【感想・ネタバレ】ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年10月05日

なんか気晴らしになるような楽しい本ない!?って言われたらおすすめしたい。藤色靴下をめぐって冷戦状態でも、あっさり素直にジーヴスを褒めちゃうバーティと、なんだかんだ(扱いやすい)ご主人との暮らしを気に入ってるらしいジーヴスが面白い。バーティとビンゴってスポンジ・ボブみたいな挙動してそうだよね。

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Posted by ブクログ 2020年06月14日

金持ちの坊ちゃんバーティと従僕(召使、執事のようなものでしょうか)のジーヴズ。
気のいい青年であるバーティは、いささかぼーっとしたところがあり、不労所得で生活していることもあってか、周囲の友人や結婚させようと縁談を持ってくる恐ろしい叔母のためにいつも厄介ごとに巻き込まれています。
そのトラブルを、颯...続きを読む爽と解決するのが従僕のジーヴズです。
とりたてて、人が死んだり大きな事件が起こったりするわけではありませんが、日常の中でバーティが感じる気苦労は並大抵のもので花阻喪ですし、時に冷たく突き放しながらも最後には主人のためになる解決策を示すジーヴズの叡智には感心させられます。
世にある「毒舌執事もの」「執事の探偵もの」の先駆けになった小説なのか、とも感じますが、単なる「毒」ではないユーモアにあふれているところなど、読んでいて気持ちの良い爽快なせりふ回しだった印象です。
一つひとつのエピソードは短く読みやすいですし、それぞれの話しが少しずつつながっている(時系列にそっている)ところなども、シリーズとして他の作品も読みたいと思わせてくれました。

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Posted by ブクログ 2023年03月13日

イギリスの作家「P・G・ウッドハウス」のユーモアミステリ小説集『ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻(原題:The Casebook of Jeeves)』を読みました。

少し軽めの内容の作品を読みたくなったんですよね。

-----story-------------
「機略と手際」、これが紳士に仕え...続きを読むる私のモットーです

20世紀初頭のロンドン。
気はいいが少しおつむのゆるい金持ち青年「バーティ」には、厄介事が盛りだくさん。
親友ビンゴには浮かれた恋の片棒を担がされ、「アガサ叔母」は次々面倒な縁談を持ってくる。
だが「バーティ」には嫌みなほど優秀な執事がついていた。
どんな難帯もそつなく解決する彼の名は、「ジーヴズ」。
世界的ユーモア小説の傑作選。
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ユーモア小説作家「P・G・ウッドハウス」の代表作である「ジーヴズ」シリーズの傑作選です… ぐうたらでダメ男の若旦那「バーティー」と、とんち男の召使い「ジーヴズ」、、、

世界的に有名なこの名コンビと、オマヌケな「ビンゴ」やお節介屋の「アガサ叔母さん」たちが繰り広げる抱腹絶倒の人間喜劇… 天才執事「ジーヴズ」が、様々な事件やトラブルを解決していく痛快ストーリーが愉しめました。

 ■ジーヴズの初仕事(原題:Jeeves Takes Charage,1916)
 ■ジーブズの春(原題:Jeeves in Springtime,1921)
  ・その一 ジーヴズ、知恵を絞る
  ・その二 婚礼の鐘が鳴る
 ■ロヴィルの怪事件(原題:Aunt Agatha Her Mind/Pearls Mean Tears,1922)
  ・その一 アガサ叔母の直言
  ・その二 真珠は涙か
 ■ジーヴズとグロソップ一家
 (原題:The Pride of Wooster is Wounded/The Hero's Reward/
      Introducing Claude and Eustace/Sir Roderick Comes to Lunch,1922)
  ・その一 ウースター一族の名誉の問題
  ・その二 勇士の報酬
  ・その三 クロードとユースタスの登場
  ・その四 サー・ロデリックとの昼食  
 ■ジーヴズと駆け出し俳優(原題:Jeeves and Champ Cyril,1918)
  ・その一 紹介状
  ・その二 エレベーター・ボーイの瞠目すべき装い
 ■同志ビンゴ(原題:Comrade Bingo/Bingo Has a Bad Goodwood,1922)
  ・その一 同志ビンゴ
  ・その二 ビンゴ、グッドウッドで敗退
 ■バーティ君の変心(原題:Bertie Changes His Mind,1922)
 ■『ジーヴスの事件簿』刊行によせて トニー・リング
 ■P・G・ウッドハウス小伝 小山太一

