小山太一のレビュー一覧
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古き良きという感じがぴったり。
バディものというのは古今東西、王道ものの一つということですな。
王道を馬鹿にしてはいけません、王道なくして脇役は存在し得ないのが世の常です。
と言ってもさすがにちょっと古いかなぁ、本作は。当方レベルの英語能力だとこういう本の原文が一番良い気がする。Posted by ブクログ -
やんごとなきお方の愛読書ということで恐れ多くも拝読。
事前知識が全くなかったので読み始めていつの時代の本かと思ったら、20世紀前半の小説ということで納得。
イメージにある古き良き英国の香りと申しましょうか、こういう人たちによってそのイメージが形成されたのかもなぁと思わされる次第。
ゆったりとその空気...続きを読むPosted by ブクログ -
ウースター家の子息である、バーティが執事であるジーヴズの
助言や手助けにより、降りかかる問題をうまいこと回避していく
ユーモア小説の連作短編集の下巻。
今作では、15年来の学友である、ビンゴに翻弄されていく内容および、
バーティの人生を揺るがす精神科医であるおじとの対峙もある。
上巻である、才智...続きを読むPosted by ブクログ -
人に勧めてもらった。
玉野五十鈴の誉れにチンパシーを育まさせざるを得ない。
日常ミステリーをチーマにしてるので今までハード系のミステリーに親しんできた自分としては新たな分野となったが面白かった。
シーヴスとバーティの絡みが面白い。
バーティはシーヴスを使っていると思っているが、実際のところはバー...続きを読むPosted by ブクログ -
はじめは、舞踏会したり出会ったりお姉さんが風邪引いたりなんやかんや普通の日常で、ミスとかミスターとか名前がややこしいしダルいなーと思っていた。けれど、中盤から引き込まれ、怒涛の勢いで読み終えることができた。
ミスターダーシー、かっこよかった。知人に似ている、と思った。こんな普遍性ある物語が200年前...続きを読むPosted by ブクログ -
イギリス中産階級の制度や暮らしぶりが興味深い。他人を食事に招待しすぎで、やたら、よその家に長期滞在するし、みんな言いたい放題のやりたい放題。
階級や財力が結婚の条件に必要な為、お相手選びが露骨過ぎて、引いた。ハッピーエンドではあるが、義理の家族が強烈なのでこの先、上手くいくのだろうか。エリザベスには...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。タイトルからてっきりミステリだと思ってたら、ユーモア小説だった。
ピーター卿とバンターとか、黒後家蜘蛛の会のヘンリーみたいな、そんな話かと思いきや全然違った笑
「賢い従僕と間抜けな主人」型の物語ということで、パーティーのお間抜けぶりがあまりにも。でも、バカな子ほど可愛いというか、むしろ...続きを読むPosted by ブクログ -
古典をいまさら読んでみようシリーズ。あと、題名をオマージュした小説「犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」を読んでみたいなと思ってやったら先に本家を読もうと思ったのもある。
題名は有名なので聞いたことがあった。一般には「~犬は勘定に入れません」ですが、これは役者さんのこだわり...続きを読むPosted by ブクログ -
英国における主人と従僕の関係はその時代によっては厳格で絶対なるもの、ではあるが陰では知性ゼロ精神的には取るに足らないと言い放ち、主人であるウースターを思いのまま操るジーブス。何だか今一つのウースターの為に先手先手で動き窮地を逃れているようにみえるが結局のところジーブスが勝手いいように采配。基本ファッ...続きを読むPosted by ブクログ
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絵にかいたようなボンボンな青年の所へ
優秀な執事が就職した。
もちこまれる『珍』なのか『迷』なのか
かなり悩む事件の数々。
すべて終われば執事の言うことがもっともなのですが
そこまで考えられるのがすごいな、と。
いや、そもそも青年の周囲には
何故これほどまでに凄い人物たちが…。
