永田カビのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
過量飲酒で急性膵炎になった筆者の闘病とその後について書かれたエッセイ。
私も「自分が対峙している世界の解像度を下げたい」と思って酒を飲んでいたので共感することが多かった。
著者の作品を読むのは本書で3冊目だが、この人の絵はデフォルメされてるにもかかわらず人物の焦燥感や色気が表現されていてとても巧みだ。吾妻ひでおの「アル中病棟」などのノンフィクション漫画に通じる。特に本書だと薬剤師さんがとてもかわいい。
また、著者が飲酒にはまったきかけとして「自分は酒を飲む資格が無いと思っていたが、仕事がうまくいくようになって、自分が自分を認める、他者から大人として認められた証として酒を飲むようになった」という旨が書かれている。
自分は、仕事や家族のストレスを紛らわすために酒を飲んでいたが、その中にはたしかに「こんなにしんどい思いをしているのだから俺は酒を飲む資格がある」という思いがあった。少し視点は異なるが、自分に報酬を与える欲求があり、その報酬がアルコールになってしまうという構造は似ている。 -
Posted by ブクログ
「レズ風俗~」の人の次の本。
自分の生活をネタにしたエッセイ漫画。
非常に繊細な人なのだと思う、家族のトラウマと社会に対する違和感、文学や芸術の核となりえるものを、漫画として表現。
筆者の生きづらさが伝わってくるとともに、いまやいろんなツール(SNSなど)があることで、なんだかんだいって可能性が広がっていることに救いなのか、危うさなのかどちらも感じた。
筆者の気持ちはやはり当事者ではないので、わからない部分もたくさんあるが、このような重い精神状態で、漫画という重労働ができていることが素直に、すごいと思った。
ただ、ずっとこのテーマで書き続けることも少ししんどいですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんというか、心に突き刺さる本でした。
「さびしい、さびしい、愛されたい。ぎゅっとしてもらいたい。」という作者の気持ちが本当に読んでる側にも伝わってきました。全152ページ(ストーリー漫画除く)で何回「さびしい」と出てくるかカウントしようかと思ったくらい「さびしい」言葉があふれています。まるで寂しい感情の波が押し寄せてくるかのようです。
私は現在一人暮らしです。やっぱり一人が寂しいと感じる時もありますし、一人が楽しいと思うときもあります。
また、メンタルやられている時は寂しさより家族に会いたくない気持ちが勝ります。こんなズタボロの状態を見せたくないので。
多分、気分が穏やかではない時にこの本を読んだら色んな意味で持って行かれると思います。
体調のいい時、自分の気持ちがぶれない時に読んでよかったと思いました。うっかり読んだらぐっさり刺さりますので。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ基本的にマンガを登録せずに来たけど、前作がすごく良かったのでレビューした私です。
今作もpixivで覗いたりもしたけど、購入。
今回は、正直、全てを肯定的には読めなかった。
「働くことで、社会や他者との相互承認を得られる。つまり、働くとは、自分が自分らしく生きることだ。」
と(大分要約したけど)述べたベストセラー作家がいる。
綺麗事かもしれないけれど、カビさんはアテンションを求めながら生きて、描いているのだと思って、前作を読んでいた。とても、良かった。
そういう作品は、赤裸々な分、共感も批難もされやすいと思った。
けれど、売れるという点においては、このレスポンスが「多い」ことが重要な訳で。
ご本人がどのような精神状態だとしても、次作に繋がったことは、大きいと思うのだ。
けれど、今作で母親との件と新しいガールフレンドの件を読んでいたら、自分は承認されたいけれど、誰かを承認することは難しい、という結末だったように思う。
母親が可哀想だと思う気持ちも、ガールフレンドのような笑顔が出来ないと思う気持ちも、分かる。
分かるけど、それは傲慢で。愛し愛される自分に「成長」すればクリアー出来るんだろうか?
確かに一面を見れば息苦しい身内や世界はある。
けれど、他方でカビさんは承認されている。
それは、自分の思うレスポンスばかりではなくても。
作者が、自ら痛みを負うても何かを承認することでしか、次の展開には至らないように思う。
これだけの感想を出させるのだから、私にとっては読んで良かった。 -
購入済み
総集編?
半分ぐらいが今まで出た本のまとめみたい。
相当苦労して書き直されたのだとは思うが、今まで読んでた人が改めて買う価値があるかというと微妙。新規参入の人にも早送り過ぎて勧めにくい。
誰向けの本なんだろ? -
ネタバレ 購入済み
何宛の何?
何だかんだでレズ風俗、交換日記、現実逃避、膵臓と読んできたけど、何も感想が浮かばなかった。もしかしたらただ人間に近づいてきていて面白くなかったのかも。
膵臓の時に前作の焼き直しが多すぎて辟易したのとは別のベクトルで、もう何で連載してるの?という疑問しか浮かばない。今までであんなに苦しい苦しいと常人には理解できない言及を重ねてきてたのに、今回のそこまで到達してない言論は何? -
暗い
読んでいて苦しくなるというか、楽しくない。
あまり救いもないし、他人の愚痴日記を読んでも何の参考にもならず、タダでも手元に置いておきたくない、ましてやお金出して購入する気にはならない一冊。
作者に敢えて声をかけるとすれば、「中田カビさんへ。視点を変えることが出来れば、もっと違う人生歩めると思いますよ。外の世界は広いです。見えない世界はもっと広い。頑張って。」 -
購入済み
日記の域を出ていない
人に見せる作品としては練りこみ不足な印象を受ける
ただ自分のあるがままをつづっただけ
レポ漫画ってそういうものなのかもしれないけど
冗長で読みづらい