城平京のレビュー一覧
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シリーズ2作目
マンガとアニメを先に見てたので、どうしても新鮮味に欠ける
でも、まぁ小説の城平京のらしさをより強調されているのがマンガでありアニメですからねぇ
収録は5編
・ヌシの大蛇は聞いていた
・うなぎ屋の幸運日
・電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを
・ギロチン三四郎
・幻の自販機
・ヌシの大蛇は聞いていた
アニメだと鋼人七瀬の前の話として描かれていたやつ
実際はどうあれ、対象者を説得できる推理を披露して納得させればOKという、正に虚構推理というタイトルを体現している話だと思う
それにしてもヌシ様、細かいところまで気になるお方なのですねぇw
・うなぎ屋の幸運日
琴子さんが最後にチクリと刺すだけのお話
ただ、うなぎ屋に入った理由というのが何ともアレで琴子さんらしいというか
・電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを
真相や施されていた仕掛けとしてはちょっとひねったものでしたね
臆病な復讐者に相応しく、結局成就しないあたりがさもありなん
・ギロチン三四郎
行動の是非はともかく、虚構推理にはめずらしく人の良い意味での想いが込められたお話
・幻の自販機
怪異により成立してしまった殺人事件のアリバイ
小説限定のエピソードなので初読み
容疑者は自首しているにもかかわらず
たぬきがやっているうどん自販機の怪異のに紛れ込んでしまい、出る際にショートカットしてしまったために辻褄の合わなくなってしまった犯行後の行程
自首しているのにアリバイがあるというジレンマ
そして怪異が原因のためその検証もできない
琴子さんの考えた落とし所もまぁ妥当なところだと思う -
Posted by ブクログ
ミステリであってミステリではない、不思議な読後感のある一作。
本格ミステリ大賞を受賞してはいるが、タイトルの通り物語に通底しているのは虚構の存在だった。
人では無い存在に対する調停者と、人であって人ではない存在というフォーマット自体は怪異を扱う物語では見たことのあるフォーマットであるし、中盤までの展開は普通のミステリ・推理ものから大きく離れたものではない。
しかし、ミステリというジャンルのコアを逆手に取ったような展開は無理矢理にも見えるものの、一定筋の通ったストーリーに仕上がっていて面白かった。
登場人物の会話にどこかクセがあって、サキさんってこんな口調するのかなぁ?と思ったところがいくつかあり、読む手が若干止まったが、作品としての面白さを削るものではない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ23/9/1〜9/7
『虚構推理』短編目当てだったけれど、面白い作品が読めてよかった
城平京さんと芦沢央さんが特に面白かった
23/9/1 ★★★
辻堂ゆめ『十四時間の空の旅』
初読み作家さん
思春期のこだわりやうるささがしんどい
そう言えば、『魔女の宅急便』の2巻以後も思春期描写が苦手だったな
理不尽にイライラして、周りに当たり散らすタイプの思春期描写が苦手
些細なことで色々悩むタイプなら大丈夫なんだけど、、
最後はお父さんの気持ちが通じてよかったな
23/9/1〜9/7 ★★
凪良ゆう『表面張力』
『流浪の月』しか読んだことがなかった
軽い感じで不倫が出てきてげんなり
ピリッと苦い結末
でも読ませるし面白い
下宿シーンで『猫とメガネ』のシェアハウスをちらっと思い出した
作家の書く作品はどう仕上がったのかな
23/9/7 ★★★★
城平京『これは運命ではない』
『虚構推理』シリーズの短編
これ目当てで手に取った本だけど大当たりだった
もともと九郎目線の方が好きなので嬉しいし、チラチラと世界観が見え隠れしてるのも嬉しい
ストーリーとしてもこれから甘くなりそうな感じが好み
幽霊さんどんな風に焦ってたのかな
シリーズ未読の方には読みづらいかも
23/9/7 ★★
木元哉多『どっち?』
初読み作家さん
不倫物はあまり好きじゃない
イヤミスってことかな
いいように操られていた、というオチは面白いけれど、美嘉が主人公に執着する理由が語られていないのでうーん
役に立たないものをすぐに切り捨てる決断力のある美嘉が、主人公のどこを評価しているのか
23/9/7 ★★★★
阿津川辰海『成人式とタイムカプセル』
面白かった
小学生の時って、小さなことを大きく捉えたり、それを後から後悔したりするよね
兄へのコンプレックス、は『紙魚の手帖9』の『バッククロージャー』にも通じる感じ。
23/9/7 ★★★★★
芦沢央『この世界には間違いが七つある』
初読み作家さん
面白かった!!
