城平京のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
怪異の絡む不可思議な事件に論理的な解決をもたらすミステリ短編集。ただし論理的ではあるけれど、すべてが真実とは限らず、むしろ虚構。それでも美しく収まればいいという潔さが魅力です。あいかわらず可憐にして苛烈な岩永琴子が素晴らしい。
お気に入りは「幻の自販機」。これ、意図的に利用できればとんでもないアリバイ工作ができそうなシロモノなのですが。逆にそれを崩さなければならないって……なかなかに過酷なミッションです。この逆転の発想はなかなかできないなあ。そして化け狸がなんだか可愛い。この自販機、出くわしてみたいかも?
「電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを」もすさまじい作品。とてつもなくパワフルすぎる怪異に唖然。人形に込められた意味がまさかそこまでのものだったとは……! 恐るべきは妖怪よりも怪異よりも、人間の執念、なのかも。 -
ネタバレ 購入済み
マンガで虚構推理スリーピング・マーダー読んで次回まで解決編待てそうになかったので思い切って買いました。
感想は、成る程そういうことか!と納得できる内容で買って良かったと満足しています。マンガでわからなかった細かい部分なども知ることが出来たのでもう1度読み直しているところです。
結果として音無家の人逹の心にやるせなさと暗い影を落とすことになりましたが、ちょっとした救いもあったのでこの結果も個人的には満足しています。
あとは主人公の岩永琴子の公正さと冷酷さを見ていて、『スパイラル外伝』に出てきた鳴海清隆を思い出しました。あの作品で『ワンダフル・ハート』の時の鳴海清隆が今回の岩永琴子とよく似た感じだったので、昔の本も読み直し始めたりしてるところですwww -
Posted by ブクログ
相撲を愛する両親の元で相撲の知識と技術を教え込まれた文季が転校したのは、相撲好きのカエルの神様が崇められる村だった。小さい頃から相撲漬けの日々を送って来たため相撲の知識や技術だけでなく、相手の動きを見て対応策を考えることまでできるようになった文季だが、如何せん身体の小ささが災いして対戦成績はイマイチパッとなかった。しかしその能力をカエルの神様に見込まれ、村を治める一族の娘真夏を通じて神様に相撲を教えることになるのだった。
なかなか突飛な設定ですが、すんなり読ませられます。身体が小さいからこそ相手の一挙一動を見て対応する必要があり、それが文季の思考の全てを表わすことになっているのが面白いです。なので隣村で起こった死体遺棄事件に関してもその能力を活かして刑事である伯父に自分の考えを述べることに繋げるのも、突飛ながらも面白いです。しかしまあこの事件の部分は物語のメインではないのですが。
物語終盤に至る伏線の回収とどんでん返し、そこにこそこの作品のミステリ的面白さとしての醍醐味があるのでしょう。そして事件の真相の一部に気付かなかった文季が同じく見落としていたもの。その提示のされ方や落とし処が実に爽快なのです。なるほどこれこそミステリの面白さと膝を打ちます。
そこに身体の小さい文季と身体の大きい真夏。村を治める一族に課せられた運命。相撲に愛された文季が己の相撲で得たもの。ふたりのそれぞれの想い。そんなキャラクターが織りなす関係性が実に巧妙に絡み合って青春小説の妙があります。そこがミステリ的爽快感と相乗関係となって物語を盛り上げてくれます。 -
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大円団!
原作を読んでいるので展開などは全て知っていたのですが、いやあ、本当に見事な漫画化でした。
原作者あとがきで書かれてますが、この漫画に関しては(原作者の方には嬉しくない言葉でしょうが)原作よりも漫画の方がより魅力的な表現ができているのではないかなと思います。自分、原作読んだ時全然琴子が好きになれなかったんですけど、漫画の琴子は本当に魅力的なキャラクターになっていると思います。
まあ正直、内容としては明らかに漫画よりも小説向きの内容で、これをあえてコミカライズしようとするのはよっぽど弾に困ってんのかなと編集部の内情を心配したくなっちゃうほどなのですが、片瀬先生が本当に見事な仕事をしてくれたと思います。
まあでも、自分も原作を読んだ上で漫画を読んでるので、漫画だけを読んだ時にどう思うかというのは本当のところ分からないのですが。
原作を読んだ時にもその論理のねじくれた構成に唸らされて、ぜひ続きが読みたいと思ったのですが、なんと!続編が決定ということで!本当にめでたい!
