永田カビのレビュー一覧
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購入済み
拝啓、カビ様
面白いとか面白くないとかではなくて、哀れんでいるわけでもなくて、電子書籍価格にして千円弱は内容に見合ってないような気もしますが、そこは問題にしないことにします。些少ですが、印税が出たら家賃の足しにしてください。先生を応援してくれる人が沢山いるといいですね。
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Posted by ブクログ
連載中もずっと追いかけていた。(超失礼なことですが…)この作家さんが「あとどれくらい生きていられるか」はわからないけれど、自分がいろいろなときに覚える苦しさとかしんどさとか、こんな微量で自分は既にアップアップなのに、その何百倍の量を土砂崩れみたいに受け続けている主人公が、少しづついまと未来に進み続ける姿にいつまでも勇気を受け取り続けている。一年に一本でいいから、ライフワークにしてほしいシリーズです。/絵も、言葉も、観察眼も、ほんとに天才というか、非凡という言葉があまりにも似合う漫画家。初めてオリジナル作品も読んだけれどこれも良かった。ほんとはオリジナルの連載で軌道にのれると一番なんだろうな。/
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購入済み
わかりすぎて泣ける。
不安定な人間の気持ちをわかりやすく伝わりやすく言葉にしてもらったような感覚です
内容を否定される方もいるようですが、こういう人間もいるんだと価値観を広げられるし
本当にうつ病や虚無感など、人間の深い部分に触れられる本だと思います。もっとたくさんの人に読んでもらいたいです。 -
Posted by ブクログ
考え方が少し変わったらしいのはわかる。
家族とのわだかまりがなくなったのもいいこと。
ただ必ずしもそれがいい方向に行っていなかったのはこの後わかってしまう。
先にそっち読んじゃったからだけど。
まあこうやってループしながら、自分の中で自分自身でどこかで折り合いつけるしかないのだが、それが下手な人というのはいる。
自分も人のことはあまり言えない。
というか孤独に異様に強いせいで一人に慣れてしまったので一人で完結する羽目に……。
自分を切り売りしている自覚があるなら、それがどう思われるかは諦めるしかないんだよなあ。
でもそれが辛いのはわかる。でもそれが商売になって自分を生かしてもいる永久ループ。 -
Posted by ブクログ
膵炎になって入院生活しているエッセイ漫画。
しかし内容は救いないなあアル中だし完全に。
そっちは全く治っていないようだし。
これは再発も時間の問題だな……。
入院中の描写とかそうそうと共感するところもあるし、必死感は伝わってくる。
点滴の話は自分の入院当時を思い出した。
あれは確かにわずらわしい。刺し方次第では微妙に痛いこともあるし。
まあ入院に至る話としては、酒一切飲めない自分にはわからない世界ではあるが。
ここに来るまでの状況も知りたいが、この作者他の本もタイトル見ただけで相当病んでいるなあとわかる。
半分はネタと思いたかったがそうではないのだろう。 -
Posted by ブクログ
摂食障害で、過食嘔吐の症状がずっとある永田カビさんのコミックエッセイ。
正直読み始めた時は「吐く前提で食べることを楽しそう(に見えるよう)に描くのってどうなのか、食べ物がもったいない、どうにかならないのか」という規範観念がまだ自分の中にあった。
が、最後の方で、著者永田さんがかつて「食べる資格がないのに食べているという罪悪感だけがある状態」だったところから、友人が食事を楽しんでいる姿を見て「食べることを楽しんでいいんだ」と気づき、それ以降、「吐いてしまうことは治らないけれど、食べることは楽しむ」というスタンスになれたという話があり、自分が思った「もったいない、どうにかならないのか」は、とっくの -
Posted by ブクログ
今日、本屋に行ったら「ぐわーー!!マンガ読みてぇ!!」となって買った、何度か紹介している永田カビさんの本です。
なるほど!過食嘔吐と言っても人それぞれなんだな。と思いました。
そして、第二話のお酒の話を読んだ時点で、私も飲みたくなって15時だというのに、コークハイを作ってしまいました。よかった、近所に磯丸○産がなくて。
基本的に私は大ぐらいの大酒飲みなので、過食嘔吐となるととんでもない量になります。永田さんは、朝から飲んで、ちょっとおうちに帰ってまた飲んでしてますが、おつまみの量が少ない。そして、実家でちゃんとご飯を食べる模様。いやいや、大ぐらいがこれやったら、飲みに行った先でシメまで食べ -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者のこれまでの作品と比べて強烈。
著者が最初に膵炎で入院した時のことを書いた「現実逃避してたらボロボロになった話」を読んでいたので、再発・再入院から始まる冒頭の場面を見て思わず「再発かよ」と唸ってしまった。
「現実逃避していたら・・・」も壮絶だったが、本作の方がエキセントリックな場面が多い。最終的に断酒ができているから安心して読めるが、そうでなかったらこれは破滅に至る物語だ。
立ち直ったきっかけとしては両親の支えが大きかったように書かれている。邪推すると、過去の著作で書かれていた母親の負担になっていた祖母が他界したことも関係しているのではないかとも思う。
印象的なシーン
・アルコール依存症