永田カビのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
先にアル中から膵炎になった話の方を読んで、遡る形でこちらも読んでみた。
なるほど、あそこに至る道程にこんな過程があったのか、そりゃ読んだ親泣くわとよくわかった。
当然ながら単なる風俗レポではないし、何故レズなのかというところも密接に関わってくる。
話の前半は、ああこれ親の影響を処理できないまま大人になったケースだなと思った。
大半が自分とは違うが、それでも一部は良くわかるかも。
あと自分を女性と認識していないのは現代病だなと。
想像以上に闇(病み)が深い。
それがまた作家性とうまく噛み合っている。
もっかい言うけどまともな親が見て泣かないわけがないこれで。
この後酒に溺れる形で自傷行為を繰 -
Posted by ブクログ
何度も紹介している永田カビ先生の一冊です。どうしてか、この方の本は読んだら辛くなるというのに中毒性があってやめられません。
今回も、絵柄が可愛いから軽く読めますが、内容的には全然軽くない内容でした。
この方の書かれる飲酒シーンがとても美味しそうなのですよ。それを見ているだけで私もお酒を飲みたくなってしまう程。ですが、膵臓壊したり、依存症の病院を紹介されたり、病院から逃げてきたりとなかなかヘビーです。
依存症の病院とはまた別ですが、以前NA(AAの薬物版)に通っていたことがあります永田先生はこの依存症の病院でけっこうやばい人と出会ったようなのですが、私が行っていたNAはもう少し穏やかでした。私が -
Posted by ブクログ
飲まずにはいられない、描かずにはいられない。
永田カビ31歳、自分を見失い、アルコール性急性膵炎に……
慢性的な生きづらさ、創作による苦しみから逃れるため、どんどん増えていく酒量。ある日、耐えきれない腹痛におそわれ病院に行くと「アルコール性急性膵炎」と診断され即入院となる。この本は、その入院生活と退院後・コミックエッセイを再度描くに至るまでを描いた実話である。
発達障害の薬の副作用もありアイデアが浮かばない絵が描けない苦しみから逃れるために酒に溺れた永田カビは、アルコール性急性膵炎となり入院した。入院中は、吐き気や痛みや熱に苦しみ、血がドロドロで採血が困難なほどだった。
入院中に最初の作品 -
Posted by ブクログ
『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』『一人交換日記』と、自らの人生を描いてきた永田カビ。新たに得た友人との交流、漫画家としての活動、親との葛藤などを経てたどり着いたのは…入院!? いままで気付けなかったこと、いまだから気付けたこと、そのすべてをセキララに描き出す衝撃コミックエッセイ!
デビュー作から今まで「無条件の愛の表現として抱きしめられたい」という欲求が、友達の友達の漫画家友達に抱きしめられたことで満たされた。
今まで人間の心がないんじゃないかと思い傷つけられたことから母親を憎んだこともあったけど、母親を自分とは違う人間と思えたことから逆に母親の優れたところを認められるようになった。 -
Posted by ブクログ
拝啓。未来の私は、誰かに愛されてますか?
話題作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の永田カビが、過去と未来の永田カビに向けて綴る、親との確執、初めての一人暮らし、愛のこと、そしてその後・の生活。セキララエッセイコミック!
【編集担当からのおすすめ情報】
『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』で2016年のコミック界を激震させた永田カビ氏がpixivコミック[ヒバナ]にて連載していた最新作、待望の単行本化です!
本作の連載開始時は『レズ風俗レポ』単行本発売前で、まだ何者でもなかった永田カビ氏ですが、連載中に同作が発売になると周囲の状況は一変。
そんな中での心境の変化や、新たな発 -
無料版購入済み
辛いことやドロドロしていることも、作者特有のユーモアでデフォルメされていて、尚且つ精神状態や自分を取り巻く状況を言語化するのがとにかく上手なので、とても読みやすかったです。
-
無料版購入済み
カビさんの作品は既刊を全て読んでるけど、自分を客観視して分かりやすく語源化する能力に毎回驚かされる。自分の弱さを曝け出して描かれたエッセイにどれだけ救われたか分からない… 今回の作品も続きが楽しみ。
-
購入済み
可愛い絵でシビアなエッセイ漫画
久しぶりの永田カビさん新刊。
いきなりの腹痛から入院して点滴治療、そこから退院後までの生活を赤裸々に描く。つまり入院レポ漫画ですね。
今回は基本的にレズ風俗要素はありません。酒で体を壊した辛さと漫画の仕事が上手くいかない悩みが切々と語られます。
エロシーンはないですが、昔懐かしい「ねじ式」ネタなどギャグ要素は強化されてます。