城平京のレビュー一覧
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『MK計画』以外は小説版により既知のエピソードなので新鮮さはあまりないのだけれど、その分『MK計画』のはっちゃけ具合が目立つ目立つ(笑)
岩永琴子の偽物という少し深刻さのある導入からどうしてあのようにアホっぽい展開になるのか(笑)
これまでも怪異の感覚って人間離れしていると感じられるシーンは幾つか有ったけど、今回は大概だよ!どうしてアレと琴子を見間違えられるのか(笑)
六花の主張は「知恵の神」の問題を解決できる手法のようで居て穴だらけのものだからしょうもない。いわば琴子の正論しか通用しない状況の筈なのに怪異にはメカ琴子も本物に見えるから壊せない理不尽
ここで九郎がメカ琴子を躊躇なく壊せた -
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片目と片足と引き換えに妖たちの「知恵の神」となった岩永琴子、妖の肉を食らい異能力を身に着けた桜川九朗、人ならざる者通し共に行動する彼らと巷を騒がす死んだアイドルの都市伝説「鋼人七瀬」。 都市伝説を駆逐するために曖昧な伝説に合理的な虚構をぶつけろ!
本作の主眼はおおよそ都市伝説として人の心に根付いてしまったアイドルの亡霊を滅ぼすために人々に合理的で納得のいく虚構を与えるというものだ。 人は信じたいものを信じる、魅力的な嘘を吐くには真実を追い求めるに等しいぐらい事件に対して齟齬なく挑まなくてはならない。 真実を暴くのと秀逸な偽物語を創るのではベクトルは正反対でも、事件を精査し隠されたストー -
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アニメで興味を持ち読み始めたシリーズ、うっかり2巻をとばして、この3巻を読んだ(通りで第二期アニメでやってない内容)。岩永琴子が高校生だった時のお話。その時にミステリ研に誘った部長のおじさんが相続争いのようなことになっているので、話が繋がっていた。ホテル王の音無は当時の経営で邪魔だったカリスマ性ある社長=奥さん、音無は婿養子、を妖狐との契約で殺したのだという。
そこはあやかしの頂点に立つ琴子なら簡単に解決なのかと思いきや、何時ものように何転も結論が変わって行くのが凄かった。そもそもよくこの独白転回の話をアニメにしようと思ったよね。アニメ、鬼頭明里独断場みたいになってるもんな~。話の間に六花さん -
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ミステリの王道トリックとも言える密室トリック
一見すると不可能犯罪だから殺人事件に挑む探偵役の活躍が面白くなる。つまり逆説的に言えば密室は探偵に開かれる為に存在している
なら、その密室が探偵ではなく第三者によって開くなら?という点を追求するエピソードだったのかな
…というか、化け物達の間で密室を開く遊びがブームになるとか流石にそれは駄目でしょ(笑)
短編を前座にして始まるのは特異な密室事件の後始末が描かれる『かくてあらかじめ失われ……』
折角の密室トリックや二重三重の安全措置も化け物が暴いてしまったせいで、犯人はあっさりお縄に就いた事件。問題点となるのは風変わりな部分だね
犯人が偽造し -
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ネタバレ事前に何の情報もなく読んだのでびっくりしました。
なんとなくタイトルからは、ポップなライトノベルのようなイメージだったのです。
ところが。
すごくグロテスクな話なんですよ。
苦手な方はこの先ご遠慮ください。
私は終始脳内で『こびとづかん』の小人たちが蠢いていて、閉口しました。
「小人地獄」という究極の毒薬を巡る話です。
小人(実際は胎児や赤ん坊)の脳髄をどうにかして作る秘薬で、無味無臭、少量で人を死に至らしめ、その痕跡を残すことがないという究極の毒薬。
その毒薬造りを告発するのが、童話のかたちを借りた『メルヘン小人地獄』。
江戸川乱歩もびっくりなグロテスクな惨殺死体が出てきます。
これ系 -
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ネタバレ虚構推理シリーズの最新刊が届けられた。近所の書店では、やっぱりラノベの棚に置かれていた。漫画原作のための書下ろしだそうだが、過去作品もそうだっけ? 漫画やアニメの方が原作より人気が高そうではある。
サブタイトルにある通り、今回は密室がテーマ。今なお定番中の定番ジャンルだが、虚構推理の世界観でどのように料理するのか。興味津々に読み始める。
短い「みだりに扉を開けるなかれ」。妻を殺害し、密室工作をした夫。しかし、発見時、密室工作は何者かに台無しにされていた…。うーむ、夫に同情できるようなできないような。この掌編には全編のプロローグ的意味合いもある。
「鉄板前の眠り姫」。古いお好み焼き -
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高校生だった頃の岩永琴子……
今回は高校時代の岩永琴子のお話が収録されています。
良く岩永琴子に関わろうと思ったものだ……
関わって速攻で後悔する事になった訳だが……
次巻はようやく桜川六花が再び登場。 -
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アニメ2期バンザイ!
虚構推理 Season2 放送開始、おめでとう。
ですが、この巻に出て来た電撃のピノッキオ編は飛ばされた…
短編の内容は飛ばされるだろうと思ったけど、電撃のピノッキオを飛ばされるとは…
まあ、ものすごく好きなエピソードって訳でもないけど……
雪女には勝てなかったか……… -
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ミステリーっぽさが出てきました
タイトル通りの意味で、虚構をもって虚構を封じようとするのが今時のミステリー作品っぽいですね。
この巻になると琴子・九郎・紗季の3人による解説というか、推理等々のセリフがかなり多くなりますね。ここは謎解きを進める上で必要不可欠でしょうから、致し方ないところでしょう。
噂が独り歩きして力を持つ、というのは、鴻上尚史氏の演劇作品「ピルグリム」のテーマにもなっていましたし、ネット社会の今にピッタリでしょうね。
巻末で新たに発生する事件も気になりますね。 -
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鋼鉄七瀬の話が展開中ですね
作画はかなり良いですね。原作共々、読むのはこれが初ですが。
死んだ七瀬さん、かなり人気もあったようですね。それ故にやっかまれたりも色々あったのだろうといった話が紗季さんの読む捜査資料等にも出てきますね。
同僚の先輩巡査部長、無骨そうですが、しっかりしていて良いですね。
ミステリーというよりは未だ妖怪ものの色合いが濃く、九郎君、どうやら不老不死状態で、それは人魚と件の肉を食して死なずに生き延びられたからと判明し……次巻ではどう展開しますかね?