舞台は20世紀初頭のロンドン… 気立てはいいがおつむがゆるく、服装のセンスも微妙にマズい「バーティ」のもとには、次々と面倒ごとが舞い込んでくる、、、

「ジーヴズ」が彼の屋敷に到着した日も、「バーティ」は、ちょっとばかり堅苦しい婚約者たっての頼みで、叔父が書いた回顧録の原稿を盗み出さなくてはならなくなった。

叔父は回顧録の出版を熱望しているし「バーティ」は財政を叔父に頼っている… ところが婚約者は、自堕落で破廉恥な回顧録が出版されてしまったら、「バーティ」とは結婚しないと言い出した、、、

さて、どうする? 苦悩の末に「バーティ」は行動を起こすが、主人の服装に関してはいささか差し出がましい口をきく「ジーヴズ」の明晰な頭脳は、それをはるかに上回る解決策を弾き出していた(『ジーヴズの初仕事』)。

「バーティ」に降りかかる災難は、これだけでは終わらない… 親友の「ビンゴ」はいつだって恋の渦中にいるし、「アガサ叔母」は逃げ出したくなるような縁談ばかり持ってくる。

どの作品も面白かったのですが、イチバン印象に残ったのは『ジーブズの春』ですね。

好天に恵まれた春の午後、バーティーの恋多き幼なじみ「ビンゴ」にまたしても想いを寄せる女の子が現れた… 相手はロンドン・ピカデリーのしみったれたパン食堂のウェイトレス「メイベル」、、、

伯父「ミスター・リトル」からの援助で生活している「ビンゴ」は、いかにも「ミスター・リトル」が反対しそうな彼女との結婚が上手く行くよう、「ジーヴス」に手を貸して欲しいと頼む… 「ジーヴス」のアドバイス通り、巷で流行っている「ロージー・M・バンクス」のロマンス小説を読み聞かせることで「ミスター・リトル」の警戒心を解いた「ビンゴ」は、「メイベル」との結婚を了承を得るため、「ロージー・M・バンクス」の正体は「バーティー」だと大嘘を付いていた。

この計画は成功し、「ビンゴ」は「ミスター・リトル」から「メイベル」との結婚について許しを得るが、価値観の変わった「ミスター・リトル」は自宅で雇っている料理人で「ジーヴス」が婚約していた「ミス・ワトソン」と結婚しようとしてしまう… まさか、「ジーヴス」がここまで計算していたとは、、、

恐れ入ったし、ちょっとブラックなオチでしたね。


以下、主な登場人物です。

「バーティー・ウースター」
 暇を持て余す伯爵位継承予定者。
 ジーヴスは彼にとって一種の先導者であり、哲学者であり、友人である。
 思慮は浅いが、親族や友人のためにためらいなく一肌脱ぐなど、情誼に厚い気持ちのよい人物。

「ジーヴス」
 バーティーに仕える従者。
 あらゆることに精通しており、主人のバーティーのみならず、その親族や友人たちをその頭脳で助けてきた。
 保守的で、バーティーが買ってくる前衛的なファッションには大抵強硬な態度で反対する。
 ロージー・M・バンクスのファン。

「ビンゴ・リトル(リチャード・リトル)」
 小中高大学まで一緒に通った、バーティーの幼なじみ。
 何かにつけてバーティーに「お前は俺の友達だろう?」と頼み事をする。
 伯父からの潤沢な小遣いで陽気に暮らしている。春になると誰かしらに恋をするうえ、猛烈に惚れっぽい。

「モティマー・リトル(ビトルシャム卿)」
 ビンゴの伯父。「脚すっきりしなやかリトルの湿布薬」で蓄財し、先頃引退したばかり。
 作中ではビンゴ・リトルと区別するために「老リトル」と表記されるが、後に結婚し、国王から貴族に列せられ、ビトルシャム卿となる。

「アガサ・グレッグソン」
 バーティーの叔母。バーティーが子どもの頃から彼を低能呼ばわりし、人生を空費していると指摘し続けている。
 バーティーが最も恐れる人物。身長179cm。

