小山太一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読むのに3週間かかった。
解説にもあったけれど、登場人物の誰もが欠点を持っており、その欠点を欠点のまま描いている。いうなればその欠点こそが物語を先にすすめる推進力になっていた。だからこれだけドタバタとする。もどかしいくらいに。
コリンズが出てきたら話が長くなるから読んでいてコリンズかよとうんざりする。リディアやミセス・ベネットは終始何もわかっていない。確かに筋は一組の男女の結婚までの経緯を描いたごくありきたりのものなのだけれど、各人間のキャラクター性がいきいきと躍動していた。その結果、読む側は頁をめくるのがのんびりとしたり、すいすい読めたりする。そしてこの結末に大満足である。 -
Posted by ブクログ
イギリスの作家「P・G・ウッドハウス」のユーモアミステリ小説集『ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻(原題:The Casebook of Jeeves Ⅱ)』を読みました。
『ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻』に続き、「P・G・ウッドハウス」作品です。
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「ジーヴズ」、おまえの知恵を貸してくれ
時は20世紀初頭。
ロンドンのマンションの一室に、執事「ジーヴズ」は今朝も流れるように紅茶を携えやってくる。
村の牧師の長説教レースから実らぬ恋の相談まで、ご主人バーティの難題をややいじわるな脳細胞が華麗に解決(?)。
「バーティ」たちが通うドローンズ(のらくら)倶楽部の愉快な面々も少し顔をのぞかせる、ユーモア小説傑作選第2弾!
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ユーモア小説作家「P・G・ウッドハウス」の代表作である「ジーヴズ」シリーズの傑作選です… ぐうたらでダメ男の若旦那「バーティー」と、とんち男の召使い「ジーヴズ」が活躍する小説集の第2弾、、、
牧師の説教は誰がいちばん長いのか? 村の賭事から実らぬ恋の相談まで、執事「ジーヴズ」の脳細胞が優雅に解決… 前作に続き痛快ストーリーが愉しめました。
■トゥイング騒動記
(原題:The Great Sermon Handicap/The Purity of Turf/
The Metropolitan Touch,1922)
・その一 長説教大賞ハンデ戦
・その二 レースは神聖にして
・その三 都会的センス
■クロードとユースタスの出航遅延
(原題:The Delayed Exit of Claude and Eustace,1922)
■ビンゴと今度の娘
(原題:Bingo and the Little Woman/All's Well,1922)
・その一 ビンゴと今度の娘
・その二 終わりよければ
■ジーヴズと白鳥の湖
(原題:Jeeves and the Impending Doom,1926)
■ジーヴズと降誕祭気分
(原題:eeves and the Yule-Tide Spirit,1927)
■文庫版特別収録 ビンゴはすべて事もなし
(原題:All's Well with Bingo,1937)
■収録作品解題
■訳者付言 岩永正勝,小山太一
前作からの続きの連作短篇という感じで、主要な登場人物は変わっていないので安心して愉しめる一冊でしたね… 本作は「ビンゴ」とギャンブルを組み合わせたネタが多かったですねぇ、、、
「ジーヴズ」のトラブル解決法は、相変わらずキレッキレですが、「バーティー」は、頭が狂っているとか、おつむが弱いとか… そう信じ込ませることで解決させることが、一度ならず、二度、三度とあって、「バーティー」にとっては、哀しい結末が多かったですね。
それに対して、恋多き男でギャンブル好き、お金のことを含め、自己管理能力がゼロに近い「ビンゴ」の方は無事に結婚できて… しかも、お相手は前作で名前だけ登場した作家の「ロージー・M・バンクス」ですからねぇ、、、
さらに、妻から禁じられていたにも関わらず、モンテ・カルロでカジノに挑戦… すっからかんになったと思いきや、その後、ルーレットで大儲け、しかも、妻がカジノで負けちゃったことからお咎めなしという幸運さ。
人生、わからないものですね… 深く考えることなく、愉しませてもらいました。
以下、主な登場人物です。
「バーティー・ウースター」
暇を持て余す伯爵位継承予定者。
ジーヴスは彼にとって一種の先導者であり、哲学者であり、友人である。
思慮は浅いが、親族や友人のためにためらいなく一肌脱ぐなど、情誼に厚い気持ちのよい人物。
「ジーヴス」
バーティーに仕える従者。
