竹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
講談社BOXが放つ前代未聞の一大企画、
12ヶ月連続刊行“大河ノベル”の第1弾。
伝説の刀鍛冶・四季崎記紀の鍛えた十二本の変体刀を求め、
刀を使わない剣士・鑢七花と、奇策士・とがめが
様々な敵と繰り広げる戦闘を描いた時代活劇。
12ヶ月連続刊行という企画の性質上やむをえないことだが、
一冊一冊は比較的薄い本になっている。
しかしそれはあくまでページ数に限った話で、
肝心の内容は決して薄くはない。
戦闘のシーンにおいても、必ず“意外な結末”と
“その結末にいたる必然性”が描かれるのは
西尾維新ではすでにおなじみ。
様々な特徴を持った十二本の刀や、その所有者、
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Posted by ブクログ
ネタバレ二本目の刀ゲット。
何でも切ることができる刀。対、居合い技。
七花ととがめの二人連れは、砂漠の中の城に一人立てこもり続ける男から、二本目の刀を奪おうと訪れる。
刀の特色と、持ち主の技と、それに勝つ方法は、まぁ置いておく。
個人的には、あまり興味のないところ。
今作で、一番心に残ったのは、七花の無垢なところ。
何も捨てることなく、壊れることなく、普通に怒り、笑い、悲しみ、殺す。
ここら辺のアンバランスな感じを絶妙に描くあたりが、うーんさすが、と思う。
書きすぎないけれど、際立つ。
そして対象的なのは、奇策師とがめの、実にまっとうな心根。