「ロージー・M・バンクス」
 巷で話題のロマンス小説の作者。
 ビンゴが伯父についた嘘のせいで、ビトルシャム卿はバーティーをバンクスだと思い込んでいた。

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Posted by ブクログ 2022年04月14日

一編だけ読んだけど、ニヤニヤだ止まらない。(ちょっと行き過ぎた)バカバカしさも、イギリスをイギリスたらしめている特徴なんだと思いいたる。

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Posted by ブクログ 2022年04月01日

ちょっと前に途中まで読んで放置してたやつ

面白かった!どうしようもなく「おぼっちゃま」な主人公と、抜け目ないジーブスの日常がくだらなすぎてのんびり読んでられるところが好き!

やっぱ海外の読みやすい作品好きかもなあ、
イギリスではホームズシリーズと並んで有名らしいけど本当なのかな、初めて知った〜

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Posted by ブクログ 2022年02月02日

安定の面白さ。虫食い的に読んでいる。なかなか本屋さんにないのは気のせいかな。また見つけたら読んでみようと思う。

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Posted by ブクログ 2021年02月05日

イギリス版一休さんって感じ。

短編集で読みやすかったです。

お金持ちのお坊ちゃんが周囲に振り回されるドタバタ具合が面白い。

間もなく新刊が出るようなのでそれも読みたいです。

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Posted by ブクログ 2020年10月30日

なんとも小気味いい。
「さようでございます」
言葉少なにサラリと解決、すました顔のジーヴズが目に浮かぶようである。
次々問題を持ち込む頼りなげなご主人と、周囲の少々やっかいな人たち。この困ったチャンにも見えるこれらの人々が、また妙に愉快でかわいいのだ。
イギリスの上流階級をスマートに笑い込める。

...続きを読むジーヴズ、我が家にも来てくれないかな。
目次や各章扉のデザインもナイス!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年08月11日

上皇后美智子様が「2、3冊待機しています」として、話題となった本。とても格式が高く、全ての話しが心地よく回収されていく。超金持ちの未婚青年バーティとその執事のジーブスの名コンビ。バーティが解決したい難問(彼の婚約、同志の恋、養子が欲しい等)をジーブスに突きつけ、ジーブスが顔色一つ変えず、2、3歩先回...続きを読むりして、スマートに難問を片づける。その際決まってバーティがジーブスに最大の賛辞を贈る。この本の面白さはバーティの持ち前のすっとぼけな性格をジーブスが軽く窘めていくという歯車が最高に合っているところだろう。

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Posted by ブクログ 2020年06月03日

表紙の靴下を摘まんでいるシーンを
迎えるまでにバーティとジーヴスの関係性が
理解できるような流れになっていて、
表紙のシーンはお気に入りです。

読んでいるとクスッと笑えて、
流石だなぁと感心してしまいます。
主人ファーストと見せかけてちゃんと
自分の理想通りに物事を進めてしまう
ジーヴスには敵わな...続きを読むいなーと
思ってしまいます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月03日

すべてこの執事にお任せ。

若きお金持ちの青年バーティとその執事ジーヴズ。次々と持ち込まれる難事件はジーヴズに任せればうまくいく。凸凹コンビのとぼけたやりとりが楽しいユーモア小説。

美智子様のお話から。ゆるりと読むのに相応しい、洒落た小説だった。ちょっと抜けてて、でもお人好しなところが伝わるバーテ...続きを読むィと、主人を手の上で転がす有能な執事ジーヴズ。毎回主人のファッションに難儀を示すジーヴズと、頭に来たり解決したら諦めたりとフワフワなバーティのやりとりがいい。これはもはやかわいいの域。

息をするように恋に落ちる親友のビンゴ、これでもかというほど毎回困った縁談相手を薦めてくるアガサ叔母など、周囲のキャラクターも愛すべき存在感。

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Posted by ブクログ 2020年03月02日

この人スゲーってなるのは最初の2,3話で、段々と、実は旨いこと自分の良い方に持ってってるだけじゃね?てなったり、ていうかネタ的に飽きてくるというのはある。コナンくんが事件を呼び寄せ続けるくらいにしょっちゅう事件があるとイマイチ希少価値がないという。
短編でしょっちゅうすごいから、そのせいでスゴさが薄...続きを読むれてしまうんだろうかな?と言うくらいに、最初の方の話での爽快感は半端ない。
もうやっておきました、って言いたいよね。このドヤ感。快感〜って感じか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年09月09日

