竹のレビュー一覧
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陸奥からの帰路で遭遇した、瀕死の真庭人鳥からの情報。
それは、毒刀『鍍』の毒にあてられた真庭鳳凰が乱心し、
新・真庭の里がある伊賀へと向かったというものだった。
七花ととがめも一路伊賀を目指す。
鳳凰によって斬殺された無数の死体が転がる里の中、
ひとり佇む鳳凰の口から語られる壮大な真実――。
いよいよ刀集めの旅も、この物語もラストスパート!
「刀語」の第十一話。
いよいよ残る変体刀もあと二本ということで、
物語は急転直下、一気にラストへと向かいだした。
まず、今までに張られていたいくつもの伏線の回収。
右衛門左衛門と真庭鳳凰との因縁や、
変体刀を鍛えたという伝説の刀 -
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尾張に戻った七花ととがめが、否定姫からの情報を得て
誠刀『銓』を求め向かった先は、陸奥の百刑場。
そこは先の大乱の首謀者であるとがめの父・飛騨鷹比等が
七花の父・鑢六枝に討ち取られたという因縁の地。
今は何もない原っぱとなった百刑場に突如現れた“仙人”は、
七花ととがめに己と向き合うことを強いる。
「刀語」の第十話。
変体刀の所有者と遭遇し、なんらかのプロセスを経た上で
変体刀を蒐集する、といった流れはいつもどおりだが、
すでに物語も完全に終盤に差し掛かっていることもあり、
今回はその流れの中で重要な事実が明らかになったり、
七花やとがめの内面にかすかな変化が生じたり、 -
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微刀『釵』収集後、不要湖の探索を終えた七花ととがめが
次に向かった先は、出羽は天童の将棋村。
心王一鞘流の道場と、道場の看板である王刀『鋸』を
一人で守る汽口慚愧と二人は出会う。
一筋縄ではいかない汽口との勝負に苦戦する七花だが――。
またその裏では、否定姫の懐刀であり、
元忍者という経歴の謎の男・左右田右衛門左衛門による
真庭忍軍への粛清は静かに続いていた!
「刀語」の第九話。
物語中でも触れられているが、刀集めに関しては、
今回、久々にお決まりのパターンに戻った感じ。
とがめが最後に奇策を打って勝利を収めるわけだが、
どうにも卑怯な策だという印象が拭えなかったが -
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土佐で七実を打破した七花ととがめは尾張に帰り、
否定姫と会見し、四季崎記紀について重要な情報を得る。
そして向かったのは江戸の不要湖。
人一人住まない、がらくたで埋め尽くされたその場所を
百年以上もの期間、守護し続けてきた日和号。
七花ととがめは、変体刀収集のために日和号に挑む。
その一方で、否定姫の腹心・左右田右衛門左衛門は
真庭忍軍に接触し、そして正体を明らかにする――。
「刀語」の第八話。
今回は、変体刀収集のシーンよりも、
否定姫サイドの動きに重きが置かれていて、
微刀『釵』はあっさり収集できてしまった感じ。
ただ、それでも微刀『釵』収集の過程において、
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死霊山を壊滅させた「化物」の存在を知り、
急遽進路を変更した七花ととがめが向かった先は、
刀大仏が鎮座する剣士の聖地・清涼院護剣寺。
そこで待っていたのは、七花のただ一人の肉親であり、
「見る」だけで相手の能力のすべてを吸収する天才・鑢七実。
悪刀『鐚』を携えて立ちはだかる姉に、
七花は果たして勝つことができるのか――。
「刀語」の第七話。
四月に、真庭虫組を相手取って大暴れをしてくれた
規格外の天才・七実と七花との直接対決。
悪刀『鐚』のせいで、より厄介な相手となっているわけだが、
対決の流れとしては割といつもどおりで、
思ったよりあっさりと決着がついてしまう。
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刀語の第六話。
七花ととがめが図らずもやってきたのは蝦夷の踊山。
次の収集対象は、この地に住む凍空一族が所有するという双刀『鎚』。
二人が出会った凍空一族の少女・こなゆきの怪力に
果たして七花は打ち勝つことができるのか――。
そして真庭忍軍や、尾張の否定姫の動向やいかに――。
毎月発行の大河ノベルもいよいよ6ヶ月目ということで、
すでにすっかり軌道に乗ったという感。
基本的には同じ流れで話は進むものの、
そこは西尾維新、当然まったく同じ形を
何の芸もなく繰り返すということはしない。
前回あたりから顕著になってきた、七花の内面の変化や、
真庭忍軍との関係の変化、そし -
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刀語の第五話。
七花ととがめが次に収集するのは、
西洋の鎧を模した、絶対的な防御力を誇る刀、賊刀『鎧』。
その所有者である校倉必からの提案によって、七花の心は揺れ動く。
果たして七花は校倉に勝利できるのか――。
刀語も五話ともなるとそろそろマンネリかと思いきや、
毎回少しずつパターンが違うので面白い。
今回は、否定姫という新キャラによるてこ入れをはじめ、
今まで噛ませ犬扱いだった真庭忍軍との関係のかすかな変化、
そして初めて対決の際に葛藤する七花など、
微々たる変化ではあるものの飽きを感じさせないつくり。
まぁ、あまりにぶっ飛んだパターンを前回見せられたので、
た -
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講談社BOXレーベルが送る、大河ノベル第3弾。
四季崎記紀の完成形変体刀を収集する七花ととがめが
三本目の収集対象として選んだのは、千刀・ツルギ。
その所有者は、出雲の三途神社の長・敦賀迷彩――。
ちなみに、「ツルギ」は表示できないから
やむをえずカタカナ表記になっているだけであって、
本当は、金偏に「殺」で「ツルギ」と読む。
第3弾ともなると、この「刀語」のパターンにも慣れてくる。
あくまでひとつの大きな物語のうちの一章なのであって、
原稿の枚数制限などもあるのだから、
このくらいのクオリティがもしかしたら限界かもしれない。
もちろん、決してクオリティが低いという意 -
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12ヶ月連続刊行“大河ノベル”の「刀語」第二話。
四季崎記紀の変体刀収集の旅を始めた七花ととがめが、
最初に収集する対象として選んだのは斬刀「鈍」。
その所有者は、因幡砂漠にそびえる下酷城の城主・宇練銀閣!
第一話よりも、いつもの西尾作品らしさが色濃く出てきた。
冒頭からいきなり馬鹿っぽい掛け合いがあったり、
とがめのキャラがツンデレの様相を呈してきたり。
クオリティは相変わらずといったところだが、
それはいつもどおりという意味であって、
特に突出して面白い作品だった、ということはない。
まぁ、ひとつの物語の第二話なのだから、
それで良いのだろうとは思うけれど。