バトルロワイヤルもの?と恐々読んだけれど、とても好みだった
一人称語りなので、自分が何かわからなかったけれど、挿絵のところでびっくり
間違い探しとはねぇ
『人形の家』ルーマー・ゴッデンを思い出した -
Posted by ブクログ
私はこれを読んで、『毒入りチョコレート事件』(アントニー・バークリー)を思い出した。といっても私が読んだのは一九八六年ポプラ社の子ども向け抄訳版だが。『毒入り〜』は、迷宮入りした事件の推理をミステリー愛好家たち六人が行い、六通りのそれらしい真実(案)が披露されては否定され…という構成の話で、ミステリー小説では必ず「ひとつの正しい事実」と「ひとつの正しい推理」がセットで存在することになっているけれど、それってどうなの?という問題を投げかけていた(と思う)。ゲームとしてそういう約束事が必要なのはわかるけど、所詮約束事に過ぎないよね?と。ミステリーなのだけど「アンチミステリー」だ、という感想を抱いた。
『虚構推理』は、妖怪などの登場するファンタジー要素、個性的なキャラクターたち、ライトなセリフの応酬、主役二人の恋愛模様など本当にいろんな楽しみ方ができるのだが、その大胆な「アンチミステリー」ぶりを堪能するのも主要な味わい方のひとつだといっていいだろう。なんせ、「犯人は怪物」というのが真実で、アリバイとかトリックとかそういった都合は無視して犯罪は可能。そして探偵役がどのようにその真実に辿り着けたかというと、「現場にいた地縛霊に聞いたから」。ぶっ飛んでいる。
普通のミステリーでは、真実を突き止め、その真実が揺るぎない唯一の真実であることを人々に対して証明し認めさせることがゴールとなる。詳しい説明は省くがこの小説の場合、「犯人は人間ではなくて怪物に違いない」と信じている(または面白がってそう望んでいる)ネット民から、その真実を覆い隠し、信じるのをやめさせることがゴールなのである。そのためには、みんなが怪物説を捨てて代わりに支持したくなるような、よりあり得そうでより魅力的な虚構を成立させなければならない。リアリティや道義的な問題はおいておいて、そういうルールを小説上設定したうえで推理披露が始まり、山場へと盛り上がっていく。
真実もぶっ飛んでいるし、推理の目的もぶっ飛んでいる(推理というより「とんち」だとの言葉も作中にある)。正義や真実よりも「ネット民が支持したくなるような面白さ」を求めなければいけないところもぶっ飛んでいる。それでいて論理ゲームであることには変わりない。また、ネット上の世論を扇動する怪しい輩のように見える行動をしているけれど、主人公たちは、怪物による被害の拡大を防ぎ世の秩序を守るためにこれをしているのであり、「正義の味方」ではある。
ミステリー小説の面白さ、危うさを逆手に取った倒錯の世界。この切り口で他にどんな展開を見せてくれるの?!と、続きのシリーズも読みたくなる。
(マリモさんのレビューがきっかけで読みました。ありがとうございます!) -
Posted by ブクログ
『MK計画』以外は小説版により既知のエピソードなので新鮮さはあまりないのだけれど、その分『MK計画』のはっちゃけ具合が目立つ目立つ(笑)
岩永琴子の偽物という少し深刻さのある導入からどうしてあのようにアホっぽい展開になるのか(笑)
これまでも怪異の感覚って人間離れしていると感じられるシーンは幾つか有ったけど、今回は大概だよ!どうしてアレと琴子を見間違えられるのか(笑)
六花の主張は「知恵の神」の問題を解決できる手法のようで居て穴だらけのものだからしょうもない。いわば琴子の正論しか通用しない状況の筈なのに怪異にはメカ琴子も本物に見えるから壊せない理不尽
ここで九郎がメカ琴子を躊躇なく壊せたのは琴子の真贋を見定められている為か、本物だろうとあの扱いが出来るからか。果たしてどちらだろうね(笑)
今巻でメインとなるのはやはり小説版と同じく搦め手の密室要素。犯人が密室にした殺害現場を怪異が開いてしまう無茶苦茶な話
常日頃から怪異と人の世が混じらないように腐心する琴子にすれば堪ったものじゃない事態
でも、誰が開いたかも判らない密室というのもミステリ的に面白い要素でも有るのも事実
犯人はさておき事件関係者や警察が納得すれば問題ないが、少しでも「妖怪密室ひらき」の存在が世に知られてしまえば大変な事態になる
琴子がどのようにしてこの面倒な事態を虚構推理によって収めるのか見ものというもの
特に『かくてあらかじめ失われ……』は密室ひらきによる実害が出ているのだから既に面倒な話に
ここで琴子が九郎を標的に愚痴るのはいつもの展開だと理解できるけど、それを愚痴られた六花も最終的に九郎を愚痴の標的とするのはちょい面白い -
Posted by ブクログ
片目と片足と引き換えに妖たちの「知恵の神」となった岩永琴子、妖の肉を食らい異能力を身に着けた桜川九朗、人ならざる者通し共に行動する彼らと巷を騒がす死んだアイドルの都市伝説「鋼人七瀬」。 都市伝説を駆逐するために曖昧な伝説に合理的な虚構をぶつけろ!