 話の内容も面白いんだけど、冒頭で毎度服の趣味にダメだしされて仲がこじれてるバーティとジーヴズに一番笑ってしまった
 割と冷淡なイメージだったジーヴズですが、『バーティ君の変心』では主人愛が垣間見れたような……ような…気のせいか。

 以前読んだ雑誌のミステリー特集でこの「ジーヴズもの」も紹介されて...続きを読むたけれど、はたしてミステリーなのか…ユーモア小説よね。
「謎解きは~」の元ネタって感じはするけど。その本読んだこと無いのでイメージで

 それにしても「ジーヴズ」って言いづらいの私だけでしょうか。
 次の巻も購入済みなのでさっそく読み始めようと思います。

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Posted by ブクログ 2023年11月27日

やんごとなきお方の愛読書ということで恐れ多くも拝読。
事前知識が全くなかったので読み始めていつの時代の本かと思ったら、20世紀前半の小説ということで納得。
イメージにある古き良き英国の香りと申しましょうか、こういう人たちによってそのイメージが形成されたのかもなぁと思わされる次第。
ゆったりとその空気...続きを読む感を楽しむ本かと思われ。

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Posted by ブクログ 2023年04月26日

人に勧めてもらった。
玉野五十鈴の誉れにチンパシーを育まさせざるを得ない。

日常ミステリーをチーマにしてるので今までハード系のミステリーに親しんできた自分としては新たな分野となったが面白かった。

シーヴスとバーティの絡みが面白い。
バーティはシーヴスを使っていると思っているが、実際のところはバー...続きを読むティはシーヴスの掌の上でおどらされているだけでバーティはどこか友達というかはGoogleとかに似ている感じ。

また、ビンゴはとても面白い方。突拍子のないだこと!!

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Posted by ブクログ 2023年01月28日

面白かった。タイトルからてっきりミステリだと思ってたら、ユーモア小説だった。
ピーター卿とバンターとか、黒後家蜘蛛の会のヘンリーみたいな、そんな話かと思いきや全然違った笑

「賢い従僕と間抜けな主人」型の物語ということで、パーティーのお間抜けぶりがあまりにも。でも、バカな子ほど可愛いというか、むしろ...続きを読むもっとおバカなビンゴもいて、いやはやバンターも大変ね。というか、(コントロールしやすい)主人のことは気に入っているとしても、あれこれ手を回してくれるの、もはやお母さんね…。

この物語を当時皇后という立場の人が取っておいて、上皇后という立場になって読んでいるのかと思うと、なるほどというか、なんというか、こんなこと書いちゃあなんだけれども、なんとも言えないおかしみがある。

『バーティーくんの変心』みたいな、ジーヴズの立場からの作品をもっと読みたいな。面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年10月18日

英国における主人と従僕の関係はその時代によっては厳格で絶対なるもの、ではあるが陰では知性ゼロ精神的には取るに足らないと言い放ち、主人であるウースターを思いのまま操るジーブス。何だか今一つのウースターの為に先手先手で動き窮地を逃れているようにみえるが結局のところジーブスが勝手いいように采配。基本ファッ...続きを読むションセンスで対立し、ウースターが折れる。
面白いのか?微妙である。

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Posted by ブクログ 2022年08月27日

絵にかいたようなボンボンな青年の所へ
優秀な執事が就職した。

もちこまれる『珍』なのか『迷』なのか
かなり悩む事件の数々。
すべて終われば執事の言うことがもっともなのですが
そこまで考えられるのがすごいな、と。
いや、そもそも青年の周囲には
何故これほどまでに凄い人物たちが…。