ついでに、青年は...続きを読むPosted by ブクログ -
収録は以下の通り
トゥイング騒動記
クロードとエスターの出航遅延
ビンゴと今度の娘
ジーヴズと白鳥の湖
ジーヴズと降誕祭気分
ビンゴはすべて事もなし
田舎の村での賭け事
説教の長さ
村の運動会
ビンゴの恋
南アフリカ行きになった従兄弟達
またまたビンゴの恋
バーティの恋
ビンゴのカジノ
等々
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20世紀初頭のイギリスで、金持ちで未婚の青年バーティーの悩みを解決する従僕のジーヴズのお話
美智子上皇后陛下が誕生日に公表した文書で「ジーヴスも2、3冊待機しています」と言及したことでも有名になった小説
100年前のストーリーにもかかわらず、現代作家でもよく見かけるフランクで皮肉の効いた会話で...続きを読むPosted by ブクログ -
上皇后美智子様もご愛蔵、で有名になった小説。
事件簿、というのでミステリ系かと思ったのですが、どちらかというとユーモア小説です。本当にイギリスのユーモア小説! という感じの、皮肉の効いた洒落た会話が特徴的。
内容紹介にあるように「どんな難題もそつなく解決」しているのかというと、割と大騒ぎになってい...続きを読むPosted by ブクログ -
めちゃくちゃ面白いわけではない。でも読み進んでしまう。何をさておき読もう、とはならないが、空き時間に読むのにちょうどいい。読ませるのが上手いんだな。登場人物も個性的だし。Posted by ブクログ
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書店で「傲慢と偏見」で探してて見つからないというのを二回くらいやって購入、滑稽な人が次々と出てくるため「吾輩は猫である」を読んでる時の様な感覚に…下手な展開ですが、二人の感情が爆発してからは楽しめました。
名前を追うのに少し苦労した。
この人痛い目に合わないかな〜って人が結構いて、現実にもいるので...続きを読むPosted by ブクログ -
親切でお人好し、だけどちょっと要領の悪いバーティーの所に新しくやってきた従僕のジーブズは、非常に機転の効くよく出来た使用人。なんとなく主従逆転のようなこのコンビが暮らしの中のちょっとした問題を解決する。
出来の悪いバーティーも嫁をもらえばしっかりするだろう…と、次々と花嫁候補を紹介するアガサ伯母さ...続きを読むPosted by ブクログ -
イギリス、テムズ河をボートで渡る3人と犬の旅。そんなことができるのかと思いつつ、読む。ボートから眺める情景びは情緒があるが、エピソードはかなりの誇張表現です。最初はそのユーモアを楽しめたが、イギリスの歴史に絡むエピソードは知識がなくて理解し難い部分が多く後半はやや退屈に。印象に残ったのは第三章のポジ...続きを読むPosted by ブクログ
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従僕(執事)であるジーヴズと雇い主であるバーティ・ウースターによる
ドタバタなユーモア小説
短編集で7編収録されている
この作品は選集の第1弾ってことになりますね
初めて作者の作品に触れたし
海外の近代文学ってことになるのでしょうか
1922年前ごろの作品が収録されていますが
日本で言うと大正時代...続きを読むPosted by ブクログ -
1889年の作品とは思えない読みやすさで(光文社古典新訳文庫の好きなところ)、内容はタイトル通り、三人の男「J」、「ハリス」、「ジョージ」と犬の「モンモランシー」が、ボートに乗ってテムズ河を遡っていくユーモア物で、何か変な書き方だけれど、昔も、こんなベタなユーモア物があったんだなと思いました。でも、...続きを読むPosted by ブクログ
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もう古くなってしまった時代の産物のような「紳士と従僕」に庶民は憧れるのだよね。あくまでも主人公は従僕のジーヴズである。ちょっとゆるーい金持ち若者に、やや意地悪な仕えかたで、本人並びに友人の事件・難問を解決しながら働いているのが、なんともおかしみがある、ユーモア光る軽い読み物で、そこが心地いい。今時、...続きを読むPosted by ブクログ