城平京のレビュー一覧

  • 名探偵に薔薇を
     『虚構推理』の城平京さんの長編デビュー作とのこと。そうと知って読んでいたので、その原型っぽさを噛み締めながら楽しんだ。第一部では、三橋の、一見不甲斐なさそうに見えて意外と冷静で頼れるところや、瀬川の、一見冷徹そうに見えて実は壊れやすい繊細さと優しさを抱えていそうなところなど、キャラクター造形にそれ...続きを読む
  • 虚構推理(16)

    エピローグは次巻

    『岩永琴子の逆襲と敗北』、なんともまあ…
    事件の流れは琴子が制していましたが、まさか六花さんの狙いがこうだとは…

    エピローグは次巻に持ち越しらしいですが、原作とも違う内容らしいですしどんなエピローグになるのか…
  • 虚構推理(15)

    謎が謎呼ぶ

    今回は『岩永琴子の逆襲と敗北』編のみで、しかも次巻に続きます。

    事件も実に複雑になって来ました。
    この事件はどうなって行くのか…
  • 虚構推理(14)

    『岩永琴子の逆襲と敗北』開始。

    琴子と六花さんが組んだ『見たのは何か』の完結。

    短編から『的を得ないで的を射よう』

    そしてついに始まった新章『岩永琴子の逆襲と敗北』開始。

    果たして琴子は以下にして敗北するのか…
    次巻、ついに六花さんと再会です。
  • 虚構推理(13)

    『雪女のジレンマ』完結

    『雪女のジレンマ』完結

    個人的には『よく考えると怖くないでもない話』は微妙でした。

    そして琴子と六花さんが組んだ『見たのは何か』は次巻に続く、お預けか…
  • 虚構推理(12)

    次巻に続く…

    今回は『死者の不確かな伝言』と『雪女のジレンマ』が掲載されてました。

    『雪女のジレンマ』は次巻に続くです。
  • 名探偵に薔薇を
    虚構推理で有名な著者の長編デビュー作。
    本作は二部構成となっていて、第一部は完璧な毒薬「小人地獄」と童話を用いた見立て殺人、そして話の後半に現れる名探偵の活躍といった、THE本格ミステリといった様相で面白かったです。

    一転して第二部は名探偵、瀬川みゆきが語り手を務め、一部の名探偵の活躍とついになる...続きを読む
  • 虚構推理(20)
    化け物が密室を開いてしまったという事実を隠しながら虚構の真相を提示しなければならない『かくてあらかじめ失われ……』
    どう考えても厄介な状況。けれど琴子はさほど労せず変わりの真相を用意していたね
    それというのも虚構を納得させなければならない対象が限定されていたという点が大きいのかな

    一方で琴子が推理...続きを読む
  • 虚構推理(20)

    安定の面白さ

    絵が綺麗なのはもちろんのことキャラがそれぞれ立っていていい。
    物語自体もとんとん進んでいくからストレスなく読めるし面白い。
  • 名探偵に薔薇を
    のっけから「どういうこと?」となり、引き込まれる。
    一部はグロいというか感じたことのない気持ち悪さを感じるのは確か。二部に漂うドロっとした空気感はなんとも…
    良くも悪くも心に残ってしまう。
  • 名探偵に薔薇を
    探偵推理小説に登場する多くの探偵は、いわゆる変人というイメージがありながらも、完璧に推理し犯罪の形を明らかにするため、どこか強い印象がありました。
    本書の探偵、瀬川みゆきも群れることなく容姿美人であるため、同じイメージで読み進めましたが違いました。ここまで儚く、辛い気持ちで探偵をしている人はいない...続きを読む
  • 虚構推理短編集 岩永琴子の純真
    シリーズ4作目

    収録は5編
    ・雪女のジレンマ
    ・よく考えると怖くないでもない話
    ・死者の不確かな伝言
    ・的を得ないで的を射よう
    ・雪女を斬る


    ・雪女のジレンマ
    人の裏切りなどの不幸続きで元妻の殺人事件の容疑者になってしまった男
    当日のアリバイを証言できるのは昔冬山で助けてくれた雪女のみ
    琴子さ...続きを読む
  • 虚構推理 スリーピング・マーダー
    シリーズ3作目
    前と同じくマンガで先に読んでいるので物語の意外性は感じない
    でも、やはり琴子さんだなぁと思えるところは面白い


    ・岩永琴子は高校生だった
    ・六花ふたたび
    ・明日のために
    ・スリーピング・マーダー(前編)
    ・スリーピング・マーダー(後編)
    ・岩永琴子は大学生である



    ・岩永琴子は...続きを読む
  • 虚構推理短編集 岩永琴子の出現
    シリーズ2作目
    マンガとアニメを先に見てたので、どうしても新鮮味に欠ける
    でも、まぁ小説の城平京のらしさをより強調されているのがマンガでありアニメですからねぇ

    収録は5編
    ・ヌシの大蛇は聞いていた
    ・うなぎ屋の幸運日
    ・電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを
    ・ギロチン三四郎
    ・幻の自販機


    ・ヌ...続きを読む
  • 虚構推理
    ミステリであってミステリではない、不思議な読後感のある一作。
    本格ミステリ大賞を受賞してはいるが、タイトルの通り物語に通底しているのは虚構の存在だった。

    人では無い存在に対する調停者と、人であって人ではない存在というフォーマット自体は怪異を扱う物語では見たことのあるフォーマットであるし、中盤までの...続きを読む
  • 虚構推理(1)
    小説版で先にこの物語を知って、興味が湧いて読んでみましたが…が、面白くは感じたものの難しくて断念。そんな時に漫画を知ったので読んでみました!面白かった!分かりやすかった!という事で2巻目以降も買います!
  • 虚構推理
     私はこれを読んで、『毒入りチョコレート事件』(アントニー・バークリー)を思い出した。といっても私が読んだのは一九八六年ポプラ社の子ども向け抄訳版だが。『毒入り〜』は、迷宮入りした事件の推理をミステリー愛好家たち六人が行い、六通りのそれらしい真実(案)が披露されては否定され…という構成の話で、ミステ...続きを読む
  • 雨の日も神様と相撲を
    二度目ましての作家さん。
    『名探偵に薔薇を』が面白かったのですが、
    同じ著者なのに、タイトルのイメージが
    かけ離れている。(〇o〇;)

    両親を事故で失った文季が叔父の住む村に引き取られた。
    その村では、カエルが相撲をとり、神様扱いされていた。
    普通はこの時点でダメなんですけど、読まされました。

    ...続きを読む
  • 名探偵に薔薇を
    登録前

    スパイラルの原作者だ〜、と思って購入したのが悪かった。
    そういえばスパイラルもラストはバッドエンドよりだったのを読んでから思い出した。
    それくらい読後は暗鬱な気分になれる。

    内容はとても面白かった。本当に面白かった。
    最後まで読んでなるほどこの作品はこのタイトルしかないと納得した。

    ...続きを読む
  • 虚構推理(19)
    『MK計画』以外は小説版により既知のエピソードなので新鮮さはあまりないのだけれど、その分『MK計画』のはっちゃけ具合が目立つ目立つ(笑)

    岩永琴子の偽物という少し深刻さのある導入からどうしてあのようにアホっぽい展開になるのか(笑)

    これまでも怪異の感覚って人間離れしていると感じられるシーンは幾つ...続きを読む