あらゆることに精通しており、主人のバーティーのみならず、その親族や友人たちをその頭脳で助けてきた。
保守的で、バーティーが買ってくる前衛的なファッションには大抵強硬な態度で反対する。
ロージー・M・バンクスのファン。
「ビンゴ・リトル(リチャード・リトル)」
小中高大学まで一緒に通った、バーティーの幼なじみ。
何かにつけてバーティーに「お前は俺の友達だろう?」と頼み事をする。
伯父からの潤沢な小遣いで陽気に暮らしている。春になると誰かしらに恋をするうえ、猛烈に惚れっぽい。
「モティマー・リトル(ビトルシャム卿)」
ビンゴの伯父。「脚すっきりしなやかリトルの湿布薬」で蓄財し、先頃引退したばかり。
作中ではビンゴ・リトルと区別するために「老リトル」と表記されるが、後に結婚し、国王から貴族に列せられ、ビトルシャム卿となる。
「アガサ・グレッグソン」
バーティーの叔母。バーティーが子どもの頃から彼を低能呼ばわりし、人生を空費していると指摘し続けている。
バーティーが最も恐れる人物。身長179cm。
「ロージー・M・バンクス」
巷で話題のロマンス小説の作者。
ビンゴが伯父についた嘘のせいで、ビトルシャム卿はバーティーをバンクスだと思い込んでいた。 -
Posted by ブクログ
イギリスの作家「P・G・ウッドハウス」のユーモアミステリ小説集『ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻(原題:The Casebook of Jeeves)』を読みました。
少し軽めの内容の作品を読みたくなったんですよね。
-----story-------------
「機略と手際」、これが紳士に仕える私のモットーです
20世紀初頭のロンドン。
気はいいが少しおつむのゆるい金持ち青年「バーティ」には、厄介事が盛りだくさん。
親友ビンゴには浮かれた恋の片棒を担がされ、「アガサ叔母」は次々面倒な縁談を持ってくる。
だが「バーティ」には嫌みなほど優秀な執事がついていた。
どんな難帯もそつなく解決する彼の名は、「ジーヴズ」。
世界的ユーモア小説の傑作選。
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ユーモア小説作家「P・G・ウッドハウス」の代表作である「ジーヴズ」シリーズの傑作選です… ぐうたらでダメ男の若旦那「バーティー」と、とんち男の召使い「ジーヴズ」、、、
世界的に有名なこの名コンビと、オマヌケな「ビンゴ」やお節介屋の「アガサ叔母さん」たちが繰り広げる抱腹絶倒の人間喜劇… 天才執事「ジーヴズ」が、様々な事件やトラブルを解決していく痛快ストーリーが愉しめました。
■ジーヴズの初仕事(原題:Jeeves Takes Charage,1916)
■ジーブズの春(原題:Jeeves in Springtime,1921)
・その一 ジーヴズ、知恵を絞る
・その二 婚礼の鐘が鳴る
■ロヴィルの怪事件(原題:Aunt Agatha Her Mind/Pearls Mean Tears,1922)
・その一 アガサ叔母の直言
・その二 真珠は涙か
■ジーヴズとグロソップ一家
(原題:The Pride of Wooster is Wounded/The Hero's Reward/
Introducing Claude and Eustace/Sir Roderick Comes to Lunch,1922)
・その一 ウースター一族の名誉の問題
・その二 勇士の報酬
・その三 クロードとユースタスの登場
・その四 サー・ロデリックとの昼食
■ジーヴズと駆け出し俳優(原題:Jeeves and Champ Cyril,1918)
・その一 紹介状
・その二 エレベーター・ボーイの瞠目すべき装い
■同志ビンゴ(原題:Comrade Bingo/Bingo Has a Bad Goodwood,1922)
・その一 同志ビンゴ
・その二 ビンゴ、グッドウッドで敗退
■バーティ君の変心(原題:Bertie Changes His Mind,1922)
■『ジーヴスの事件簿』刊行によせて トニー・リング
■P・G・ウッドハウス小伝 小山太一
舞台は20世紀初頭のロンドン… 気立てはいいがおつむがゆるく、服装のセンスも微妙にマズい「バーティ」のもとには、次々と面倒ごとが舞い込んでくる、、、
「ジーヴズ」が彼の屋敷に到着した日も、「バーティ」は、ちょっとばかり堅苦しい婚約者たっての頼みで、叔父が書いた回顧録の原稿を盗み出さなくてはならなくなった。
叔父は回顧録の出版を熱望しているし「バーティ」は財政を叔父に頼っている… ところが婚約者は、自堕落で破廉恥な回顧録が出版されてしまったら、「バーティ」とは結婚しないと言い出した、、、
さて、どうする? 苦悩の末に「バーティ」は行動を起こすが、主人の服装に関してはいささか差し出がましい口をきく「ジーヴズ」の明晰な頭脳は、それをはるかに上回る解決策を弾き出していた(『ジーヴズの初仕事』)。