ついでに、青年は...続きを読むセンスを矯正されればいいかと。
実物を、ちょっと見てみたいです。

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Posted by ブクログ 2022年07月26日

20世紀初頭のイギリスで、金持ちで未婚の青年バーティーの悩みを解決する従僕のジーヴズのお話


美智子上皇后陛下が誕生日に公表した文書で「ジーヴスも2、3冊待機しています」と言及したことでも有名になった小説

100年前のストーリーにもかかわらず、現代作家でもよく見かけるフランクで皮肉の効いた会話で...続きを読む語られるので読みやすい
ただ、固有名詞や時代や地域特有の文化・風習に関しての知識がないため、すべてをちゃんと理解して読もうとすると時間がかかるかも

気はいいけど少しおつむのゆるいバーティー・ウースター
幼なじみで、惚れっぽくてバーティに輪をかけておつむの弱いビンゴ・リトル
バーティーの伯母で、執拗に結婚させようとしてくるアガサ・グレッグソン

爵位を継ぐようなアッパークラスの人たちだけど、若者達はろくでなしばかりで、どの程度のリアリティと時代性を反映しているのかよくわからない
そんな中、タイトルを冠するジーヴズの先見性や情報収集能力と謀略っぷりが際立つ


持ち込まれる厄介事は、恋人からの難題、親友ビンゴの恋の相談、アガサ叔母の持ち込む厄介な縁談等々
そんな問題に対してジーヴズはスマートに、そして自らの利になるように解決する

もしかして、執事もの原点だったりするのか?

バーティのフランクな語り口調は現代作家の小説にも共通するものがある
あと、バーティの取り入れるトレンドファッションアイテムについてジーヴズが嫌悪の態度を序盤で示しつつ、解決した後の会話で「処分していい」「既に」というやり取りが面白い

ってか、ジーヴズの解決方法は一応バーティの望む結果になっているけど
もっとスマートな解決方法があったのでは?と思えるところもいくつか

真珠のアレに関しては、結局お金は取られてると思うんだけど、そこんとこはよいのですかね?
まぁ、全体的に金銭的な面に関してはバーティが損してるのを許容しているエピソードの傾向があるかな
さすがはアッパークラスですね

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Posted by ブクログ 2022年06月29日

上皇后美智子様もご愛蔵、で有名になった小説。
事件簿、というのでミステリ系かと思ったのですが、どちらかというとユーモア小説です。本当にイギリスのユーモア小説! という感じの、皮肉の効いた洒落た会話が特徴的。

内容紹介にあるように「どんな難題もそつなく解決」しているのかというと、割と大騒ぎになってい...続きを読むる事件もあるので疑問ですが、まあコメディですし結局主人がいいならいいのかなと。
この主人も頭の方はいまいちですが結構いいやつで、嫌味なほど優秀でちょっと毒舌なジーヴズといいコンビ。面白かったです。

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Posted by ブクログ 2022年02月23日

 めちゃくちゃ面白いわけではない。でも読み進んでしまう。何をさておき読もう、とはならないが、空き時間に読むのにちょうどいい。読ませるのが上手いんだな。登場人物も個性的だし。

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Posted by ブクログ 2021年12月09日

親切でお人好し、だけどちょっと要領の悪いバーティーの所に新しくやってきた従僕のジーブズは、非常に機転の効くよく出来た使用人。なんとなく主従逆転のようなこのコンビが暮らしの中のちょっとした問題を解決する。

出来の悪いバーティーも嫁をもらえばしっかりするだろう…と、次々と花嫁候補を紹介するアガサ伯母さ...続きを読むん。バーティーはこの伯母さんに頭が上がらない。

親友のビンゴは次々と新しい女の子に恋をして…次々と振られる。相手はウエイトレスだだったり、家庭教師だったり、社会主義運動家だったり…相手構わず?懲りずに邁進するビンゴの恋路にバーティーは振り回される。
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ジーブズは確かに気が利いて頭の回転も早いんだけど…私だったらクビにしちゃう。どうも雇い主に対する礼節に欠けてる気がして。

でもダメダメのバーティーくんだから、それも有りなんでしょうね。バーティーくんは頼りないけど、なかなかの好人物です。

20世紀初頭の作品でTVドラマ化もされていたみたいです。ちょっと映像も見てみたくなった。

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Posted by ブクログ 2021年08月17日

従僕(執事)であるジーヴズと雇い主であるバーティ・ウースターによる
ドタバタなユーモア小説

短編集で7編収録されている
この作品は選集の第1弾ってことになりますね
初めて作者の作品に触れたし
海外の近代文学ってことになるのでしょうか
1922年前ごろの作品が収録されていますが
日本で言うと大正時代...続きを読むになりますが
読んでいてそんなに古い時代とは感じなかったのが
印象的

