永田カビのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
飲まずにはいられない、描かずにはいられない。
永田カビ31歳、自分を見失い、アルコール性急性膵炎に……
慢性的な生きづらさ、創作による苦しみから逃れるため、どんどん増えていく酒量。ある日、耐えきれない腹痛におそわれ病院に行くと「アルコール性急性膵炎」と診断され即入院となる。この本は、その入院生活と退院後・コミックエッセイを再度描くに至るまでを描いた実話である。
発達障害の薬の副作用もありアイデアが浮かばない絵が描けない苦しみから逃れるために酒に溺れた永田カビは、アルコール性急性膵炎となり入院した。入院中は、吐き気や痛みや熱に苦しみ、血がドロドロで採血が困難なほどだった。
入院中に最初の作品 -
Posted by ブクログ
『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』『一人交換日記』と、自らの人生を描いてきた永田カビ。新たに得た友人との交流、漫画家としての活動、親との葛藤などを経てたどり着いたのは…入院!? いままで気付けなかったこと、いまだから気付けたこと、そのすべてをセキララに描き出す衝撃コミックエッセイ!
デビュー作から今まで「無条件の愛の表現として抱きしめられたい」という欲求が、友達の友達の漫画家友達に抱きしめられたことで満たされた。
今まで人間の心がないんじゃないかと思い傷つけられたことから母親を憎んだこともあったけど、母親を自分とは違う人間と思えたことから逆に母親の優れたところを認められるようになった。 -
Posted by ブクログ
拝啓。未来の私は、誰かに愛されてますか?
話題作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の永田カビが、過去と未来の永田カビに向けて綴る、親との確執、初めての一人暮らし、愛のこと、そしてその後・の生活。セキララエッセイコミック!
【編集担当からのおすすめ情報】
『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』で2016年のコミック界を激震させた永田カビ氏がpixivコミック[ヒバナ]にて連載していた最新作、待望の単行本化です!
本作の連載開始時は『レズ風俗レポ』単行本発売前で、まだ何者でもなかった永田カビ氏ですが、連載中に同作が発売になると周囲の状況は一変。
そんな中での心境の変化や、新たな発 -
無料版購入済み
辛いことやドロドロしていることも、作者特有のユーモアでデフォルメされていて、尚且つ精神状態や自分を取り巻く状況を言語化するのがとにかく上手なので、とても読みやすかったです。
-
無料版購入済み
カビさんの作品は既刊を全て読んでるけど、自分を客観視して分かりやすく語源化する能力に毎回驚かされる。自分の弱さを曝け出して描かれたエッセイにどれだけ救われたか分からない… 今回の作品も続きが楽しみ。
-
購入済み
可愛い絵でシビアなエッセイ漫画
久しぶりの永田カビさん新刊。
いきなりの腹痛から入院して点滴治療、そこから退院後までの生活を赤裸々に描く。つまり入院レポ漫画ですね。
今回は基本的にレズ風俗要素はありません。酒で体を壊した辛さと漫画の仕事が上手くいかない悩みが切々と語られます。
エロシーンはないですが、昔懐かしい「ねじ式」ネタなどギャグ要素は強化されてます。 -
購入済み
拝啓、カビ様
面白いとか面白くないとかではなくて、哀れんでいるわけでもなくて、電子書籍価格にして千円弱は内容に見合ってないような気もしますが、そこは問題にしないことにします。些少ですが、印税が出たら家賃の足しにしてください。先生を応援してくれる人が沢山いるといいですね。
-
Posted by ブクログ
ネタバレまるで自分との往復書簡
愛されていない自分
愛が欲しい自分
壊れていってしまう自分
その自分を行ったり来たりして
未来の自分へ手紙を書く
その時
本当は愛されていたのかもしれないと気づく
欲しかった愛は
本当は、ずっと近くにそれも
最初からあったのかもしれないと、気づく
壊れそうでも
絶対になくならない自分に気づいていく
これは愛を探す
堂々巡りみたいな
とても小さな大冒険だったのかもしれない
――未来の自分へ
そちらではいかがおすごしてですか?
あなたは 今幸せですか?
――大丈夫
手紙を書きたくなる
あなたに 言ってあげたくなる -
Posted by ブクログ
連載中もずっと追いかけていた。(超失礼なことですが…)この作家さんが「あとどれくらい生きていられるか」はわからないけれど、自分がいろいろなときに覚える苦しさとかしんどさとか、こんな微量で自分は既にアップアップなのに、その何百倍の量を土砂崩れみたいに受け続けている主人公が、少しづついまと未来に進み続ける姿にいつまでも勇気を受け取り続けている。一年に一本でいいから、ライフワークにしてほしいシリーズです。/絵も、言葉も、観察眼も、ほんとに天才というか、非凡という言葉があまりにも似合う漫画家。初めてオリジナル作品も読んだけれどこれも良かった。ほんとはオリジナルの連載で軌道にのれると一番なんだろうな。/
-
Posted by ブクログ
――思った
これは もう一人の 自分だ
その寂しさも 孤独の辛さも 分かってもらえない痛みも
寒さも――全部
全部――知っている
放ったらかしの自分自身
誰がいつ 手を伸べるの
自分が抱きしめてあげられなくて 誰がしてくれるの
愛がほしいなんて みんなそうじゃない
分かってほしいなんて みんな そうじゃない
だから 苦しいんじゃない
自分が 自分に与えていないんだから 苦しくて 当たり前
すればいいって やり方が分からない
誰にもしてもらってない もらってないから 分からない
ずっと無視をしてきた自分の声を聴くのは とても苦しいこと
過去に埋もれた自分をわざ -
購入済み
わかりすぎて泣ける。
不安定な人間の気持ちをわかりやすく伝わりやすく言葉にしてもらったような感覚です
内容を否定される方もいるようですが、こういう人間もいるんだと価値観を広げられるし
本当にうつ病や虚無感など、人間の深い部分に触れられる本だと思います。もっとたくさんの人に読んでもらいたいです。