本作の主眼はおおよそ都市伝説として人の心に根付いてしまったアイドルの亡霊を滅ぼすために人々に合理的で納得のいく虚構を与えるというものだ。 人は信じたいものを信じる、魅力的な嘘を吐くには真実を追い求めるに等しいぐらい事件に対して齟齬なく挑まなくてはならない。 真実を暴くのと秀逸な偽物語を創るのではベクトルは正反対でも、事件を精査し隠されたストーリーを見つけ出すという点では一致していて、そこに既存のミステリとは違った論理性、整合性が生まれる。 このユニークな特殊設定ミステリを漫画経験が生きた可愛く魅力的なキャラクターで描いている、変な作品好きなので割と普通にミステリとして読んでましたね。 アニメの出来も上々 -
Posted by ブクログ
アニメで興味を持ち読み始めたシリーズ、うっかり2巻をとばして、この3巻を読んだ(通りで第二期アニメでやってない内容)。岩永琴子が高校生だった時のお話。その時にミステリ研に誘った部長のおじさんが相続争いのようなことになっているので、話が繋がっていた。ホテル王の音無は当時の経営で邪魔だったカリスマ性ある社長=奥さん、音無は婿養子、を妖狐との契約で殺したのだという。
そこはあやかしの頂点に立つ琴子なら簡単に解決なのかと思いきや、何時ものように何転も結論が変わって行くのが凄かった。そもそもよくこの独白転回の話をアニメにしようと思ったよね。アニメ、鬼頭明里独断場みたいになってるもんな~。話の間に六花さんのとある日常(ディープ)がありました。 -
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ミステリの王道トリックとも言える密室トリック
一見すると不可能犯罪だから殺人事件に挑む探偵役の活躍が面白くなる。つまり逆説的に言えば密室は探偵に開かれる為に存在している
なら、その密室が探偵ではなく第三者によって開くなら?という点を追求するエピソードだったのかな
…というか、化け物達の間で密室を開く遊びがブームになるとか流石にそれは駄目でしょ(笑)
短編を前座にして始まるのは特異な密室事件の後始末が描かれる『かくてあらかじめ失われ……』
折角の密室トリックや二重三重の安全措置も化け物が暴いてしまったせいで、犯人はあっさりお縄に就いた事件。問題点となるのは風変わりな部分だね
犯人が偽造した被害者の遺書。自白によりそれが偽書と関係者に知れている。なのに第三者が持ち去っているからその目的と存在が謎と扱われる
まあ、事情を知る琴子にすれば、化け物の仕業という真実を明かすわけには行かないから、またしても虚構で誤魔化す手間が生じた案件と言えるのだけど
ただ、琴子にとって幸いと言えるのは、裏で広がる「妖怪密室ひらき」が厄介なだけで、事件そのものは社会的な影響をすぐには持たない点
だから関係者の中心人物を納得させるだけで済む。つまりは相手を煙に巻けば良いわけだ
そうして読者の意識は偽造遺書の処理に集中させられていたから、もう一つの密室に気付かなかった。それは心の密室だね
美矢乃が抱え続け、誰にも開いた事のない疑念。しかし開かれていない為に将来的に悪影響を生むかもしれない心
一度、事件の虚構を示した後に関係人物の真実を示し始めるものだから度肝を抜かれたよ…
まあ、その真実も更に隠された真実があったのだけどね。後から見ると、諸悪の元凶というか騒動の中心人物がやたらめったら厄介な人物だったな……
そしてもう一つの密室と言える『飛島家の殺人』は何種類もの密室が折り重なって構成されたあれはあれで美しい構成の話だったな…
事件そのものは現場へ近づく唯一の道は目撃者が存在した為に現場へは誰も辿り着けなかった。それ故に密室というタイプのもの