「バーティ」に降りかかる災難は、これだけでは終わらない… 親友の「ビンゴ」はいつだって恋の渦中にいるし、「アガサ叔母」は逃げ出したくなるような縁談ばかり持ってくる。
どの作品も面白かったのですが、イチバン印象に残ったのは『ジーブズの春』ですね。
好天に恵まれた春の午後、バーティーの恋多き幼なじみ「ビンゴ」にまたしても想いを寄せる女の子が現れた… 相手はロンドン・ピカデリーのしみったれたパン食堂のウェイトレス「メイベル」、、、
伯父「ミスター・リトル」からの援助で生活している「ビンゴ」は、いかにも「ミスター・リトル」が反対しそうな彼女との結婚が上手く行くよう、「ジーヴス」に手を貸して欲しいと頼む… 「ジーヴス」のアドバイス通り、巷で流行っている「ロージー・M・バンクス」のロマンス小説を読み聞かせることで「ミスター・リトル」の警戒心を解いた「ビンゴ」は、「メイベル」との結婚を了承を得るため、「ロージー・M・バンクス」の正体は「バーティー」だと大嘘を付いていた。
この計画は成功し、「ビンゴ」は「ミスター・リトル」から「メイベル」との結婚について許しを得るが、価値観の変わった「ミスター・リトル」は自宅で雇っている料理人で「ジーヴス」が婚約していた「ミス・ワトソン」と結婚しようとしてしまう… まさか、「ジーヴス」がここまで計算していたとは、、、
恐れ入ったし、ちょっとブラックなオチでしたね。
以下、主な登場人物です。
「バーティー・ウースター」
暇を持て余す伯爵位継承予定者。
ジーヴスは彼にとって一種の先導者であり、哲学者であり、友人である。
思慮は浅いが、親族や友人のためにためらいなく一肌脱ぐなど、情誼に厚い気持ちのよい人物。
「ジーヴス」
バーティーに仕える従者。
あらゆることに精通しており、主人のバーティーのみならず、その親族や友人たちをその頭脳で助けてきた。
保守的で、バーティーが買ってくる前衛的なファッションには大抵強硬な態度で反対する。
ロージー・M・バンクスのファン。
「ビンゴ・リトル(リチャード・リトル)」
小中高大学まで一緒に通った、バーティーの幼なじみ。
何かにつけてバーティーに「お前は俺の友達だろう?」と頼み事をする。
伯父からの潤沢な小遣いで陽気に暮らしている。春になると誰かしらに恋をするうえ、猛烈に惚れっぽい。
「モティマー・リトル(ビトルシャム卿)」
ビンゴの伯父。「脚すっきりしなやかリトルの湿布薬」で蓄財し、先頃引退したばかり。
作中ではビンゴ・リトルと区別するために「老リトル」と表記されるが、後に結婚し、国王から貴族に列せられ、ビトルシャム卿となる。
「アガサ・グレッグソン」
バーティーの叔母。バーティーが子どもの頃から彼を低能呼ばわりし、人生を空費していると指摘し続けている。
バーティーが最も恐れる人物。身長179cm。
「ロージー・M・バンクス」
巷で話題のロマンス小説の作者。
ビンゴが伯父についた嘘のせいで、ビトルシャム卿はバーティーをバンクスだと思い込んでいた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ19世紀初頭の貴族の恋愛小説。これは古典たけれど、内容はライト・ノベルではないかと思った。
田舎の貧乏貴族で容姿は普通、鋭い観察眼を持つエリザベスが、都会のツンデレ貴族・実はいい奴のダーシーと結婚するまでのストーリーだが、登場人物が軒並み個性的で面白い。
面倒くさがりの父、娘の結婚が全ての俗物の母、お人好しで美人の姉ジェーン。オタクの三女メアリ。ギャルの末妹リディア。生活のために結婚する友人シャーロット。容姿性格は良いが世間知らずのボンボンのMr.ビングリー。弁舌さわやかな色男のウィカム氏。人見知りでブラコンのダーシーの妹ジョージアナ。などなど。
スピード感がゆったりしているのが時々気になるけれど、江戸時代に作られた小説と思えば大した作品です。誰かコミカライズすればよいのに!
一般的には「高慢と偏見」と呼ばれている小説だけれど、PRIDEをどう訳すかが難しいところ。エリザベスのダーシーへの第一印象というところからすると高慢というのは適当だが、分かりにくい気がする。 -
Posted by ブクログ
好きな光文社古典新訳文庫のコーナーでふと目に止まり、英国ユーモア小説として有名らしいが、なんの予備知識もなく読んだ。
中年男子三名と犬一匹がボートでテムズ川をキングストンからオックスフォードまで上って、パングボーンまで下って、最後は汽車で帰ってくるドタバタ劇。
主人公Jの伯父さんが居間に絵を掛けた時の大騒ぎとか、釣り人の釣果インフレの法則(なかでも、“正直”なひとが25%増しに止める自分ルールをどんどん修正していく場面)とか、いちいちおもしろい。
景色、服装、食べ物はだいぶ日本とは違うけど、笑いのツボは結構世界共通のようで、気楽に楽しめる良書だと思う。