今度は小説抜きで漫画だけで読もうかな…(城平先生すいません)
あとはアニメ化かな!ぜひよろしく! -
Posted by ブクログ
相撲好きの両親に育てられ、小柄だからこそ知識と理論と洞察力の相撲を取るがゆえに、カエルの神様が治める相撲が盛んな村であれやこれや巻き込まれるお話
ファンタジー、ミステリ、恋愛等々と色々な要素が詰め込まれてあるけど、そこはやはり城平クオリティでちゃんとまとまっている
ただまぁ、ミステリな刑事事件は別に省いても物語りは成立すると思うし、どうしても必須かと言われるとちょっと疑問
ただ、それ以外のところでのミステリ要素はすばらしい
ファンタジーながらもちゃんとルールを提示し、理由のない謎はないという解決を見せる物語の構造がちゃんとしている
推理で格闘をするというのはスパイラルの外伝のソードマスターの犯罪でもやってたね
相手の心理を逆手にとってというやり口も一緒
こっちの方が丹念に伏線が張られているのでより納得したけどね
そのうちこれはマンガ化するんじゃないか?
むしろ、文章よりもマンガやアニメ向きな気がする -
Posted by ブクログ
ネタバレ惚れた女を守れず、
救えず、
その果てに死ぬのが許されず、
その女と殺しあう状況=ローズレッド・ストラウス!
比良坂花雪は、
ブラックスワンの中でステラと話し合い、
真実を知ってしまう。
普通の、
少女には重すぎるよねストラウスの過去は。。。
つかさ、
ブラックスワンは、
ストラウスの愛したステラと、
その子供の影響を受けてるんですから、
容姿や、
性格が似てる人が多くなるのもうなずけるって、
愛した人や、
その人との子供と似てる人を、
ストラウスは今まで49人も殺してきたのか?!
どんだけ辛い1000年間だったんだろう?
レティシアの、
ストラウスが何をしたんだ!
って、
始まる叫びが、
ストラウスの心の代弁ですよね。
ストラウスと、
刃蓮火が話してる、
苦しい感情を理性で抑えてきたストラウス。
理性で抑えられるほどの想いならば、
その想いって、
実は、
たいしたことない想いじゃないのか?
そんなに、
ステラを、
愛娘を、
愛していなかったんじゃないかって想うストラウスの境地って。。。
ヴァンパイアなんですね。。。
きっと、
ストラウスは、
比良坂花雪ことブラックスワンに殺されるのを覚悟してるというか、
死ぬんだな。
と、
思ってみんなにさよならを言って回ってるのですが、
ブリジットとの、
吸血は美しすぎて痛い。
いとも簡単に、
あっけなく、
宇宙人を全滅させ、
月を、
ダムピールの住める星に変え死んでいったアーデルハイト。
ストラウスは月から帰ってきてそのまま、
ブラックスワンこと、
比良坂花雪と殺しあう。
比良坂花雪は、
ブラックスワンから解放され、
ストラウスは、
王という責務から解放されたんでしょうねぇ。。。
いと高き月の恩寵がありますように
今までは敵対してきたんですよ。
きっと、
心のどこかで、
過去のストラウスを描きながら、
戻ってきてほしいと思いながら戦ってきたんだと思いますブリジット。
戻ってきたのに永遠の別れ。
お父さんがストラウス。
お母さんがブリジット笑
そんな娘のレティシアは、
きっと、
それは誰よりも素敵なレディになることでしょう。
ただのJKではいられない。
どうなったんでしょうあれから比良坂花雪は。
宇宙へ飛び立つようなことになってればステキかな?
月を見上げれば、
うさぎさんが居るとかじゃなくって、
ゴッドエネルが居るんだなぁーじゃなくって、
ステキなダムピールの美女がいるんだなと思った方がステキですよね。