けれど、事件発生が50年前という真相解明が非常に難しい程の昔であること、そもそも事件現場がもう存在していないこと、関係者の多くが没している等々の困難を含んでいる
なら決定的な真実を明かす希望なんてそもそも無くて、いつものように虚構にてそれっぽい辻褄合わせを取り繕うだけに終止するかと思いきや、いやはや意外な展開を迎えたエピソードだったよ……
依頼人である椿や頼行が求めるのは龍子が50年間着け続けるベールを外してやる事、事件の気掛かりを自明の理としてやる事
そういった依頼であれば、これまで事件の虚構を如何様にも操ってきた琴子に出来ない仕儀ではなくて
だから本題となるのはそもそも真相が椿や頼行の願い通りのものであるのかという問い
ここで事件が50年前の出来事という点が効いてくるね
虚構なら幾らでも形作れる。でもその虚構がもし真実そのものであったら?そもそも真実が開かない方が良い密室であったら?
一応の解決は示されたのに真相も虚構も曖昧になるラスト。琴子は真実を知った上で関係者を煙に巻く発言をしているのではないか?龍子に聞けば真相を全て詳らかにしてくれるのではないか?
結局問題となってくるのは密室を誰がどのように開くかという一点
椿と頼行は琴子の助力によって密室へ至る道筋は手にした。探偵は開いてくれなかった密室を開いてしまうかそれとも閉じたままにしておくのか。
希望どころか後書きすら与えてくれない本作の締めは事件関係者だけでなく、読者にすら問いかけてくるかのようだ…… -
Posted by ブクログ
ネタバレ虚構推理シリーズの最新刊が届けられた。近所の書店では、やっぱりラノベの棚に置かれていた。漫画原作のための書下ろしだそうだが、過去作品もそうだっけ? 漫画やアニメの方が原作より人気が高そうではある。
サブタイトルにある通り、今回は密室がテーマ。今なお定番中の定番ジャンルだが、虚構推理の世界観でどのように料理するのか。興味津々に読み始める。
短い「みだりに扉を開けるなかれ」。妻を殺害し、密室工作をした夫。しかし、発見時、密室工作は何者かに台無しにされていた…。うーむ、夫に同情できるようなできないような。この掌編には全編のプロローグ的意味合いもある。
「鉄板前の眠り姫」。古いお好み焼き店の熱々の鉄板前で、眠っているのは…。この人たちの行く先行く先、どうしてそういう展開ばかりなのか。もはや軽いブラックジョーク程度にしか感じない自分も、毒されているのかもしれない。
「かくてあらかじめ失われ……」。幼なじみの一家同士の、複雑な関係。いくらでもドロドロにできそうな設定を軽く読ませるのは、このシリーズならでは。漫画版やアニメ版では、琴子がこういうネタでも容赦なく論破する姿に萌えるのだろうか。
短い「怪談・血まみれパイロン」。なぜ怪談にパイロン? 最後の下ネタにすべて持っていかれた感がある。このためのパイロンかよっ!
メインと思われる最後の「飛島家の殺人」。一代で地位と財を築いた飛島家の女傑・飛島龍子。現在は静かに暮らす龍子の過去とは。このシリーズ、問題を抱えた一家はお約束とも言えるが、どうして琴子に依頼してしまうのか。成功者の思考回路は、凡人には理解不能とだけ書いておきましょう。もちろん琴子の思考回路も。
十分に長編にアレンジできそうなネタ3本と、短い小ネタ2本という配置は、『虚構推理短編集 岩永琴子の純真』と同じ。ガチの密室ネタを期待して読むファンはいないと思うが、九郎と六花の出番の少なさには不満を抱くかもしれない。 -
ネタバレ 購入済み
高校生だった頃の岩永琴子……
今回は高校時代の岩永琴子のお話が収録されています。
良く岩永琴子に関わろうと思ったものだ……
関わって速攻で後悔する事になった訳だが……
次巻はようやく桜川六花が再び登場。