雇い主のバーティが友人のビンゴのためにひと肌脱ぐ
話しでは危険を冒してことを起こしたのにもかかわらず
思わぬ展開になり失敗してしまうという
バーティという人物が象徴されるような話しになってました

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Posted by ブクログ 2021年03月04日

小さい頃、このシリーズの小気味良さにハマっていた記憶があり、懐かしくなり手に取りました。
変わらずの鮮やかさではありましたが、今一冊丸々読むとちょっと食傷気味。好感を持てる登場人物がほぼ全くいないのが他作品には中々無い特徴だと思いました。

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Posted by ブクログ 2021年02月23日

よろしゅうございます。


米澤穂信先生の『玉野五十鈴の誉れ』に出てきたセリフ「あなたは、私の……ジーヴスだと思っていたのに」からずっと気になっていた、ジーヴス。

どうしてだか初老の紳士を想像していたのだけれど、これは切れ者の好青年ですね???

ドラえもんのような愛はないけれど、主人をよく従える...続きを読む従僕の構図は小気味いい共依存。

水戸黄門的なお決まりパターンで安心して読めるし、休日の午後にちょうどいい。これは2冊目の傑作選も手が伸びちゃうかも。

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Posted by ブクログ 2020年12月03日

セイヤーズやオルツィの推理ものに夢中になった時期はあったけど、まだまだ知らない20世紀初頭のイギリスの探偵物作家がいらしたんだ、ということで話題にならねば読む機会のなかった一冊。たしかに軽くて楽しい意味深い読物です。

ジーヴズという賢くて世慣れた執事がついていれば、お気楽で自律性や自立性のない若殿...続きを読むが、生き馬の目を抜く世の中を渡っていけるっていうの。生計を身内の支援で暮らしているのに幅とって、若き殿のこと故、魅力的なしかし、いわくありげな、ふさわしくない女性に惚れてしまい、困った挙句、修正してもらうのがこの執事さんなので。

しかも、若殿バーティーばかりでなく、竹馬の友ビンゴまで同じようなことをやらかすので、それも何回も、友達まで助けてもらうようになる。つまり、この本では繰り返し難題が持ち上がるが、ほとんどが困った縁談がらみというわけで、どうして話題になったのかを含めて、むずむずしてしまう。

貴族的暮らしをしているバーティーもビンゴもお金持ちかもしれないが、叔父さんから貰っているお金でしょ、叔父さんたちの機嫌を取らないとならないかわいそうなところもあるのですよ。人間そんなところ大いにあり、と納得でもあるけれども、大いに笑ってしまいます。

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Posted by ブクログ 2020年07月19日

ミステリーかと思って読み始めたけど、間抜けな主人バーティに仕える従僕ジーヴズが主人の困りごとを解決していくという話だった。
短編集だし、話も重くなくて読みやすいので、気楽に読みたい気分のときにピッタリの一冊。

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Posted by ブクログ 2020年03月17日

馬鹿な主人を上手に調教する執事。お見事!これならどんな相手も楽勝ね、ジーヴス。
プライベートはどんな感じなのかがものすごく知りたい!Σ(゚Д゚)

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Posted by ブクログ 2020年03月13日

元々外国語の本って翻訳してあるけど言い回しが難しくて読むのも一苦労…。この本も難しかったけど、最後のどんでん返しが面白かった。

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Posted by ブクログ 2019年03月19日

帯の「皇后陛下もご愛蔵」の一言につられて書店で購入。
予備知識が無かったので「執事が主人の容疑を晴らすため、殺人事件の解決でもするのか!?」と勝手に期待していたのだが、違ったテイストだった(笑)
考えてみれば「皇后陛下のご愛蔵」ならば、血なまぐさい殺人事件など無くてあたりまえですよね。

知性は足り...続きを読むないが人のいい主人と、たぐいまれなる才智と騎手のごとき手綱さばきで、主人を操る執事。
二人の関係性の面白さに加え、なんとも、のほほ~んとした事件の数々。
結構、面白かったです!

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