気立てがあり、心の動きや物事の好みのすべてにわたる一致があるからだ。

    大好きな姉が、素敵な人と結婚するのを目の当たりにして、結婚は本来こうあるべき、をエリザベスが考えて賞賛する言葉である。
    それは、いまの現代にも通じるものだと思う。


    ーねえ、リジー!愛のない結婚だけはしちゃだめよ。ちゃんと愛を感じてるって言い切れる?


    この一節だけで、このお話が、現代にも通じる婚活物語だとわかる。


    タイトルの「自

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    2026年08月14日
  • 自負と偏見

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    有名な作品であらすじも知っていたので古典の勉強のつもりで読んだが、なかなかどうして普通に面白かった。主人公のロマンスだけではなく、姉の恋愛の行方や妹絡みのハラハラなど、普通に続きが気になって読み進めたし、随所に出てくる嫌味の応酬も楽しかった。
    注釈によって、当時のイギリス社会の慣習を保管しながら読めたのもよかった。もっと注釈があってもよかったくらい。

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    2026年08月13日
  • 兵士の帰還

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    ネタバレ

    「兵士の帰還」は、なかなか恐ろしい物語である。
    愛しい夫がやっと戦地から戻ったと思ったら、自分と過ごした15年間の記憶をすっぽり失っていて、15年前にささいなことでケンカ別れした女のことをまだ愛していると思っていて、現在の妻である自分のことはまったく好みではないし愛していないし結婚した覚えもないという状況に陥ったら…。

    読み終わってしばらくして、タイトルの「兵士の帰還」には、文字通り、戦場から傷を負って帰還した男、という意味と、束の間過去の美しい思い出の中で休息の時を過ごした男が現実という「戦場」に帰還したという意味があるのではないかと気づいてはっとする。いやはや。

    一緒に収載されている「

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    2026年02月05日
  • 若草物語(新潮文庫)

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    やっぱり外国の女の子のお話ってだ〜いすき
    かなり宗教色が強くて共感的なお話だったのは驚いたけど、心情がほんとに豊かに描かれててすてき、心潤う

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    2026年01月30日
  • 若草物語(新潮文庫)

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    ネタバレ

    キリスト教的価値観をベースにした温かい家族愛の物語でした。マーチ家の四姉妹それぞれはお姉さんらしいメグ、お転婆なジョー、物静かで大人しいベス、おしゃまなエイミーと皆個性的ながらもお互いを思いやる温かい優しさに溢れているので、読みながら私も穏やかな気持ちになりました。コツコツと自分の仕事をこなす内気なベスが好きです。貧乏であることに不満を抱く娘達をお母さんが扮したおばあさんが諭す「不満を感じたときには、自分たちがどれだけ恵まれているか考えて感謝なさいまし」という言葉が印象的でした。

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    2025年12月21日
  • 自負と偏見

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    モームの世界十大小説のひとつ。(読むのは、カラマーゾフの兄弟、戦争と平和、ゴリオ爺さん、赤と黒、に続いて5作目)

    日本で言うと寛政の改革の頃の作品というから驚きだ。(シェークスピアの200年後の作品と思えば十分現代に近いが。)

    200年以上前に、宗教も文化もまったく異なる異国で描かれた作品がスラスラ読めてしまうということは、それだけ、人類普遍の真理を扱った作品ということだろう。

    テーマは結婚。登場人物は、ほぼ全員上流階級の人たちだが、下はジェントリー(ベネット家)、上は伯爵家(ド・バーグ家)で、身分差は厳然としてある。

    ベネット家の5人姉妹、ジェイン、エリザベス(リジー、イライザ)、メ

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    2025年11月18日
  • 自負と偏見

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    ネタバレ

    ずっと読んでみたいと思いつつ200年以上前の作品を果たして自分が楽しめるか躊躇してた。
    購入後、冒頭を少しだけ読んでみようと思ったらあっという間に引き込まれ600ページ超えにも関わらず夢中で読み終えてしまった。
    ダーシーの愛があまりに素敵…。
    外見・内情ともにあまり語られないので脳内で私だけのダーシーがものすごい勢いで形作られていく。
    女性の向上心、男性との対等な恋愛関係、なにより自分自身と相手を認め受け入れ愛することを教えてくれる不朽の名作。読んで本当に良かった。

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    2025年09月29日
  • 若草物語(新潮文庫)

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    祖父母さんのお説教や退屈な日々に文句を言ってしまうけれど、イベントは家族みんなで楽しいね。
    クリスマスが近づいたらまた四姉妹に会いに読みたい一冊です。

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    2025年12月19日
  • 自負と偏見

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    今から200年以上も前の西暦1813年にイギリスで刊行された恋愛小説で、題名は『高慢と偏見』と訳されることの方が多いのじゃないかな。映画やドラマは『高慢と偏見』というタイトルで販売されている。
    ドタバタというほどではないにせよ、ほぼコメディ小説。「いるよなあ、こういうタイプの人って」と笑ってしまう登場人物だらけで、会話文も現代訳のため、非常に読みやすい。
    ただ、例えば主人公のエリザベス・ベネットが状況によって「エリザベス」「リジー」「イライザ」「ミス・ベネット」と様々な呼ばれ方をしていて混乱しやすい。当たり前だがエリザベスの姉のジェイン・ベネットも「ミス・ベネット」だし。
    どこかから登場人物一

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    2025年05月14日
  • 若草物語(新潮文庫)

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    ネタバレ

    個性豊かな四姉妹が出征した父親の留守中、いい人間になることを目指して奮闘する話です。

    うちも三姉妹なのでマーチ姉妹のわちゃわちゃした感じすごいわかります(笑)
    女ばっかりってうるさいんですよね。

    ジョーは作者の投影なのかな?
    サバサバしてて読書好きですごく好感が持てました。

    みんないい人間になろうとするけど、要所要所で失敗して反省するとこがリアルでいいですね。

    ラスト、メグとミスター・ブルックがいい感じになっちゃってどんよりするジョーの気持ち、すごいわかるなあと。

    私も妹達が結婚することになった時はそんな感じでした。
    今まで同じ家に住んで楽しくやってたのに知らない男が1番になって出て

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    2025年03月12日
  • 自負と偏見

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    ネタバレ

    タイトルの「高慢と偏見」は、ダーシーの高慢さとエリザベスの偏見を表しており、人の本質を見極めることの厳しさが感じとれた。
    物語の結末はハッピーエンドで、後味の良い作品であった。特に印象的であったのは細かい人物描写で、現代にも通じる普遍的な感情や価値観などが描かれており、名作とされているのに納得がいった。

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    2025年02月05日
  • 若草物語(新潮文庫)

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    キリスト教の教えが随所に散りばめられている。
    読み始めは少女たちの未熟さとの対比となって説教が押し付けがましく感じてしまったが、少女たちがそれぞれ悩みやトラブルにぶつかるなかで自分なりに教訓と向き合い成長していく様は読んでいて清々しさと温かさをもたらした。

    子供のころ読んだ翻訳本はメグが鼻持ちならないと感じて数ページで読むのをやめてしまったが、大人になって今の目線で見るとそうでもなくて、もしかすると自分にいちばん似ているからこその嫌悪感だったのかもしれない。

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    2025年01月30日